Act5:The World Saw Hell
575 :水先案名無い人 :04/07/09 00:03 ID:tJZ+e09T
ここは、南フランスのオラドゥールという村です。
この村は、第二次世界大戦中に、ドイツ軍によって完全に破壊されました。
その悲惨な記憶を忘れないために、今でも廃墟のまま残されているのです。
これは1943年 7月の日曜日、
平和なオラドゥール村の夏の一日を写した、当時のホームムービーの映像です。
一年後の1944年6月10日、ドイツ軍がこの村を襲い
無抵抗の住民のほぼ全員が殺されました。
1939年から1945年にいたるまでの6年間、
世界は地獄さながらの光景に覆いつくされました。
第二次世界大戦は戦場での軍隊同士の戦いだけではなく
無抵抗の市民をも巻き込んだ凄絶な戦いでした。
映像の世紀、五回目の今日は
今世紀最大の悲劇となった、第二次世界大戦をえがきます。
――山根基世ナレーションより
1 :水先案名無い人 :03/12/16 01:27 ID:/pzReaCl
「スターリングラードはもはや街ではない。
日中は火と煙がもうもうと立込め、一寸先も見えない。
炎に照らし出された巨大な炉のようだ。
それは焼けつくように熱く、殺伐として耐えられないので、
犬でさえヴォルガ河へ飛び込み、必死で対岸にたどり着こうとした。
動物はこの地獄から逃げ出す。
どんなに硬い意思でも、いつまでも我慢していられない。
人間だけが耐えるのだ。神よ、なぜ我等を見捨てたもうたのか。」
――ドイツ軍将校の手記より
5 :水先案名無い人 :03/12/16 01:35 ID:/pzReaCl
全財産を手押し車に乗せ あるいは背負った人々が
街のあらゆる地区から現れ それがひとつの大きな河となり
押し合い圧し合いしながら ざわざわと流れていった・・
そこは、まさにカオスの世界だった・・
――ゲットー在住ユダヤ人 トシヤ・ビヤラーの日記
ここは ワルシャワでもいちばん荒廃した地域で
狭くて曲がりくねった通りは 手押し車を押す人の波で溢れかえり、
人々は 一軒一軒廻って 同じ質問を繰り返すのだった・・
「部屋は ありませんか」と。
――ユダヤ人 アブラハム・レビンの日記より
ゲットーには 人間が充満している。
精気の抜けた青白い顔ばかりで 悲惨この上ない。
中には 数週間地面に放り出された 死体そっくりの顔をした人もいる。
無残なその顔を見ると 思わずぞっとする。
黒ずんだ眼下から覗く 憂鬱と絶望。
文字通り骸骨のような姿が 通りをぞろぞろと際限もなく流れてゆく。
841 :第5集 :04/03/06 18:29 ID:7RpdNFDD
狩り込み時の警官の残酷さといったらない。
実に乱暴に扱う。
アパートから住民を叩き出して封鎖し、
家財道具を辺りに散乱させたまま引き上げる。
森の動物狩りを彷彿させる。
世界はこれまでこのような状況を見たことがない。
逃げ惑う人々がつかまり、野犬さながらに馬車へ詰め込まれる。
老人と病人ははユダヤ人墓地へ連れて行かれ、そこで処理される。
――ユダヤ人アブラハム・レビンの回想より
842 :第5集 :04/03/06 18:29 ID:7RpdNFDD
叫び声と泣き声が上がっていました。
何人もの子供たちが母親から引き離されていました。
私は母親にしっかりとしがみつきました。
ナチの一人が私を引き離そうとしましたが、出来ませんでした。
私は叫び、足で踏ん張りました。
とうとうナチが3人がかりで私を母から引き離しました。
――ユダヤ人ヴィル・クルーゲルの手記より
843 :第5集 :04/03/06 18:30 ID:7RpdNFDD
ロシアでの任務は赤軍の粉砕と国家の解体だ。
共産主義はドイツの将来への大きな危険である。
ロシアに対する戦いとは、ボルシェビキ人民議員と
共産主義的知識人の絶滅でなければならない。
これは絶滅戦争だ。
絶滅しなければ、敵を打倒しても、
30年もたてば再び共産主義は甦るだろう。
――ヒトラーの演説より
762 :第5集 :04/02/23 13:44 ID:DiYZ8RG9
