Act1:The Dawn Of The 20th Century
519 第一集 OP sage 04/12/03 03:11:07 ID:4dissvI0
今からちょうど百年前の1895年
パリで1分間の動く映像がスクリーンに映し出されました。

最新式の映写機。
光を集めるレンズは、水の入ったフラスコです。

光源は、当時街灯として使われていたアーク灯です。

手で回しているこの部分
撮影の際にはカメラにもなります。

100年前、三十人あまりの観客が見たのは
フランス人 ルイ・リュミエールが撮影した、工場の出口。

真夏の強烈な太陽光線を利用して撮影された
この映像が、世界で最初の本格的な上映映画でした。

映像技術はその後飛躍的に発達し
今世紀の歴史を記録してきました。
20世紀は動く映像として記録された、最初の世紀です。

                           ―山根基世ナレーションより


254 :水先案名無い人 :04/01/16 14:35 ID:rOmS5lR4
20世紀の初頭は発明されたばかりの動く映像によって記録された時代です。
しかし、その映像は短い断片に過ぎません。
私たちは世界に残る映像記録を集めて今世紀初頭の時代をえがこうと試みました。


45 :水先案名無い人 :03/12/23 02:04 ID:Te/YqdSz
私がアメリカに来たのは、この国では道に黄金が敷き詰められていると聞いたからでした。
しかしここに着いて三つのことを知りました。

まず第一に、
道には黄金など敷かれてはいないということ、
次に、
そもそも道はまったく舗装されてさえいないこと、
そして最後に気付いたのは、
この道を舗装する役目は私に課せられているのだということでした。

                                      ――イタリア移民の手記より

 
738 :第1集より :04/02/22 00:03 ID:VLof6v6j
パリスに来てみれば、その繁華なる事、これまた到底筆紙の及ぶべく所に此れなく、
なかんずく道路・家屋などの広大なる事、馬車・電気鉄道・地下鉄道などの網のごとくなる有様、
まことに世界の大都にござ候。

今日は博覧会を見物致し候が、大仕掛けにて何が何やら一向方角さえ判りかね候。
名高きエッフェル塔に登りて、四方を見渡し申し候。
これは三〇〇米の高さにて、人間を箱に入れて綱にて吊るし上げ吊るし降ろす仕掛けに候。

                                       ――夏目漱石の手紙より


739 :ビクトリア女王の葬列@第1集 :04/02/22 00:09 ID:VLof6v6j
一九〇一年一月二十三日
昨夜六時半、女王オズボーンにて死去す。
弔いの半旗掲げられけり。街、みな喪に服せり。
余もまた黒きネクタイを締め、異国の臣民ながら弔意を表さんとす。
余に黒手袋を売りし店の男、「新世紀の開始、甚だ幸先悪し」と嘆く。

(それから10日後)

クイーンの葬儀を見んとて朝九時、宿の主人と共に出ず。
オーバルより地下電機にてバンク駅に至り、それより二ペンスチューブに乗り換う。
マーブルアーチにて降りれば甚だ人ごみ荒い故、ネクストステーションに下らんと宿の主人に云う。
その言の如くしてハイドパークに入る。
さすがの大公園も人間にて波を打ちつつあり。園内の樹木みな人の実を結ぶ。
宿の主人、余を肩車に乗せてくれたり。ようやくにして行列の胸以上をみる。
キング、ジャーマンエンペラーなど従う。棺は白に赤をもって覆われたり。

                                       ――夏目漱石の日記より


740 :ニューヨーク@第1集 :04/02/22 00:15 ID:VLof6v6j
これがあの冒険心と向学といささかの恐怖を持って憧れていたニューヨークでした。
ニューヨークはなによりもまず大企業の街でした。見上げるような摩天楼。
街を行く人は他人の都合などほとんど考慮に入れていないように見えたのです。
愛想よくしたり、丁寧な口を利いたりすることなど、
まるで人間としての弱さと考えているかのように無表情に済ましこんでいるのです。

アメリカ人というのはエネルギッシュな夢に取り付かれた楽天家であり、
挫折を知らない冒険家であり、いつも素早い大儲けを狙っている。

「成功しろ!」 「出世しろ!」 「裏をかけ!」 「商売変えろ!」

こうした態度も次第に私の心を明るくしてくれるようになりました。

「そうだ・・・どうなろうと・・・アメリカで頑張ろう」

私は決心しました。

                                      ――チャップリン『自伝』より


189 :水先案名無い人 :04/01/10 18:16 ID:I4uyecno
誰もまだ、自殺者自身の心理をありのままに書いたものはいない。
君は新聞の3面記事などに生活難とか病苦とか或いはまた
精神的苦痛とかいろいろの自殺の動機を発見するであろう。

しかし僕の経験によれば、それは動機の全部ではない。
のみならず大抵は動機に至る道程を示しているだけである。

少なくとも僕の場合はただぼんやりした不安である。
何か僕の将来に対するただぼんやりした不安である。

                        ――芥川の遺書のひとつ 或旧友へ送る手記より


263 :第1集より :04/01/17 19:39 ID:r1wCjwmp
1905年1月22日日曜日

重苦しい日だ。
ペテルブルグで労働者たちが王宮に入ろうとしたために、深刻な暴動が起こった。
軍隊は発砲しなければならず、多くの人が殺され、負傷した。
何とも重苦しく、心の痛む出来事だった。

1月23日月曜日

今日はペテルブルグに特別の事件は起こらなかった。
いくつかの報告を聞いた後に、アレクセイ皇子と昼食を共にした。
午後、ウラルからキャビアを持参したカザク代表団に会った。
散歩後、ママのところでお茶を飲んだ。

                        ――ニコライ2世の日記より 血の日曜日事件当日


401 :第1集 20世紀の幕開け :04/01/25 21:48 ID:DWf1SnwM
クルスク停車場には俳優,ジャーナリスト,商人,労働者,学生,
あらゆる階層の人々の姿があった。
群集は既に数万に達した。遥か向こうの角に幌馬車が現れると茫然たる万歳の絶叫
が響き渡った。写真班や活動写真班が盛んに撮影していた。
群集はあらゆる戸口や窓から飛び出し,瞬く間にクルスク駅全てのプラットホーム
を生め尽くす。客車や機関車にまでよじ登る人もいる。
発車のベルが鳴り,汽車は動き出す。誰かが叫ぶ

もう100年生きてください!さようなら!

                                  ――ルイスコーエ・スローバ新聞より


91 :第1集 :04/03/30 19:34 ID:tGUpPwsx
戦争はまたもや起こった。
見よ、一方は一切の殺生を禁じた仏教徒であり、
一方は世界の人々の兄弟愛を公言するキリスト教徒であるというのに。

今や極めて惨たらしい方法で互いに傷つけ合い、殺戮を重ねようとしている。
陸に海に、野獣のごとく相手の隙を窺っているのだ。
これは夢ではない。

                ――トルストイの反戦論「タイムズ 思い直せ」より


92 :第1集 :04/03/30 19:34 ID:tGUpPwsx
人間には他者への義務だけでなく
自らの中に宿る精神に対する義務がある

       ――1909年レフ・トルストイの肉声より


93 :第1集 :04/03/30 19:35 ID:tGUpPwsx
あなたの雑誌「インディアン・オピニオン」を受け取りました。
そこに書かれている無抵抗主義の人々の事を知り、喜んでいます。
そこで、私の心に生まれた考えをあなたに聞いて頂きたくなりました。

それは、無抵抗と呼ばれていることは、愛の法則に他ならないということです。
愛は人間の生活の最高にして唯一の法則であり、このことは誰でも心の奥底で
感じていることです。
私達は子供の中にそれを一番明瞭に見出します。

愛の法則はひとたび抵抗という名の下での暴力が認められると、無価値となり、
そこには権力という法則だけが存在します。
ですから私は、この世の果てと思われるトランスバールでのあなたの活動こそ、
現在、世界で行われているあらゆる活動の中の最も重要なものと信じます。

                     ――レフ・トルストイ「ガンジーへの手紙」より


102 :第1集 :04/04/03 11:35 ID:LM7sTqoQ
合衆国がいささかでも領土を渇望しているとか、西半球の他の国々に対して
何らかの計画を抱いているというのは事実ではない。

しかし、文明社会の絆を傷つけるような無能力国家は、アメリカであれ他のいずこであれ、
最終的にはどこかの文明国による干渉を受けざるを得ないだろう。

モンロー主義を信奉する合衆国としては、そのような無能力な国家に対しては
ためらいつつではあるが、国際警察力の行使を余儀なくされるだろう。

                   ――セオドア・ルーズベルト「モンロー主義について」より


103 :第1集 :04/04/03 11:36 ID:LM7sTqoQ
午後7時にグリゴリーがやってきて、しばらく妻とアレクセイの側にいた。
私とも話をした。
グリゴリーが去ってまもなくのことである。
我が息子アレクセイの腕の痛みが嘘のように消え始め、
やがて彼は落ち着いて寝入ってしまった。

                           ――ニコライ2世の日記より








Act2:The Completion Of Mass Murder

18 :水先案名無い人 :03/12/17 01:46 ID:7s5zb2Rh
戦争から、きらめきと魔術的な美がついに奪い盗られてしまった。
アレクサンダーやシーザーやナポレオンが、兵士たちと危険を分かち合いながら、
馬で戦場を駆け巡り、帝国の運命を決する。

そんなことはもうなくなった。
これからの英雄は、安全で静かで、物憂い事務室にいて書記官たちに囲まれて座る。
一方、何千という兵士たちが、電話一本で機械の力によって殺され息の根を止められる。
これから先に起こる戦争は、女性や子供や一般市民全体を殺す事になるだろう。
やがて、それぞれの国々は大規模で、限界のない、一度発動されたら制御不能となるような
破壊の為のシステムを産み出すことになる。
人類は、初めて自分たちを絶滅させることが出来る道具を手に入れた。
これこそが、人類の栄光と苦労の全てが最後に到達した運命である。

                                          チャーチル
                                      ―――――――――
                                        世界の危機 より


67 :水先案名無い人 :03/12/25 22:56 ID:TbKPAK60
全ては無駄であった
あらゆる犠牲もあらゆる労苦も無駄だった
果てしなく続いた飢えも乾きも無駄だった
しかも我々が死の不安に襲われながらなお義務を果たしたあの時も無駄だった
その時倒れた200万の死も無駄だった
祖国を信じてかつて出征して行った幾百万の人々
こんな事の為に兵士達は死んでいったのであろうか
こんな事の為に17歳の少年はフランドルの地に埋もれたのだろうか
その後数日にして私は自己の運命を自覚するに至った
私は政治家になろうと決意した

