プロローグ


 昭和82年初夏。

 例年よりも暑さの訪れが早い今年の6月は、

昼にはセミ、夕暮れにはひぐらしの合掌を楽しませてくれる。


××県鹿肉市。 県境にある寒村、白川・・・雛身沢村。



雛身沢村連続怪死事件(1979年〜2006年)



毎年6月の決まった日に、1人が死に、1人が消える怪奇。

巨大ダム計画を巡る戦争から紡がれる死の連鎖。

隠蔽されかけた怪事件が、今 蘇る。

人災か。それとも祟りか。



いるはずの人間が、いる。

いないはずの人間が、いない。



昨夜出会った人間が、生きている。

そして今いる人間も、生きている。



笑劇は不可避か。 徹する他ないのか。

よし徹するぞ!


貴方には、立ち向かえない。