どの駅にも、みな通路やプラットフォームに人が三重に折り重なって
詰め込まれていました。
私は恐ろしさで声も出来ませんでした。
人間の塊が缶に詰め込まれた毛虫のように眠っている。
その光景の悲惨さ、熱気と悪臭、汚れ。
むずかる赤ん坊が泣き叫び、それを懸命にあやす、やせ衰えた母親。
子供達がその騒音の中で、眠りながら痙攣を起こしたり、
びくついたりするのです。
――ロンドン市民の回想より
763 :第5集 :04/02/23 13:45 ID:DiYZ8RG9
我々はこの凍てつくような寒さの中で、一歩一歩最終目的に近づいてはいるが、
全部隊は物資の補給困難な状況で苦しんでいる。
燃料が無ければトラックも動かない。
寒さのため、テレスコープ照準が役に立たなくなった。
一個連隊につきおよそ500人ずつが既に凍傷によって失われている。
寒さのため、もはや機関銃は発射不可能となり、
我が方の37mm対戦車砲も、ソ連のT34型戦車に対しては無力なことも分かった。
我が歩兵部隊の戦闘価値もこれで終わりだ。
――ドイツ軍指揮官 グーデリアンの回想記より
32 :水先案名無い人 :03/12/22 18:18 ID:rF34rcSp
父上様、母上様、喜んで下さい。いい立派な死に場所を得ました。
皇国の荒廃、この一戦にあり。大君の御盾となって、潔く死に就き、宿敵を撃滅せん。
男子の本懐、これに優るものがまたとありましょうか
23年間の幾星霜、よく育てて下さいました。
この度がその御恩返しです。
よくも立派に皇国のために死んでくれたと褒めてやって下さい。
ああ、我ら特別自爆隊。向かう所は敵空母に急降下
――神風特攻隊員の遺書より
33 :水先案名無い人 :03/12/22 18:18 ID:rF34rcSp
街の到る所、炎上している家が煌々と通りを照らしていました。
目の前にはモルタル、石材、コンクリートの塊が瓦礫の山と化し
その下から生き埋めになっている人の悲痛な喘ぎ声が聞こえて
きました。
何もかも燃え尽きていく・・・
イギリス製の織物、高価な革製品、愛用した家具、大事な思い出の品、
そして、希望も・・・。 何もかも・・・
――ワルシャワ市民の手記より
34 :水先案名無い人 :03/12/22 18:19 ID:rF34rcSp
その日は雪がちらついていて、身を切るような寒さだった
蛇が見える・・・生け捕りにされて傷ついた者の、長い長い
蛇だった。くねくねと長いやつ 。
地平線に向かって一列に進んでゆく。どれが先頭なのか見分け
がつかない。
列の後ろの方に、道に倒れて動けなくなったドイツの陸軍中尉
がいた。中尉は狼のような声で泣き叫ぶんだ
パウロ、待ってくれ。ペーター、見捨てないでくれっ。
仲間は肩を竦めて歩いていく・・・ 。一度も振り返らずに。
――ソ連兵の回想より
741 :第5集より :04/02/22 00:22 ID:VLof6v6j
空を飛ぶ僕の目からは、道路は道の筋が果てしなく流れていくように真っ黒に見える。
人々は我先にと立ち退いて行く。
この立ち退きには狂気じみた伝染力がある。
人々は南に向かって歩いて行く。
そこに、彼らを受け入れてくれる優しさが待っているとでも言うかのように。
ところが南には、人々ではち切れそうになった街の数々があるばかりだ。
――作家 サン・テグジュベリ 『戦う操縦士』 より
742 :水先案名無い人 :04/02/22 00:24 ID:QnUonAO+
暴虐飽くなき敵米英は今やその厖大なる物資と
生産力とを擁し、あらゆる科学力を動員し、我に対して
必死の反抗を試み、決戦相次ぐ戦局の様相は日を追って、
熾烈の度を加え、事態ますます重大なるものあり。
生等、今や、見敵必殺の銃剣を引つ提げ、積年忍苦の精神研鑚を挙げて
悉くこの光栄ある重任に捧げ、挺身もって頑敵を撃滅せん。
生等もとより生還を帰せず、在学学徒諸兄、
また遠からずして生等に続き出陣の上は、屍を乗り越え乗り越え、
邁往敢闘、もって大東亜戦争を完遂し、上宸襟を安んじ奉り、
皇国を富岳の寿きに置かざるべからず。
かくの如きは皇国学徒の本願とするところ、
生等の断じて行する信条なり!