                                        アドルフ・ヒトラー
                                      ―――――――――
                                        我が闘争 より


276 :水先案名無い人 :04/01/20 14:26 ID:HAQ8pjD7
万歳!
とうとう明日、午前十一時、徴兵のために集まると言う命令を受け取りました。
今か今かと待っていたところです。
今朝、知り合いの若い女性に会いました。
軍服姿じゃないのを見られるのが恥ずかしいぐらいでした。
僕はもう、平和な時代の人間ではありません。
こう言うときに、自分のことや家族のことを考えると、小さく、弱くなります。
国民や祖国のことを考えると、強くなれるのです。

                                     ――ドイツ兵士の手紙より


277 :水先案名無い人 :04/01/20 14:27 ID:HAQ8pjD7
私はこのとき、青年時代の苛立たしい気持ちから救われたような開放感に包まれた。
嵐のような感激に圧倒され、神がこの時代に生きる幸福を与えてくれたことを
心から感謝した。この最も困難な闘争のために二百万人を超えるドイツの男や少年が
最後の血の一滴まで守ろうと覚悟して、自発的に国旗の下に立ったのだ。
ドイツは自己の存続のために、ドイツ国民はその死活のために、自由と未来のために、
闘っているのだ。

                                        アドルフ・ヒトラー
                                      ―――――――――
                                        我が闘争 より


278 :水先案名無い人 :04/01/20 14:28 ID:HAQ8pjD7
あのころ、人々はまだ疑うことを知らなかった。
ロマンに溢れた遠足、荒々しい男らしい冒険・・・。
戦争は三週間――出征すれば息もつかぬうちに、すぐ終わる。
大した犠牲を出すこともない・・・。
私たちはこんなふうに、1914年の戦争を単純に思い描いていた。

 クリスマスまでには家に帰ってくる。

新しい兵士たちは、笑いながら母親に叫んだ。

    「クリスマスにまた!」

                                  従軍したオーストリア人作家ツバイク
                                ―――――――――――――――――
                                       昨日の世界 より


279 :水先案名無い人 :04/01/20 14:29 ID:HAQ8pjD7
敵の兵隊が悠然と歩いてくるのには仰天した。
将校の中には、ステッキを手にしている人もいる。
私たちは銃撃を開始した。あとはどんどん弾を詰め込むだけだった。
連中は100人単位で倒れていく。
狙う必要などない。彼らに向けて、引き金を引けばそれで済んだ。

                                    ――機関銃射撃手の手記より


280 :水先案名無い人 :04/01/20 14:30 ID:HAQ8pjD7
泥、泥、泥・・・・・・
僕は毎日、泥の塹壕の中に居ます。
塹壕は、思っていたのとはまったく違う所です。
最悪の敵は、雨です。何日も何週間も、濡れた粘土の上にうずくまり、
敵の砲弾の中で暮らすのは、どんなものか想像もつかないでしょう。
厚いブーツを履いていますが、冷たい泥で、足は氷の塊のようです。
何本かの指は動かなくなりました。

                                     ――イギリス兵士の手紙より


281 :水先案名無い人 :04/01/20 14:31 ID:HAQ8pjD7
私の仕事は、アラブ人を動かしてトルコに対する反旗を翻させることだ。
そのために異様な衣装をまとい、異国人の言葉を操って日夜芝居をし続けている。
50人のアラブ人からなる私の親衛隊を引きつれ、ただがむしゃらにラクダを繰り、
トルコ兵を襲撃して皆殺しにしている。
何もかも夢のように思える。
だが、戦争の終わった後の気持ちは、血なまぐさい、堪らないものだ。

                                        ――ロレンスの手紙より


282 :水先案名無い人 :04/01/20 14:31 ID:HAQ8pjD7
私は、インド人は戦争に協力すべきであると思った。
イギリスの危機をインドのチャンスに変えてはいけない。
戦争が続いている間、要求を突き付けることなく、
大英帝国に協力したほうが、かえってインドの利益になる。
だから私は、人々に志願兵に応募するように呼びかけた。
大英帝国を通じて、自分の民族の現状を改善しようと期待していたのだ。

                             マハトマ・ガンジー
                            ―――――――――
                               自叙伝 より


283 :水先案名無い人 :04/01/20 14:32 ID:HAQ8pjD7
私は、毒物を戦争に使用することが禁止されているのを知っていました。
しかし、いっしょに毒ガス開発をしたハーバー博士は
「フランス側も、毒ガス弾を持っているようだ。ガス戦争に備えているのは
わが国だけではない。毒ガスがあれば、何よりも戦争を早く終わらせることが出来る。」
と言いました。

                                      ドイツ人化学者
                                 ―――――――――――――
                                  オットー・ハーンの自伝より


284 :水先案名無い人 :04/01/20 14:33 ID:HAQ8pjD7
敵と味方の塹壕は、互いに砲火の危険を免れようとして、ますます接近している。
ゆえに問題は、互いの塹壕の間の90メートルないし180メートル、及び鉄条網を突破するにある。
膠着状態に陥っている塹壕戦において、敵の鉄条網を破るため、農業用トラクターの使用が
有効である。これは、防弾鋼板を張った動くシェルターである。機関銃を搭載し、
トラクターの重量で簡単に鉄条網を突破することが出来る。

                                       ――チャーチルの手紙より


285 :水先案名無い人 :04/01/20 14:33 ID:HAQ8pjD7
鉄板の鎧に身を固め、長い列を作って転がってくる機械。
その毛虫のような姿。
人間を押しつぶし、傷つくことのない鋼鉄のけだもの。
僕らはこの戦車を見ると、自分の薄い皮膚の中に小さく縮こまるような気持ちになった。
その驚くべき重さの前には、僕らの腕は藁のようにか弱いものだ。
手榴弾は、マッチぐらいだ。
この戦車と言うヤツは、何よりも戦争の恐ろしさそのものに見えた。

                                 従軍したドイツ人作家レマルク
                                ――――――――――――――
                                   西部戦線異常なし より


286 :水先案名無い人 :04/01/20 14:34 ID:HAQ8pjD7
もう何も考えなかった。塹壕から飛び出し、走り、叫び、撃った。
自分が何処に居て、誰なのかも考えなかった。
僕は鉄条網を越え、塹壕を越え、まだ火薬の臭いのする砲弾の跡に沿って走っていた。
仲間の兵士たちが倒れている。悪夢の霧に包まれているようだ。
僕の任務は、あと何分かで終わる。

向こうに赤いものが見える。燃える炎だ。
足元にも赤いものが見える。人間の血だ。

                                    ――フランス兵士の手記より


287 :水先案名無い人 :04/01/20 14:35 ID:HAQ8pjD7
僕たちの塹壕の前に、つい最近まで、指輪をはめた手が一本横たわっていました。
しまいにその手は、骨だけになりました。
ネズミには、人間の肉がとても口に合うのです。
身の毛がよだちます。
が、僕も時とともに慣れ、戦友と同じように冷淡になりました。
戦場では、ありふれた悲劇にいちいち心を動かしていては、気がおかしくなります。
そうでなければ、腕を振りまわしながら敵に向かっていくほかありません。

                                     ――ドイツ兵士の手記より


288 :水先案名無い人 :04/01/20 14:36 ID:HAQ8pjD7
行列の群集は、今まで見た事がない、やつれた労働者だ。婦人や子供も混じっていた。

 「パンをくれろ、戦争やめろ。」
 
という悲壮な叫び声がその服装と顔色とに相応して、真実の声だと思われた。
徒手空拳の労働者は数千人の犠牲者を出したが、ついに機関銃で鎮圧する軍隊に勝った。
それからの革命は一瀉千里の勢いで、政府は脆くも一夜のうちに瓦解。
もう市内には軒毎に赤旗がひらめくようになった。


                                        2月革命を目撃した
                                      ―――――――――――
                                      日本人商社マンの手記より


289 :水先案名無い人 :04/01/20 14:36 ID:HAQ8pjD7
まもなく紹介の声が聞こえたので、演壇に飛びあがり、息つく間も無く機関銃のようにまくし立てた。

 「ドイツ軍はそこまで来てる!我々は阻止しなければならない!
  自由公債を買うこと、それがドイツ軍を阻止することです!
   よろしいですか?皆さんの買う公債の一枚一枚が、一人の兵士の命を救うのです!
  一日も早い勝利を勝ち取ることになるのです!」

私は興奮して、あまりにも早口にまくし立てたので、とうとう演壇から足を滑らし、
転げ落ちてしまった。

                                       チャールズ・チャップリン
                                     ――――――――――――
                                          自伝 より


500 テンプレ追加(第2集) sage 04/11/30 20:38:27 ID:/oPSpC41
ジョニーよ銃をとれ さあ すぐ戦場へ行け
君の父さんを喜ばせてやれ いい息子を持ったと
あの娘にも言ってやれ 泣いたりせずに誇りに思えと
あの土地へこう伝えてやれ 今から僕らが行くと


             ――「オーバーゼア」より(第一次大戦期に、アメリカ参戦翌日に制作された曲)








Act3:It Began In Manhattan

62 :水先案名無い人 :03/12/25 03:00 ID:xGT/9bjd
なにか光り輝く異様なものが空をよぎった。
同世代の人々とは何も共通点を持たないかに見えた
ひとりのミネソタ出身の若者が、英雄的行為を成し遂げた。
しばらくのあいだ人々は、カントリー・クラブやもぐり酒場で
グラスを下に置き、最良の夢に思いを馳せた。

 「そうか、空を飛べば抜け出せたのか――」

われわれの定まるところを知らない血は、
果てしない大空になら、フロンティアを見つけられたかもしれなかったのだ。

しかし、われわれはもう引き返せなくなっていた。
ジャズ・エイジは続いていた。
われわれはまた、グラスを上げるのだった。

                  スコット・フィッツジェラルド
                ―――――――――――――
                  ジャズ・エイジのこだま より


66 :水先案名無い人 :03/12/25 14:55 ID:myi4vaIW
時代の流れは確実に変わりつつあった。
明るさ・華やかさ・生命力。
そんなさまざまな要素が混じり合いながらそこかしこに溢れ出し
一つの空気を作り上げはじめていた。