――学徒出陣式演説より
743 :チャーチル@第5集 :04/02/22 00:28 ID:VLof6v6j
We shall defend our islands,
however the cost may be.
We shall fighat
on beachs, landing grounds, in fields, in streets, and under hills.
We shall never surrender !!!
我々はこの島を守る
どんな犠牲を払っても
我々は戦う
海岸で、水際で、内陸で、街頭で
我々は決して降伏しない
――チャーチルの演説より
35 :水先案名無い人 :03/12/22 18:20 ID:rF34rcSp
空の特攻隊のパイロットは一器械に過ぎぬと一友人が言ったことは
確かです。
操縦桿を執る器械、人格もなく感情もなくもちろん理性もなく、
ただ、敵の航空母艦に向かって吸いつく磁石の中の鉄の一分子に
過ぎぬのです。
理性をもって考えたなら実に考えられぬことで、強いて考えれば、
彼らが言う如く「自殺者」とでもいいましょうか。
精神の国、日本においてのみ見られることだと思います。
一器械である吾人は何も言う権利はありませんが、ただ、願わくば
愛する日本を偉大たらしめられんことを国の方々にお願いするのみ
です。
――きけ わだつみのこえより
64 : :03/12/25 07:55 ID:C0zdkDpA
私はこの目で何千という女や子供の死体が、線路や公道沿いに散らばっているのを見た。
彼らは、ドイツのはげたかどもに殺されたのだ。
女子供の涙が、私の胸の中で煮えくりかえった。
殺人鬼ヒトラーとその一味には、その涙を、奴らの狼の血で償ってもらう。
憎しみに燃えた復讐者は、容赦しない。
ロシアの詩人 スルコフ
――――――――――――
「散文詩」より
147 :水先案名無い人 :04/01/06 12:52 ID:yUXk/uQ1
ナチは悪魔でした。彼らは私たちを洗脳しました。
「お前たちは全く無意味な存在だ。
そしてお前たちが無意味な存在なら、死ななければならない。
お前たちは何の役にも立たない。」
――ユダヤ人の日記より
418 :水先案名無い人 :04/01/27 05:54 ID:5FLgdomy
何も悪い事をしていないのに逮捕されるはずは無い、と信じていました。
だからFBIが来た時は、まったく何の準備もしていなかったのです。
私たちは住むこの国では、日系人は虫けら以下の存在でしたが、
それが今や、敵国人というわけです。
収容所では、行列。何もかも行列でした。
注射をしてもらうにも、食事をするにも、仕事を得るにも。
そして・・・トイレやシャワーを使うのにさえ、並んだものです。
――日系人女性の回想より
419 :おまけ :04/01/27 06:02 ID:5FLgdomy
私達は、どんな苦しい事でも我慢して、力いっぱい働いています!
あのアメリカや、イギリスや、オランダに負けてはいけないと思うと、
どんな事でも、くるしくありませんっ!
――第三回 国民学校児童日本語競技会
ジャカルタ中央公会堂での発表
442 :第5集 世界は地獄を見た :04/01/28 19:26 ID:t+Gx276p
ある日曜日の午後、ニワトリやウサギに餌をやっていると、
見るからに大きなロケットが凄い音をたててやってきて、
空が見えなくなりました。
それから当然止まり、静かになって音が聞えなくなりました。
「伏せて!」
と子供たちに叫びました。
子供たちは即座に伏せました。
家屋が崩れる音がしました。
我が家を見ると、煙のようなものが空に上っていました。
庭を駆け下りて行くと、裏の戸も、窓も、すっかり無くなっていました。
私達の並びの四軒の裏は、すべて礫の山でした。
――ロンドン市民の手記より
578 :海軍省提供 :04/02/10 05:40 ID:+0nDi3h9
逃げ惑う 敵 航空母艦!