この時代ではっきり覚えていることがある。

私はタクシーに乗っていた。
車はちょうど藤色と薔薇色に染まった夕空の下、
ビルの谷間を滑るように進んでいる。
私は言葉にならぬ声で叫び始めていた。

そうだ、私にはわかっていたのだ。

自分は望むものすべてを手に入れてしまった人間であり、
もうこの先、これ以上幸せにはなれっこないのだということを。

                作家 S・フィッツジェラルド
                ――――――――――――
                 マイ・ロスト・シティーより


192 :水先案名無い人 :04/01/11 01:17 ID:ycMOnXsF
宗教対科学の進化論裁判 1925年7月
アルバイトの高校生の証言より

法廷内の暑さといったら、まるでオーブンの中みたいだった。
あまり熱いので裁判長が裁判関係者と報道陣にコーラを売ることを許可した。
私一人がその売り子に選ばれたというわけだ。

裁判を傍聴している人はほとんどが検事のブライアンの味方だった。
弁護士のダロウがあまりにもねちねちと聖書の些細なところをあげつらっては
ブライアンを追い詰めて宗教をバカにするもんだから、みんないらいらしていたのだ。


193 :水先案名無い人 :04/01/11 01:18 ID:ycMOnXsF
進化論を擁護する弁護士ダロウ(以下D)
聖書を擁護する検事ブライアン(以下B)

D「あなたは、ノアの箱舟に乗らなかった生物は全滅したと信じていますか?」
B「魚は生き残ったでしょう。」
D「魚以外は?」
B「さあ」
D「どうなんです?」
B「証拠はない。そうだろう?」
D「あなたはどう思うかと聞いてるんです。」
B「全滅した。そう信じてる。」
D「それではこれはどうです?
  ヘビをはイヴを誘惑して知恵の実を食べさせ、神の怒りを買って以来腹で
  這い回らなければならなくなったとされているが、それ以前のヘビは
  どのようにして前へ進んでいたか、その点についてはご存知ですか?」
B「いいえ。」
D「這うようになる前は、しっぽで立って歩いていたとでも?」
B「自分でこの聖書を読みたまえ。そうすれば分かるはずだ。」
D「結構ですとも。いまここで読んで差し上げましょう」
B「裁判官!早い話ダロウ氏はただ聖書を冒涜したいだけなのです。
  この人は神を信じておらず、テネシー州の法廷という場を借りて」
D「異議あり!」
B「聖書を汚そうとしているのです。」
D「ブライアン氏に異議あり!」


718 :水先案名無い人 :04/02/21 00:38 ID:tt4YQFBe
ハーレム。それはアメリカ中の黒人の憧れだった。
「ハーレムに行けば、もう何も恐れることはない。途方もない自由が約束されている」
私はそう聞かされて育った。
初めてハーレムに着いた時の事は、今でも鮮明に覚えている。
125番通りと7番街の交差点で、見上げるような大男の黒人の警察官が、交通整理をしていた。
「この俺の手の指図が見えないとは言わせないぜ」とでも言わんばかりだった。
私は感動した。白人を思い通りに歩かせているのだから。

                                  ――作家E・ファックスの手記より


863 :第3集 :04/03/09 05:22 ID:O7xZIf6e
ルー「試合中にホットドッグ20個平らげたって本当?」
ベーブ「ばかげた伝説のひとつさ 命を縮めるぜ」
ルー「ごもっとも」
ベーブ「一試合に20個は豚になる」
ルー「当然ですね」
ベーブ「君だってそんなうわさ信じてないだろ?」
ルー「ええ…でも本当はいくつ食べたの?」
ベーブ「19個!」

―― ベーブ・ルースとルー・ゲーリック


218 :第3集基世ナレ :04/04/23 09:49 ID:n1pzsCAu
20年代後半、アメリカ大衆の大きな関心の一つは株式市場の動向でした。
企業家から労働者、主婦に至るまで、あらゆる階層の人々が株を買い、
ラジオの株式市況に耳を傾けていました。

大衆が株価の暴落など予想もしなかった理由は、
自分達の周りに満ち溢れていた豊かな生活と好景気への信頼でした。

1927年の第一週には、株の取引高が史上最高を記録しています。


219 :第3集それはマンハッタンから始まったより :04/04/23 09:50 ID:n1pzsCAu
株価を表示する黒板の前には、いつも人だかりが出来ていました。
あまりに株価が乱高下するので、そこで卒倒する人もいたほどです。
でも、彼らはそう心配していませんでした。
結局株価は上昇カーブを描き、実際みんな儲けているからますます買おうとする。
実態は信用貸しでした。
10万ドルの現金しか手元に無いのに100万ドルの株を買う。
90万ドルはブローカーか銀行から簡単に借りられたのです。

                        ――ウォール街の株仲買人の証言より


220 :第3集それはマンハッタンから始まったより :04/04/23 09:51 ID:n1pzsCAu
あるニューヨークの投資家のオフィスで、
私は壁に貼ってある地図を指差して彼に尋ねた。
「“空き”と印のついた用地はなんですか?
 町のこの辺りに空き地がこんなにあるとは思いませんでしたよ。」
彼は愉快そうに言った。
「4階より低い建物なら何でも私達にとって空き地ですよ。
 それを買って取り壊し、もっと高いものを建てれば儲かるのです。」

                       ――作家 E・プール「港」より


221 :第3集それはマンハッタンから始まったより :04/04/23 09:51 ID:n1pzsCAu
女の子が大喜びするのは、一緒に映画を見終わった後で彼女をカフェに誘うことだ、
などというのは、お話にならない古めかしさだ。
今日では、彼女をドライブに連れて行くにも6気筒7人乗りのセダンが必要である。
その上、一番入場料の高いコンサートに行って、その夜の最後を飾るために
一番値段の張るレストランに彼女を連れて行かねばならないのだ。

                                 ――当時の新聞記事より


235 :第3集それはマンハッタンから始まった :04/04/25 12:51 ID:mAx8k9nT
群集は余りにも大きく膨れ上がって、葬儀場の前のビルのガラスを
割ってしまったほどです。
棺に横たわっているバレンチノはすぐそこに見えました。
私達は彼をただ一目でも見たかったのです。
でも今思えば、ほとんどの人がただの好奇心に過ぎなかったのだと思います。

                        ――葬儀に出かけた女性の手記より


236 :第3集それはマンハッタンから始まった :04/04/25 12:52 ID:mAx8k9nT
上海の租界の雰囲気は、ほとんどもう戦争に突入したかのようで、
何千人もの苦力(クーリー)が雇われ、夜昼の別なく塹壕を掘り、
有刺鉄線でバリケードを築いていた。

上海が興奮しきっていた時に、記者会見で私は、
アメリカ軍の指揮をしていたバトラー将軍に
「中国を武力でもって侵略して、国民運動を鎮圧するとしたら、
 どれだけの兵員が必要か」と質問してみた。

彼は迷わずこう断言した。
「最低50万の兵員がいないと、私は中国を侵略しようと夢にも考えないでしょう。」
バトラー将軍の証言は、その後日本軍が200万もの軍隊で
ついに征服出来なかったことで証明されることになった。

               ――アメリカ人ジャーナリストJ.B.パウエルの手記より


254 :第3集それはマンハッタンから始まった :04/05/05 11:10 ID:FSvvwSqK
世界に邪悪な思想を広めようとしている共産主義の運動家達。
彼らの目には残忍さ、狂気が満ちている。
ロシア革命の炎はもう既にアメリカの労働者に及んできている。
教会の祭壇を襲い、学校に入り込み、
アメリカ人の神聖なる家庭にも忍び込もうとしている。
やがてはアメリカ全てを焼き尽くすだろう。

         ――M・パーマー司法長官「ザ・フォーラム」より


255 :第3集それはマンハッタンから始まった :04/05/05 11:10 ID:FSvvwSqK
黒人もユダヤ人も外国からの移民も、またローマカトリック教徒も
それぞれに団結し権力を持っている。
しかし、我々アメリカ生まれの白人プロテスタントのみが
独自の組織を持っていない。
それゆえ我々は余所者に財産を狙われ、搾取の対象となってきたのだ。
我々だけが生粋のアメリカ人であり、人種的に優れているのは
明らかであるにもかかわらずである。

          ――KKK指導者 H・エバンズ「さあ、共に考えよう」より


256 :第3集それはマンハッタンから始まった :04/05/05 11:10 ID:FSvvwSqK
私達黒人は公園にもレストランにも入れませんでした。
劇場にも入れなかった。
たとえ入れたとしても、「カラスの巣」という特別な場所に
座らなければなりませんでした。
いつでも、どこでも、私達は冷たい目で迎えられました。

リンチは週に3、4回、新聞やラジオでよく報じられていました。
クランが黒人をどんな目にあわせたか。
父から聞いたことですが、黒人と白人の間で暴動が起こると
クランの奴等がやってきて、乳母車から赤ん坊をつまみ出し、
踵を掴んで電柱にぺしゃっと脳味噌を叩き出した。
黒人だというだけで、殴る蹴るの暴力は当たり前だったということです。

                      ――当時の黒人青年の証言より


478 テンプレ追加(第2集) sage New! 04/11/27 23:45:10 ID:riibIE9y
二人の無実のイタリア人を苦境に貶めたことは、ミッチェル・パーマーの赤狩り時代を思い出させ、
ずっと静まっていたはずの、恐怖と憎しみをかき立てるものだった。
自分達は、自由主義者なのか、保守主義者なのかほとんど忘れかけていた人々が
再び自分の立場について議論を戦わし始めたのだ。


                    ――ジャーナリスト J・アレン「オンリー・イエスタディ」より


479 テンプレ追加(第2集) sage New! 04/11/27 23:49:19 ID:riibIE9y
ラジオの世界、それは私にとってリアルそのものだった。
まるで、目の前に映画スターやミュージシャンがいるかのように思えた。
ある日のこと、私達がラジオを聞いている間に、女の子が近くの井戸に落ちたことがあった。
誰もそのことに気付かず、井戸に落ちた女の子が見つかるまで3日もかかったのだ。
どこにいても「何か新しいこと聞いた?」というのが、人々の合言葉だった。


                          ――マンハッタンの住人の手記より


480 テンプレ追加(第2集) sage New! 04/11/27 23:54:30 ID:riibIE9y
興行主のテックスが試合の前に言ったことが今も記憶に残っている。
「いいかジャック、チャンピオンを作るのは大衆だぞ」

宣伝も功を奏したのか、試合の頃には信じられないような騒ぎになった。
「ジャック、ジャック、こんなのって初めてだぞ。
 もう既に100万ドルに達した上に、まだどんどん客がやってくる。
 しかもその客だよ。女だ。上品なご婦人方が何千人もだ」


                      ――ジャック・デンプシー「自伝」より


482 テンプレ追加(第2集) sage New! 04/11/28 00:05:17 ID:LS/XHtDD
私が育ったのは、まるで映画の舞台になりそうな「地獄の台所」と呼ばれる所だった。
アパートの住人達は皆貧しくて大変な生活だったが、助け合って暮らしていた。
私達はハドソン川でよく泳いだ。
いつも20人くらいの子供達がいて、桟橋から飛び込んだり、本当に楽しかった。
思い返せば、あのハドソン川のゴミ溜めの中を泳いでいたんだ。


                        ――イタリア移民の手記より


483 テンプレ追加(第2集) sage New! 04/11/28 00:12:09 ID:LS/XHtDD
最近、忌まわしい「ジャズ・オーケストラ」とやらが、
そののたくるような音楽で人の感覚を刺激しようとしている。
感覚中枢に直接訴えるような耳障りな音楽をまき散らしているのである。
若者達が、このような経験をしても、まだ道を誤らずしていられると信じる人がいるなら、
神よ、彼らを救いたまえ。


                ――当時の婦人雑誌「レディス・ホーム・ジャーナル」より


484 テンプレ追加(第3集) sage New! 04/11/28 00:18:24 ID:LS/XHtDD
女の子は昔より大胆になっています。
彼女達は私の娘時代には絶対出来なかったような調子で、男の子に電話をかけてデートをしようとします。
私の息子は3人の女の子からひっきりなしにダンスに誘われて、生活を台無しにしています。
私の娘時代にはお化粧なんて、不良少女のやることでした。
この頃はね、ご覧下さい。
これが、良家の娘さんのすることですから。


                    ――「高校生の息子を持つ母親の手記」より


486 テンプレ追加(第3集) sage New! 04/11/28 00:31:11 ID:LS/XHtDD
ニューヨークの街は、まるで世界の誕生を思わせるような虹色の輝きにむせていた。
帰還した連隊は五番街を行進し、若い娘達はまるでそれに引き寄せられるように東や北にその足を向けた。
アメリカこそが最高の国であり、そこかしこにお祭り気分が満ちていた。


                 ――作家 スコット・フィッツジェラルド「マイ・ロスト・シティー」より


487 テンプレ追加(第3集) sage New! 04/11/28 00:43:20 ID:LS/XHtDD
みんな、酒の密造者を知っていました。
しかし、年頃の子を持つ親のほとんどは、そんな変な酒を子供が飲まないように、ちゃんとした酒を与えていました。
私も友人達と同じように、水筒の形をした銀製の酒瓶を腰に付けて、その酒を飲んでいたものです。
酒場にもたびたび出入りしましたが、警察の手入れを受けたことなど一度もありませんでした。
誰も法律なんて気にしていなかったのです。


                        ――当時20代の青年の証言より


488 テンプレ追加(第3集) sage New! 04/11/28 00:51:42 ID:LS/XHtDD
我が家は禁酒法が施行されると同時に、もぐり酒場を始めた。
近くにウィスキーを何千ケースも持っている倉庫があった。
そのウィスキーを手に入れる唯一の方法は、医療目的と称して薬局を通すものだった。
医者は簡単に処方箋を書いてくれた。1枚につき、2ドルだった。
そのウィスキーをどうしたかって?
デルヴェ病院に売ったのさ。
医者はみんな、1ケース90ドルで買って、救急車にそれを取りに行かせたんだ。
警察も知っていたけど、見て見ぬ振りをしていた。


                           ――もぐり酒場の経営者の手記より


489 テンプレ追加(第3集) sage New! 04/11/28 01:04:10 ID:LS/XHtDD
1927年のニューヨークのせわしなさは、ヒステリーの一歩手前とでも表すべきものだった。
かくの如く浮かれ騒ぐ街にあっては、たゆまぬ努力など一文の値打ちもない。
というわけで、「稼業」という言葉がからかい半分に使われ始めた。
手っ取り早く金を稼げるもの、これが全て稼業である。
私の行きつけの床屋は、株に50万ドルばかり投資して引退していたし、
私のテーブルまでやってきて、挨拶したり、あるいは挨拶し忘れたりする給仕頭達は、
考えてみれば、私などより遙かに金持ちであった。


                      ――スコット・フィッツジェラルド「マイ・ロスト・シティー」より


490 テンプレ追加(第3集) sage New! 04/11/28 01:15:05 ID:LS/XHtDD
合衆国の歴史上、今議会ほど喜ばしい期待にに満ちた議会は無いと申せましょう。
我が国の企業や産業が生みだし、経済が蓄えた莫大な富は国民の間に広く分配される一方、
生活必需品は既に必要水準を満たし、贅沢の域に達しました。
我が国の現状は誠に満足すべきものであり、将来に対しては楽観的な期待を寄せることが出来るでありましょう。


                  ――第30代アメリカ大統領カルビン・クーリッジの演説より


491 テンプレ追加(第3集) sage New! 04/11/28 01:44:05 ID:LS/XHtDD
数年に渡ってアメリカ国民は、精神的飢餓状態にあった。
彼らは次から次へと、以前の理想や幻想、希望が壊されていくことに気付きつつあった。
宗教の土台を崩し、その感傷的な考えを嘲る科学の教義と心理学説によって、
そして、猥雑と殺人とで食っている新聞の傾向によって、壊されていくのだ。
人々のリンドバーグに対する気持ちが、巨大な宗教が復活したかのような様相を呈したことに、何の不思議があろうか。


                     ――ジャーナリスト J・アレン「マイ・ロスト・シティー」より


502 テンプレ追加(第3集) sage 04/11/30 20:56:24 ID:/oPSpC41
1927年5月21日、ル・ブールジェ飛行場で私はこんなにも歓迎を受けるとは全く予期していなかった。
私の飛行機の到着時間が、これほど正確に報道されていようとは夢にも思わなかった。
私は飛行機の扉を開けた。
何万もの手が、私の足を、腕を、体をつかむ。
私の言うことなど誰も耳には入らない。
私は、群衆の上に、頭の海のまっただ中に力尽きて横倒しにされている。


                     ――チャールズ・リンドバーグ「翼よ、あれがパリの灯だ」


503 テンプレ追加(第3集) sage 04/11/30 21:00:25 ID:/oPSpC41
あらゆる集まりで私はいつも、こう話しかけられました。
「フランス人がいかにアメリカ国民を敬愛しているか、おわかりでしょう。
 帰国されたら、こう伝えて下さい。
 フランスとヨーロッパから、アメリカ合衆国によろしくと」


                       ――「リンドバーグ帰国後の演説」より








Act4:Hitler's Ambition

337 :第4集のテンプレって無かった? :04/01/21 23:31 ID:t2Bn49Wz
第4集 ヒトラーの野望

本年1月30日、国家を統合する新政権が樹立された。
私、そして国家社会主義運動は政権に参加した。
いまや私の過去の数年間の闘争はその目的を達成した。
この数百万人による運動の目的は周知のものだ。
いま一度この運動の経緯について、そしてドイツ復活の闘争の第二段階について
大まかに述べようと思う。

いったい14年間もの間、政府はドイツをどこへ導いたのだ。
国家財政を混乱させ、おびただしい物品を浪費し、
何億とあった金はすっかり無くなった。
インフレーションという愚行を犯し、国が荒れ果て
不当な利子が外国から突きつけられた。
昔ならいかなる国家でも処罰されるほどの
高い利子も当たり前のことであった。

失業者は次々と増えた。
百、二百、三百、四百、五百、六百、七百万−−
今日では七百から八百万人だ。
私は我が民族の復興が自然にできるとは約束しない。
国民自らが全力を尽くすべきだ。
自由と幸福は突然、空から降ってはこない。
すべては諸君の意思と働きにかかっている。
我々自身の国家のみが、我々自身の国民のみが頼りとなる。
ドイツ国民の未来は我々自身の内にのみ存在するのだから。
国民自身が国民を向上させるのだ。勤勉と決断と誇りと屈強さとによって
ドイツを興した祖先と同じ位置に上ることができる。

                             ――映画「ドイツ国民の呼びかけ」


350 :第4集テンプレ追加 :04/01/22 14:15 ID:MIQp6m77
資本主義国家が崩壊を免れたければ、ソ連の方法を取り入れるべきである。
以前、私がそう警告したことは正しかった。
ソ連では希望こそ思想の中心である。
階級が無く、淑女や紳士がおらず、誰もが友人であるような国にいるということ、
それは稀に見るすがすがしい経験だった。
明日、私はこの希望の土地を去り、我々の絶望の国へ帰る。
                  
                            ――バーナード=ショーの会見録より


351 :第4集テンプレ追加 :04/01/22 14:16 ID:MIQp6m77
大衆へ情熱を込めて語ったのは彼だけでした。
私たちは何か新しいことを聞くために、
なんでもいいから新しいことを聞く為に集会に出掛けたのです。
ドイツ国内の状況は悪化する一方でした。
人々の日常生活を支えていたものが根底から無くなり、
自殺する人が溢れ、風俗は乱れました。
経済状況に絶望していた私たちにはヒトラーの語る新しいドイツは
素晴らしいものに思えました。
                  
                              ――当時のナチス党員の手記より


725 :水先案名無い人 :04/02/21 12:18 ID:T6eW6RLC
移住する農民達に行くあてはない。
移住者達が泊まるキャンプには2、300人につき1つのトイレしかなく、
男女別々のトイレを作ろうとした人は、「共産主義的である」として非難された。
農民達は殴られ、射撃を受け、基礎手続きなしに投獄されて拷問される。
今や、カルフォルニアに移住してきた農民の間には、
抑圧への恐怖でなく、怒りが存在している。


                   ――ジョン・スタインベック「怒りの葡萄 取材記録」より


726 :水先案名無い人 :04/02/21 12:34 ID:T6eW6RLC
人々はナチスに対し、全く無批判でした。
「精神の自由」など大多数の人々にとっては、価値のある概念では全くありませんでした。
ナチスに疑いを差し挟むと、次のように反論されました。
「ヒトラーが成し遂げたことをぜひ見て欲しい。
我々は今ではまた、以前と同じように大したものになっているのだから」
ヒトラーが失業問題を解決したことこそ、私達にとって重要な点だったのです。