我が 魚雷命中 ホオネツトの 巨体 揺らぐ
ホオネツトの 機関部破壊して 速力低下
慌てふためく 敵兵為すところを知らず
610 :水先案名無い人 :04/02/12 21:18 ID:KYcINELR
進歩のない者は決して勝たない、負けて目覚めることが最上の道だ。
日本は進歩ということを軽んじ過ぎた。
私的な潔癖や徳義にこだわって、真の進歩を忘れていた。
敗れて目覚める、それ以外にどうして日本が救われるか。
俺達はその先駆けとなるのだ。
日本の新生にさきがけて散る、まさに本望じゃないか
――大和特攻時 哨戒長の言葉
443 :第5集 世界は地獄を見た :04/01/28 19:26 ID:t+Gx276p
私は自己暗示をかけて、やっと殺人者になれた。
いわば、リモートコントロールだった。
私達がやったことといえば、ボタンを押しただけ。
私は自分が殺した相手は誰一人見ていない。
自分がつけた火は見てもだ。
――アメリカ爆撃機搭乗員の回想より
444 :第5集 世界は地獄を見た :04/01/28 19:27 ID:t+Gx276p
何ということだ。
群集は捕虜達に虐待を加えている。
見境の無くなった群集が怒りをやみくもに行使するのを
兵士達も阻止出来ない。
パリは沸々と沸き立ち、発酵しつつ、爆薬を用意している。
些末な憎悪や陰謀、個々の無数の苦悩が蔓延している。
――詩人ジャン・コクトー 占領下日記より
445 :第5集 世界は地獄を見た :04/01/28 19:27 ID:t+Gx276p
アメリカ海兵隊員の回想より
神風も何もかも見ました。
胃がキリキリと痛むような、あんな光景は見たことがありませんでした。
あの人達は死ぬのを覚悟していたんです。
私だって、入隊した時は命を捧げる覚悟でした。
でも、あんなやり方では…
――アメリカ海兵隊員の回想より
517 :第5集より :04/02/01 12:52 ID:hyCc0juW
私たちは日本の都市を焼き払うという恐ろしい仕事をやっていた。
それはつまり女や年寄りや子供たちを焼き殺す、てことだ。
私の中の野蛮な声がしつこく囁きかける・・・
「日本人なんか・・・皆殺しにしてしまえ!」
――B29搭乗員の回想より
518 :ホロコースト@第5集 :04/02/01 13:00 ID:hyCc0juW
その街に近づくと、最初に臭いがしてきました。
人間の臭いだってことはすぐに分かりました。
恐ろしいことが起こったんだ――とすぐに気づきました。
すごく静かでした。
近づくにつれ、ここの人たちに何が起こったか分かってきたんです。
――アメリカ兵 ディミエル・ブラックの回想より
大きな板が釘付けされたバラックを見つけ、ドアを押し破ると、
飢え死にした人間が目に飛び込んできました。
人喰いを見たのは初めてだった。
床に死体がいくつか転がっていた。
一人が横にいる人間の尻に喰らいついていた。
そんな格好のまま二人とも死んでしまっていた。
――アメリカ兵 エアハルト・ダウリングウスの回想より
これは私にとって決定的な出来事でした。
こんな事がここで起こるということは、他でも起こり得るということです。
私にも・・・他の人たちにも・・・
――アメリカ兵 ディミエル・ブラックの回想より
832 :第5集 沖縄戦 :04/03/05 23:52 ID:DPN0J6go
日本兵は自らが正しいと思う道、つまり、武士道を基にして戦っていました。
それは戦士の道。降伏はありませんでした。
全く望みの無い事態に直面しても、なお諦めようとしない兵士達。
実際に彼らと戦ってみなければ、とても理解出来ないことです。
日本兵の誰かを助けようとすれば、その男は必ず手榴弾を爆発させて、
自分自身はもちろん、こっちまで死ぬことになるのです。
私達にとっては全くありえないことでした。
――アメリカ海兵隊員の回想より
365 :第5集 エピローグ :04/01/22 21:06 ID:qABbKQcE
1945年、昭和20年8月。
日本に最初の原爆を落としたB29 エノラ=ゲイです。
ウラン型原子爆弾「リトルボーイ」の積み込みです。
8月6日、朝。
被爆直後の広島です。
たった1個の爆弾で大都市を抹殺する究極の兵器を
人類は手にするに至ったのです。
3日後の8月9日、長崎上空。
原子爆弾の爆発による熱線がすべての生き物を焼き尽くしました。
第二次世界大戦の犠牲者の数は6500万人に及ぶという推計があります。
そして、その内4000万人以上が武器を持たない市民といわれています。
第二次世界大戦は無抵抗の市民を殺戮するという、
永遠に消すことのできない傷跡を人類の歴史に残したのです。
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