                          ――ドイツの元社会民主党員の手記より


772 :水先案名無い人 :04/02/24 21:35 ID:mutBnxy6
我々が今日持っている人類文化、芸術、科学および技術の成果は
ほとんど専らアーリア人種が創造したものである。
アーリア人種は人類のプロメテウスであって、
その輝く額からいかなる時代にも常に天才の精神的な火花が飛び出し、神秘の夜を明るくし、
人類をこの地上の生物の支配者とする道を上らせた。
アーリア人種に最も激しい対照をなすものがユダヤ人である。
この世界にユダヤ人しかいなければ、彼らは泥や汚物に息がつまるか、
憎しみに満ち満ちた争いの中で互いに騙しあおうと務めるだろう。
我々民族主義国家は人種を一般生活の中心に据え、
人種の純粋維持のために配慮しなければならない。

                                        ――我が闘争より


727 :水先案名無い人 :04/02/21 12:47 ID:T6eW6RLC
ラインラント進駐後の48時間は、自分の一生で最も神経を痛めた時間であった。
フランスがラインラントに兵を進めれば、我々はしっぽを巻いて撤退しなくてはならなかった。
我が方の手中にあった軍事資源は、ごく控えめな抵抗をするにも全く不十分であった。
私は、平然としている振りをしなければならなかった。
我々を救ったのは、テコでも動かない「頑張り」であった。

                                     ――ヒトラーの談話より


728 :水先案名無い人 :04/02/21 13:02 ID:T6eW6RLC
私は、繰り返し次のようなボードを読んでいた。
「大ドイツ帝国成る。オーストリア再びドイツのもとに」

私の傍らの一人の紳士が、私に語りかけてきた。
「なぁ、坊や。君は誇りに思っていいんだぞ。我々は偉大な時代に生きているんだ」
私も、そのように感じた。ドイツの国力の増大に、私達は感嘆の念を抱いていた。
私達は、偉大な時代に生きていた。
そして、その時代の創造者、その保証人はヒトラーその人であった。


                         ――当時少年だったドイツ人の回想録より


729 :水先案名無い人 :04/02/21 13:30 ID:T6eW6RLC
宣戦が布告されると、ガスマスクが支給され、
「サイレンが鳴ったら、かぶるように」と言われました。
私はガスマスクをかぶり、赤ん坊用に支給されていた古い箱の中に、
娘のシルヴィアを入れて、空気を入れ始めました。
近所の人々は「どうすればいいのか」と思案顔でしたが……。
みんなガスマスクをつけたままでした。それは、本当に異様な光景でした。


                                 ――ロンドン市民の回想より


352 :第4集テンプレ追加 :04/01/22 14:16 ID:MIQp6m77
ナチスには神秘的な力で我々を魅惑し、
熱狂させる何か違ったものがあったのです。
それは旗をなびかせ、じっと前方を見つめ、太鼓を鳴らしながら進む
若者たちの一糸乱れぬ行進でした。
この共同体には何か心を揺さぶる圧倒的なものがありました。
しかし、私の父がナチスについて語る時、その言葉に感激や誇りが無く、
それどころかひどく不機嫌な響きがあるのが理解できませんでした。
父は「連中の言うことを信じるな、連中はオオカミだ。ナチスはドイツ国民を
恐ろしいかたちで誘惑しているのだ」
というのです。
しかし父の言葉は、興奮した私たち若者の耳には入りませんでした。
                  
                             ――ヒトラー・ユーゲントの手記より


353 :第4集テンプレ追加 :04/01/22 14:17 ID:MIQp6m77
スペイン動乱は人民と自由に対する反動との闘争である。
私の芸術家としての全生涯は反動と芸術に対する絶え間なき
闘争以外の何物でもない。
私が反動と死に対して同意できるなどと誰が考えることができようか。
私は「ゲルニカ」と名付ける現在制作中のパネルにおいて、
スペインを苦痛と死の中に沈めてしまった軍国制度に対する
嫌悪をはっきりと表明する。

                     「ゲルニカ」制作の声明より
                    ――――――――――――
                         パブロ・ピカソ


354 :第4集テンプレ追加 :04/01/22 14:18 ID:MIQp6m77
我々はついに将来の領土獲得政策へ移行する。
我が民族の子孫の為、領土獲得は権利ではなく義務である。
この世界で最も神聖な犠牲は土地の為に流される血である。
ドイツは世界の強国となるのか、あるいは滅亡するのか、
そのどちらかである。
我がドイツ民族は植民地ではなく、ヨーロッパのふるさとの大地に
その力の源を求める。
今日、我々がヨーロッパで求める新しい領土、それはロシアである。
それに従属する東ヨーロッパの衛星諸国である。

                      「我が闘争」より
                    ―――――――――――
                      アドルフ・ヒトラー


355 :第4集テンプレ追加 :04/01/22 14:20 ID:MIQp6m77
今朝、ベルリンのイギリス大使はドイツ政府に最後通牒を渡しました。
我々の国はドイツと戦争をすることになります。
平和への最後の努力が水泡に帰し、痛恨の極みであります。

                    チェンバレン首相のラジオ放送
                   ――――――――――――――
                        対独宣戦布告


149 :第4集ヒトラーの野望 :04/04/11 21:28 ID:wyKApTTa
わが国における
社会主義建設のために

世界の労働者階級の
勝利のために

同志スターリン万歳!

  ――ニキタ・フルシチョフの演説より
     (当時 モスクワ地区書記)


150 :第4集ヒトラーの野望 :04/04/11 21:30 ID:wyKApTTa
この失業者たちが――
世界一の橋、車
高いビルを作ったのです

このビルの40階に人がいます
何をたくらんでいるのでしょう

自殺です

何のために夢も希望もない失業者に
高層ビルが必要だったんでしょう

    ――プロパガンダ映画(ソ連制作)より


216 :第4集ヒトラーの野望より :04/04/23 09:46 ID:n1pzsCAu
私はかつて軍で指揮をとった
諸君こそ素晴らしい
アメリカ魂の持ち主だ

金を受け取るまで
動きません

人に取られないうちに
お金をもらいます

  ――1932年ワシントン 退役軍人デモより


217 :第4集ヒトラーの野望より :04/04/23 09:47 ID:n1pzsCAu

我々は寛大ではない
他の政党をドイツから排除すべきだ

我々はドイツ、そしてオーストリアで
あるいは北で、西で、あらゆる場所で
ドイツ国民を、そして祖国を
正しい動きに戻そうではないか

         ――ヒトラーの演説より


357 :第4集 ヒトラーの野望 :04/05/24 14:11 ID:8Ck9Gfgv
国際連盟日本代表 松岡洋右
"Japan, however, finds it impossible to accept the report adopted by the assembly."
(日本は調査団の報告を受け入れることは出来ない)

――日本は1933年3月、国際連盟を脱退します。

(帰国する日本代表団)

――これによって日本は、国際的孤立化の道を歩みはじめます。358 :第4集 


358:第4集 ヒトラーの野望 :04/05/24 14:11 ID:8Ck9Gfgv
このころ、第一次大戦の敗戦国・ドイツでは大恐慌の影響が特に深刻でした。
これは、閉鎖された銀行に自分の預金の払い戻しを求める人々の映像です。
この取り付け騒ぎによって銀行の連鎖倒産が相次ぎました。

ドイツで職を失った人は600万人。
実に3人に1人が収入の途を断たれ、住む場所もない状態でした。

このとき、ドイツ民族の復興を全面に掲げた政党が、大衆の心を惹きつけていきます。
アドルフ・ヒットラーの率いる国家社会主義ドイツ労働者党――いわゆるナチスです。

ヒトラーは民主主義を無責任なものとして否定し、
みずからの独裁によって、責任を持ってドイツ民族を救うと熱っぽく訴えました。

このときヒトラーは40歳。
ドイツ国民は、この若き政治家に国家の未来を託していきます。


505 テンプレ追加(第4集) sage 04/11/30 21:16:35 ID:/oPSpC41
産業立国って分かりますか。
いろんな企業を興し、平和に互いに結びついている。
その主義を政友会に合併した時、一番の第一にしていた。


                  ――ニュース映画「犬養毅首相の談話」より


506 テンプレ追加(第4集) sage 04/11/30 21:26:28 ID:/oPSpC41

我々はむやみに大きな力を持とうと望んでいるのではない。
我々の労働のために、
我々の民族のために、
我々のドイツのために、
立ち上がる必要がある。


              ――ヒトラー「ナチス党大会軍事パレードでの演説」より


507 テンプレ追加(第4集) sage 04/11/30 21:34:48 ID:/oPSpC41
今日、我が民族は地上で滅亡する危機、あるいは奴隷民族として他の民族に奉仕することになる危機に陥っている。
我々は我が祖国の存続のために、我々の子供達の毎日のパンのために、格闘しなければならない。
闘争によって、武力によって、最後の精神力まで緊張させ、世界の強国となり、
新しい領土を獲得することによってのみ、我が偉大なドイツ民族は生存することが出来る。


                      ――アドルフ・ヒトラー「我が闘争」より


509 テンプレ追加(第4集) sage 04/11/30 22:00:26 ID:/oPSpC41
あの日々の状況は、絶望的であった。
突然労働者達が現れ、ロンドンの方々の公園に、
そして特にドイツ大使館の前に、迫り来る空襲に備える壕を掘った。
人々は真剣な考え込んだ面もちで歩いていた。
私達は人間で溢れる街路と家並みを、密かな感慨を持って眺めるのであった。
明日は既に、爆弾がそれらの家や通りを粉砕してしまうのではないか、と。

そして、扉の中では人々がラジオのニュースの時間に、立ったり座ったりして耳を傾けていた。
どの人にも、どの瞬間にも、巨大な緊張が全土を覆っているということが、
目には見えなくとも、はっきりと感じられるのであった。


                      ――作家シュテファン・ツバイク「昨日の世界」より


511 テンプレ追加(第4集) sage 04/11/30 22:12:27 ID:/oPSpC41
チェコスロバキアに要求する。既に約束したことを実現せよ。
戦争か平和か、チェコスロバキアが決めるのだ。
我々の申し入れを承諾してドイツ人に自由を与えるか、
それとも我々が自分で自由を求めるか。

いまや私は最初の兵士として、我が民族の先頭に立つ。
我が民族は、大戦で配線した時とは違う。


                  ――アドルフ・ヒトラー「ズデーテン併合要求演説」より


699 テンプレ sage 05/01/10 02:23:00 ID:IBRWJTNL
私はオーストリアのイン川に面した街ブラウナウが、
まさしく私の誕生の地となった運命を幸福な定めだと考えている。
私にはこの小さな国境の町が大きな使命のシンボルのようにも思える。
というのは、この小さな町は2つのドイツ人国家の境に位置しており、
少なくともこの両国家の再合併こそ我々青年がいかなる手段をもってしても
実現しなくてはならない終生の事業と考えられたからだ。
同一の血を持つ民族は共通の国家に属するのである。
ドイツ、オーストリアは母国大ドイツに復帰しなければならない。


                      「我が闘争」より
                    ―――――――――――
                      アドルフ・ヒトラー


205 テンプレ追加(第4集) 2006/01/22(日) 12:55:35 ID:OL/zxEE00
ドイツ帝国の総統として、我が故郷のドイツ帝国参入をドイツ史の一ページに書き加える。
ドイツ民族にとって最も古いこの東方の地を、ただ今をもってドイツ帝国の最も新しい砦とする。

               ――アドルフ・ヒトラー「オーストリア併合宣言演説」より


206 テンプレ追加(第4集) 2006/01/22(日) 13:01:48 ID:OL/zxEE00
ズデーテンに住むドイツ系住民は、チェコ人支配のもとで限りない苦しみを味わっています。
チェコ軍は戦車と機関銃で、ドイツ系住民を血の海に沈めています。
ドイツ系難民の群れが帝国の保護を求めています。
(難民の女性の話)
「国境の近くに住んでいたのですが、すぐに出ていかないと射殺すると脅かされたんです」


                     ――プロパガンダ映画「ズデーテンの難民」より


207 テンプレ追加(第4集) sage New! 2006/01/22(日) 13:07:46 ID:OL/zxEE00
ドイツ軍はとどまるところを知りません。
いま、我々の面前で一国の死の悲劇が展開されています。
これは武力による支配です。

                     ――イギリスのニュースフィルムより


208 テンプレ追加(第4集) sage New! 2006/01/22(日) 13:24:45 ID:OL/zxEE00

再び世界大戦が始まるかと思われたこの時、
イギリス首相チェンバレンは国際会議開催に最後の望みを託しました。
9月29日、ドイツ、ミュンヘンに各国首脳が急遽集まります。
イギリス首相チェンバレンは戦争回避をミュンヘン会談に賭けていました。
今回の会談は、イギリス、ドイツだけではなく、フランスやイタリアも参加した
ヨーロッパ首脳国の会談となりました。

フランスからは首相ダラディエが参加。
イタリアからムッソリーニが参加、ヒトラーと共にオープンカーに乗って会場に向かいます。
会談の行方を世界が見守りました。

ヒトラーは終始自分のペースで会談を進め、「領土的要求はこれが最後である」と明言します。
会談はヒトラーの要求をほぼ全て認めることで合意。
チェコスロバキアの犠牲を強いる形で、戦争の危機は回避されました。
チェンバレンはこの譲歩によって、平和は守られたと信じました。
ヒトラーはこの日、武力を背景とした恫喝によって大国イギリスに要求を飲ませることに成功したのです。


                     ――山根アナナレーション「ミュンヘン会談」より








Act5:The World Saw Hell
575 :水先案名無い人 :04/07/09 00:03 ID:tJZ+e09T
ここは、南フランスのオラドゥールという村です。
この村は、第二次世界大戦中に、ドイツ軍によって完全に破壊されました。
その悲惨な記憶を忘れないために、今でも廃墟のまま残されているのです。

これは1943年 7月の日曜日、
平和なオラドゥール村の夏の一日を写した、当時のホームムービーの映像です。

一年後の1944年6月10日、ドイツ軍がこの村を襲い
無抵抗の住民のほぼ全員が殺されました。

1939年から1945年にいたるまでの6年間、
世界は地獄さながらの光景に覆いつくされました。

第二次世界大戦は戦場での軍隊同士の戦いだけではなく
無抵抗の市民をも巻き込んだ凄絶な戦いでした。

映像の世紀、五回目の今日は
今世紀最大の悲劇となった、第二次世界大戦をえがきます。
                            ――山根基世ナレーションより


1 :水先案名無い人 :03/12/16 01:27 ID:/pzReaCl
「スターリングラードはもはや街ではない。
日中は火と煙がもうもうと立込め、一寸先も見えない。
炎に照らし出された巨大な炉のようだ。
それは焼けつくように熱く、殺伐として耐えられないので、
犬でさえヴォルガ河へ飛び込み、必死で対岸にたどり着こうとした。
動物はこの地獄から逃げ出す。
どんなに硬い意思でも、いつまでも我慢していられない。
人間だけが耐えるのだ。神よ、なぜ我等を見捨てたもうたのか。」
 
                                     ――ドイツ軍将校の手記より


5 :水先案名無い人 :03/12/16 01:35 ID:/pzReaCl
全財産を手押し車に乗せ あるいは背負った人々が
街のあらゆる地区から現れ それがひとつの大きな河となり
押し合い圧し合いしながら ざわざわと流れていった・・
そこは、まさにカオスの世界だった・・

                         ――ゲットー在住ユダヤ人 トシヤ・ビヤラーの日記

ここは ワルシャワでもいちばん荒廃した地域で
狭くて曲がりくねった通りは 手押し車を押す人の波で溢れかえり、
人々は 一軒一軒廻って 同じ質問を繰り返すのだった・・
「部屋は ありませんか」と。

                             ――ユダヤ人 アブラハム・レビンの日記より

ゲットーには 人間が充満している。
精気の抜けた青白い顔ばかりで 悲惨この上ない。
中には 数週間地面に放り出された 死体そっくりの顔をした人もいる。
無残なその顔を見ると 思わずぞっとする。
黒ずんだ眼下から覗く 憂鬱と絶望。
文字通り骸骨のような姿が 通りをぞろぞろと際限もなく流れてゆく。


841 :第5集 :04/03/06 18:29 ID:7RpdNFDD
狩り込み時の警官の残酷さといったらない。
実に乱暴に扱う。
アパートから住民を叩き出して封鎖し、
家財道具を辺りに散乱させたまま引き上げる。
森の動物狩りを彷彿させる。

世界はこれまでこのような状況を見たことがない。
逃げ惑う人々がつかまり、野犬さながらに馬車へ詰め込まれる。
老人と病人ははユダヤ人墓地へ連れて行かれ、そこで処理される。

                ――ユダヤ人アブラハム・レビンの回想より


842 :第5集 :04/03/06 18:29 ID:7RpdNFDD

叫び声と泣き声が上がっていました。
何人もの子供たちが母親から引き離されていました。
私は母親にしっかりとしがみつきました。
ナチの一人が私を引き離そうとしましたが、出来ませんでした。
私は叫び、足で踏ん張りました。
とうとうナチが3人がかりで私を母から引き離しました。

                ――ユダヤ人ヴィル・クルーゲルの手記より


843 :第5集 :04/03/06 18:30 ID:7RpdNFDD

ロシアでの任務は赤軍の粉砕と国家の解体だ。
共産主義はドイツの将来への大きな危険である。
ロシアに対する戦いとは、ボルシェビキ人民議員と
共産主義的知識人の絶滅でなければならない。
これは絶滅戦争だ。
絶滅しなければ、敵を打倒しても、
30年もたてば再び共産主義は甦るだろう。

                ――ヒトラーの演説より


762 :第5集 :04/02/23 13:44 ID:DiYZ8RG9
どの駅にも、みな通路やプラットフォームに人が三重に折り重なって
詰め込まれていました。
私は恐ろしさで声も出来ませんでした。

人間の塊が缶に詰め込まれた毛虫のように眠っている。
その光景の悲惨さ、熱気と悪臭、汚れ。
むずかる赤ん坊が泣き叫び、それを懸命にあやす、やせ衰えた母親。
子供達がその騒音の中で、眠りながら痙攣を起こしたり、
びくついたりするのです。

                                     ――ロンドン市民の回想より


763 :第5集 :04/02/23 13:45 ID:DiYZ8RG9
我々はこの凍てつくような寒さの中で、一歩一歩最終目的に近づいてはいるが、
全部隊は物資の補給困難な状況で苦しんでいる。

燃料が無ければトラックも動かない。
寒さのため、テレスコープ照準が役に立たなくなった。
一個連隊につきおよそ500人ずつが既に凍傷によって失われている。
寒さのため、もはや機関銃は発射不可能となり、
我が方の37mm対戦車砲も、ソ連のT34型戦車に対しては無力なことも分かった。
我が歩兵部隊の戦闘価値もこれで終わりだ。

                         ――ドイツ軍指揮官 グーデリアンの回想記より


32 :水先案名無い人 :03/12/22 18:18 ID:rF34rcSp
父上様、母上様、喜んで下さい。いい立派な死に場所を得ました。

皇国の荒廃、この一戦にあり。大君の御盾となって、潔く死に就き、宿敵を撃滅せん。

男子の本懐、これに優るものがまたとありましょうか

23年間の幾星霜、よく育てて下さいました。

この度がその御恩返しです。

よくも立派に皇国のために死んでくれたと褒めてやって下さい。

ああ、我ら特別自爆隊。向かう所は敵空母に急降下

                                   ――神風特攻隊員の遺書より

33 :水先案名無い人 :03/12/22 18:18 ID:rF34rcSp
街の到る所、炎上している家が煌々と通りを照らしていました。
目の前にはモルタル、石材、コンクリートの塊が瓦礫の山と化し
その下から生き埋めになっている人の悲痛な喘ぎ声が聞こえて
きました。

何もかも燃え尽きていく・・・

イギリス製の織物、高価な革製品、愛用した家具、大事な思い出の品、
そして、希望も・・・。 何もかも・・・

                                  ――ワルシャワ市民の手記より


34 :水先案名無い人 :03/12/22 18:19 ID:rF34rcSp
その日は雪がちらついていて、身を切るような寒さだった

蛇が見える・・・生け捕りにされて傷ついた者の、長い長い
蛇だった。くねくねと長いやつ 。

地平線に向かって一列に進んでゆく。どれが先頭なのか見分け
がつかない。

列の後ろの方に、道に倒れて動けなくなったドイツの陸軍中尉
がいた。中尉は狼のような声で泣き叫ぶんだ

パウロ、待ってくれ。ペーター、見捨てないでくれっ。

仲間は肩を竦めて歩いていく・・・ 。一度も振り返らずに。

                                      ――ソ連兵の回想より


741 :第5集より :04/02/22 00:22 ID:VLof6v6j
空を飛ぶ僕の目からは、道路は道の筋が果てしなく流れていくように真っ黒に見える。

人々は我先にと立ち退いて行く。
この立ち退きには狂気じみた伝染力がある。
人々は南に向かって歩いて行く。
そこに、彼らを受け入れてくれる優しさが待っているとでも言うかのように。

ところが南には、人々ではち切れそうになった街の数々があるばかりだ。

                        ――作家 サン・テグジュベリ 『戦う操縦士』 より


742 :水先案名無い人 :04/02/22 00:24 ID:QnUonAO+
暴虐飽くなき敵米英は今やその厖大なる物資と
生産力とを擁し、あらゆる科学力を動員し、我に対して
必死の反抗を試み、決戦相次ぐ戦局の様相は日を追って、
熾烈の度を加え、事態ますます重大なるものあり。

生等、今や、見敵必殺の銃剣を引つ提げ、積年忍苦の精神研鑚を挙げて
悉くこの光栄ある重任に捧げ、挺身もって頑敵を撃滅せん。

生等もとより生還を帰せず、在学学徒諸兄、
また遠からずして生等に続き出陣の上は、屍を乗り越え乗り越え、
邁往敢闘、もって大東亜戦争を完遂し、上宸襟を安んじ奉り、
皇国を富岳の寿きに置かざるべからず。

かくの如きは皇国学徒の本願とするところ、
生等の断じて行する信条なり!

                                   ――学徒出陣式演説より


743 :チャーチル@第5集 :04/02/22 00:28 ID:VLof6v6j
We shall defend our islands,
however the cost may be.

We shall fighat
on beachs, landing grounds, in fields, in streets, and under hills.

We shall never surrender !!!

我々はこの島を守る
どんな犠牲を払っても

我々は戦う
海岸で、水際で、内陸で、街頭で

我々は決して降伏しない

                                    ――チャーチルの演説より


35 :水先案名無い人 :03/12/22 18:20 ID:rF34rcSp
空の特攻隊のパイロットは一器械に過ぎぬと一友人が言ったことは
確かです。

操縦桿を執る器械、人格もなく感情もなくもちろん理性もなく、
ただ、敵の航空母艦に向かって吸いつく磁石の中の鉄の一分子に
過ぎぬのです。

理性をもって考えたなら実に考えられぬことで、強いて考えれば、
彼らが言う如く「自殺者」とでもいいましょうか。

精神の国、日本においてのみ見られることだと思います。

一器械である吾人は何も言う権利はありませんが、ただ、願わくば
愛する日本を偉大たらしめられんことを国の方々にお願いするのみ
です。

                                  ――きけ わだつみのこえより


64 :  :03/12/25 07:55 ID:C0zdkDpA
私はこの目で何千という女や子供の死体が、線路や公道沿いに散らばっているのを見た。
彼らは、ドイツのはげたかどもに殺されたのだ。
女子供の涙が、私の胸の中で煮えくりかえった。
殺人鬼ヒトラーとその一味には、その涙を、奴らの狼の血で償ってもらう。
憎しみに燃えた復讐者は、容赦しない。

                      ロシアの詩人  スルコフ 
                    ――――――――――――
                         「散文詩」より


147 :水先案名無い人 :04/01/06 12:52 ID:yUXk/uQ1
ナチは悪魔でした。彼らは私たちを洗脳しました。
「お前たちは全く無意味な存在だ。
そしてお前たちが無意味な存在なら、死ななければならない。
お前たちは何の役にも立たない。」

                                    ――ユダヤ人の日記より


418 :水先案名無い人 :04/01/27 05:54 ID:5FLgdomy
何も悪い事をしていないのに逮捕されるはずは無い、と信じていました。
だからFBIが来た時は、まったく何の準備もしていなかったのです。
私たちは住むこの国では、日系人は虫けら以下の存在でしたが、
それが今や、敵国人というわけです。

収容所では、行列。何もかも行列でした。
注射をしてもらうにも、食事をするにも、仕事を得るにも。
そして・・・トイレやシャワーを使うのにさえ、並んだものです。

                                  ――日系人女性の回想より


419 :おまけ :04/01/27 06:02 ID:5FLgdomy
私達は、どんな苦しい事でも我慢して、力いっぱい働いています!
あのアメリカや、イギリスや、オランダに負けてはいけないと思うと、
どんな事でも、くるしくありませんっ!


                        ――第三回 国民学校児童日本語競技会
                                ジャカルタ中央公会堂での発表


442 :第5集 世界は地獄を見た :04/01/28 19:26 ID:t+Gx276p
ある日曜日の午後、ニワトリやウサギに餌をやっていると、
見るからに大きなロケットが凄い音をたててやってきて、
空が見えなくなりました。
それから当然止まり、静かになって音が聞えなくなりました。

「伏せて!」

と子供たちに叫びました。
子供たちは即座に伏せました。

家屋が崩れる音がしました。
我が家を見ると、煙のようなものが空に上っていました。
庭を駆け下りて行くと、裏の戸も、窓も、すっかり無くなっていました。
私達の並びの四軒の裏は、すべて礫の山でした。

                                 ――ロンドン市民の手記より


578 :海軍省提供 :04/02/10 05:40 ID:+0nDi3h9
逃げ惑う 敵 航空母艦!
我が 魚雷命中 ホオネツトの 巨体 揺らぐ
ホオネツトの 機関部破壊して 速力低下
慌てふためく 敵兵為すところを知らず


610 :水先案名無い人 :04/02/12 21:18 ID:KYcINELR
進歩のない者は決して勝たない、負けて目覚めることが最上の道だ。
日本は進歩ということを軽んじ過ぎた。

私的な潔癖や徳義にこだわって、真の進歩を忘れていた。
敗れて目覚める、それ以外にどうして日本が救われるか。
俺達はその先駆けとなるのだ。

日本の新生にさきがけて散る、まさに本望じゃないか

                             ――大和特攻時 哨戒長の言葉


443 :第5集 世界は地獄を見た :04/01/28 19:26 ID:t+Gx276p
私は自己暗示をかけて、やっと殺人者になれた。
いわば、リモートコントロールだった。

私達がやったことといえば、ボタンを押しただけ。
私は自分が殺した相手は誰一人見ていない。
自分がつけた火は見てもだ。

                           ――アメリカ爆撃機搭乗員の回想より


444 :第5集 世界は地獄を見た :04/01/28 19:27 ID:t+Gx276p
何ということだ。
群集は捕虜達に虐待を加えている。
見境の無くなった群集が怒りをやみくもに行使するのを
兵士達も阻止出来ない。

パリは沸々と沸き立ち、発酵しつつ、爆薬を用意している。
些末な憎悪や陰謀、個々の無数の苦悩が蔓延している。

                         ――詩人ジャン・コクトー 占領下日記より


445 :第5集 世界は地獄を見た :04/01/28 19:27 ID:t+Gx276p
アメリカ海兵隊員の回想より

神風も何もかも見ました。
胃がキリキリと痛むような、あんな光景は見たことがありませんでした。

あの人達は死ぬのを覚悟していたんです。
私だって、入隊した時は命を捧げる覚悟でした。
でも、あんなやり方では…
                              ――アメリカ海兵隊員の回想より


517 :第5集より :04/02/01 12:52 ID:hyCc0juW
私たちは日本の都市を焼き払うという恐ろしい仕事をやっていた。
それはつまり女や年寄りや子供たちを焼き殺す、てことだ。
私の中の野蛮な声がしつこく囁きかける・・・

「日本人なんか・・・皆殺しにしてしまえ!」

                                 ――B29搭乗員の回想より


518 :ホロコースト@第5集 :04/02/01 13:00 ID:hyCc0juW
その街に近づくと、最初に臭いがしてきました。
人間の臭いだってことはすぐに分かりました。
恐ろしいことが起こったんだ――とすぐに気づきました。

すごく静かでした。
近づくにつれ、ここの人たちに何が起こったか分かってきたんです。

                       ――アメリカ兵 ディミエル・ブラックの回想より

大きな板が釘付けされたバラックを見つけ、ドアを押し破ると、
飢え死にした人間が目に飛び込んできました。

人喰いを見たのは初めてだった。
床に死体がいくつか転がっていた。
一人が横にいる人間の尻に喰らいついていた。
そんな格好のまま二人とも死んでしまっていた。

                   ――アメリカ兵 エアハルト・ダウリングウスの回想より

これは私にとって決定的な出来事でした。
こんな事がここで起こるということは、他でも起こり得るということです。

私にも・・・他の人たちにも・・・

                       ――アメリカ兵 ディミエル・ブラックの回想より


832 :第5集 沖縄戦 :04/03/05 23:52 ID:DPN0J6go
日本兵は自らが正しいと思う道、つまり、武士道を基にして戦っていました。
それは戦士の道。降伏はありませんでした。

全く望みの無い事態に直面しても、なお諦めようとしない兵士達。
実際に彼らと戦ってみなければ、とても理解出来ないことです。

日本兵の誰かを助けようとすれば、その男は必ず手榴弾を爆発させて、
自分自身はもちろん、こっちまで死ぬことになるのです。
私達にとっては全くありえないことでした。

                         ――アメリカ海兵隊員の回想より


365 :第5集 エピローグ :04/01/22 21:06 ID:qABbKQcE
1945年、昭和20年8月。
日本に最初の原爆を落としたB29 エノラ=ゲイです。

ウラン型原子爆弾「リトルボーイ」の積み込みです。

8月6日、朝。

被爆直後の広島です。

たった1個の爆弾で大都市を抹殺する究極の兵器を
人類は手にするに至ったのです。

3日後の8月9日、長崎上空。

原子爆弾の爆発による熱線がすべての生き物を焼き尽くしました。

第二次世界大戦の犠牲者の数は6500万人に及ぶという推計があります。
そして、その内4000万人以上が武器を持たない市民といわれています。
第二次世界大戦は無抵抗の市民を殺戮するという、
永遠に消すことのできない傷跡を人類の歴史に残したのです。








Act6:Under The Flag Of Independence

338 :第6集のテンプレって無かった? :04/01/21 23:31 ID:t2Bn49Wz
第6集 独立の旗の下に

フランス人は我々ベトナム人を常に嫌悪し、
我々を野蛮人とさえ考えていない。犬や豚同然と考えているのだ。
一方、ベトナム人はフラン人をあたかも雷のように恐れている。
フランス人に道であったときも蹴られたり殴られたりしない様、
ただただ逃げ出すばかりである。

                                ――ベトナム人の抗議文より


395 :第6集独立の旗の下に :04/01/25 16:19 ID:/44MRUsd
祖国統一は私達の永遠なる夢です。
私達は外国の言葉ではなく、私達自身の言葉で
これから歴史を語らなければいけません。

                                    ――ガンジー語録より


396 :第6集独立の旗の下に :04/01/25 16:20 ID:/44MRUsd
私はじろじろ見られていた。
駅員は私が有色人種であることを確かめると、
「ちょっと来い。お前は貨物車の方へ移るんだ。」と怒鳴りつけた。
私は一等車の切符を持っていると抗議した。
「駄目だ。お前は客車から出て行け。」
駅員は無理やり私の腕を掴み、荷物もろとも客車から放り出した。
身に凍みるような厳しい寒さだった。
私は腰掛けたまま、震えていた。

                                    ――ガンジー語録より


397 :第6集独立の旗の下に :04/01/25 16:20 ID:/44MRUsd
宗教は人と神、また、人と人を結びつけるものです。
ヒンズーとイスラムの問題は損得の問題ではありません。
愛と信頼の問題なのです。
ヒンズーとイスラムがインドの二つの目であるなら、
争いや揉め事は起きないはずです。
片方の目がもう一方の目より優れているなどとは言えないでしょう。
どうして人が、宗教の名において戦う必要がありましょうか。

                                    ――ガンジー語録より


398 :第6集独立の旗の下に :04/01/25 16:21 ID:/44MRUsd
ガンジーはあくまで、インドを引き裂いてはならないと言う。
しかしイスラム教徒は我々がどんな妥協を示しても、
自分達の国家を作ると言ってその立場を譲らない。
インド各地で起きている血まみれの惨劇はエスカレートしていくばかりである。
インドは頭痛から解放されるために、敢えて頭を切り落とさなければなりない。
もはやガンジーのような中道の立場は非現実的である。
残念ではあるが、ガンジーは今、政治の中心からそれてしまっている。

                                     ――ネルー語録より


399 :第6集独立の旗の下に :04/01/25 16:21 ID:/44MRUsd
暗闇の中で苦悩しているのは、私だけなのでしょうか。
インドとパキスタンが分離独立すれば平和が戻ってくる、と皆は考えているのでしょう。

私は全く孤立してしまいました。
しかし、何と言われようとも、私は自分の思った通りを語らなければなりません。
インドの分裂は間違っています。
このような独立の行く末は闇に包まれることでしょう。
私には、はっきりと見えるのです。

                                    ――ガンジー語録より


534 :ホーおじさん :04/02/05 16:00 ID:Zauk77DW
ゲリラ戦とはまず敵を精神的に追いつめることからはじまる。
平穏に食事をすることも、そして眠ることもできないように、
昼夜を問わず攻撃を仕掛けるのだ。敵に休息を与えてはならない。
どこにいても地雷を踏み、狙い打ちされる、
そんな恐怖感を敵に植え付けるのだ。
そうすれば敵はやがて疲れはて、最期には死滅する。
インドシナに送り込まれてくるフランスの兵士は、
やがて本国の家族へ宛てる手紙にこう書くようになるだろう。
ベトナムではありとあらゆる洞窟、ありとあらゆる茂み、ありとあらゆる沼地、
どこにいても死が待ち受けている、と。


546 :第6集 独立の旗の下に :04/02/07 13:52 ID:AKEkZ2/X
列強は今、虎視眈々と中国を分割しようとしている。
しかし民衆はといえば、無知蒙昧で、
祖国の将来のことなど全く考えていない。

だから我が国は大国であるにもかかわらず、
列強にひれ伏し、外国人達にバカにされるのである。
我々は今こそ立ち上がらなくてはならない。
国民を苦しみから救い、国家の滅亡を防ぐのだ。
子孫を外国の奴隷としてはならない。

                                ――興中会章程より 孫文


547 :第6集 独立の旗の下に :04/02/07 13:53 ID:AKEkZ2/X
ロシア革命が見事に成功したにもかかわらず、
中国革命は未だに名ばかりの革命にすぎない。
なぜだろうか。
それは強い革命軍がないからだ。
強い革命軍があってこそ、革命は成功するのだ。
諸君、君達は将来、必ずや革命軍の中核となるのだ。
革命の精神とは死を恐れないことである。
中国4億人の民を救うことが、諸君の使命なのである。

                              ――開校式の訓辞より 孫文


549 :第6集 独立の旗の下に :04/02/07 13:54 ID:AKEkZ2/X
満蒙は我が国の発展のためには、最も重要な戦略拠点であり、
それを確保することはアジアの平和につながる。

満蒙の農業生産は我が国の食料問題を解決し、
鉄・石炭などの資源は我が国の重工業の基礎を固める。

満蒙を我が領土とする以外に道はない。
それは正義なのである。

                                 ――満蒙問題私見より 
                                関東軍参謀 石原莞爾


550 :第6集 独立の旗の下に :04/02/07 13:54 ID:AKEkZ2/X
革命とは、客を招いてごちそうすることでもなければ、
文章を練ったり、絵を描いたり、刺繍をしたりすることでもない。
そんなお上品でおっとりとした、雅やかなものではない。

革命とは暴力である。
一つの階級が他の階級を打ち倒す、激烈な行動なのである。

                                   ――毛沢東選集より


551 :第6集 独立の旗の下に :04/02/07 13:55 ID:AKEkZ2/X
日本は今、世界有数の強国であり、
その軍事力は我が国よりもはるかに勝っている。
しかし、中国にあって日本にはないものがある。
長期戦に備えられるだけの広大な国土と莫大な人口、
そして正義である。
したがってこの戦争は三つの段階をたどる。

第一段階
日本は奥地まで攻め入ってくるが、経済的に行き詰るだろう。

第二段階
日本は傀儡政権を作って対抗するが、
我が方のゲリラ戦によって消耗するであろう。

そして第三段階
十分な力を蓄えた我が方は、日本を追い出し、
戦争は終わるであろう。
                              ――持久戦論より 毛沢東


552 :第6集 独立の旗の下に :04/02/07 13:55 ID:AKEkZ2/X
蒋介石は戦争の間、山の中に引き篭もって
何一つしてこなかったというのに、今になって英雄を気取っている。
彼は今、勝利者という甘い果実を、独り占めにしようとしているのだ。

                                  ――毛沢東選集より


553 :第6集 独立の旗の下に :04/02/07 13:57 ID:AKEkZ2/X
力を国民革命に致すことおよそ40年
その目的は中国の自由、平等を求むるに有り
40年の経験を積みて深く知る

この目的に到達せんと欲すれば
必ず すべからず民衆を喚起し 共同奮闘すべきこと

現在革命なお未だ成らず
およそ我が同志は三民主義を全うし
継続して努力に努め 以て完結を求めよ

                                  ――孫文の遺言より


589 :水先案名無い人 :04/02/11 18:27 ID:Df2oo9ae
インドの命運は糸車にかかっています。
イギリスの綿製品がインドに流れ込むようになって以来、
人々は糸車をしまい込みました。
それが、インドから繁栄を奪い去ったのです。
糸車はインド人の暮らしにとって、空気や水と同様に欠かせないもののはずです。
どうぞ、埃をかぶった糸車を取り出して、インドの糸を紡いで下さい。
イスラム教徒もヒンズー教徒も、みんなで糸を紡いで下さい。

                                    ――ガンジー語録より


792 :水先案名無い人 :04/02/27 23:26 ID:ONo+R0k2
昨年8月、朝鮮に徴兵制施行せられしより
ここに???
半島同胞の輝かしき入営の時至る
この晴れの???に備える半島若人の
???壮丁の
この練武の姿を見よ!

我ら???
ひたすら修養、研鑽にいそしむ、その域や

   ――「朝鮮同胞も戦列へ」 1944年製作 日本映画社


828 :第6集 :04/03/03 23:07 ID:4mvPzi8T
私が国王であることを知らしめるこの歴史的な日。
私はインドの民と共にあることをまことに喜ばしく思う。

私はインドの平和と安定を強く望み、
インドに与えられた権利と特権を守ることをここに約束する。
神よ、我がインドの民を守りたまえ。
                    ――ジョージ5世の挨拶


829 :第6集 :04/03/03 23:07 ID:4mvPzi8T
ベトナムから10万人近くの若者が海を渡り、戦場へと連れて行かれた。
フランス人はこれを優雅にも「兄弟の貢献」と呼ぶ。

しかし、ベトナムにとって、それは血と汗を流しながら、
寄生虫を太らせているようなものだ。
フランスの植民地支配によって潤うのは、
嘘吐き政治家や狡賢いアヘンの密売人だけである。

     ――新聞「ル・パリヤ」より 阮愛国(ホーチミン)が書いた記事


808 :水先案名無い人 :04/03/01 16:10 ID:Xy09k0RZ
∩( ・ω・)∩ 天皇陛下 ばんじゃーい
  スカルノ


904 :第6集 :04/03/14 15:00 ID:F3RVwU3x
戦いはまさに悪夢だった。
腰まで泥水に浸かった塹壕の中、我々は今すぐにでも
攻め込んできそうなベトミンを待ち受けていた。

彼らはいつも同じやり方だ。
まず、若い兵士が爆弾を抱えたまま突っ込んでくる。
続いて、手榴弾の嵐の中を狂気に満ちた兵士達がなたを持って襲い掛かる。
そして最後に、ベテランの兵士達が機関銃を乱射する。

ベトミンの攻撃は絶え間なく続いた。
我々は死を待つことしか出来なかった。

                ――フランス軍兵士の証言より


905 :第6集 :04/03/14 15:01 ID:F3RVwU3x
共産主義勢力、ベトミンが戦争に勝ち、インドシナが赤く染まるようなことになれば、
やがて周辺地域も共産主義者に侵略され、真っ赤に染まっていくに違いない。
ソ連や中国は東南アジア全域の支配を目論んでいる。

我々は自由主義陣営は、このような共産主義の横暴を決して許してはならない。
今、対抗措置をとらなければ、数年後にはもっと恐ろしい結果を招く。
平和を勝ち取るために今、アメリカは敢えて危険を冒さなければならないのだ。

                         ――アメリカ国務長官ダレスの演説より


906 :第6集 :04/03/14 15:01 ID:F3RVwU3x
アジアはもう、受身ではありません。
黙って人の言うことを聞いたりもしません。
今日のアジアは力強い活気に溢れているのです。

我々は今さら、アジアを支配した国に憎悪の念を抱くつもりはありません。
これから先は兄弟として席を並べたい。
そう願っているだけなのです。

今でも世界が自分の言いなりになると思っている大国の論理。
アジアは断固これを否定します。

アジアの民は我々に相応しい輝かしい未来を
自らの手で切り開いていかなければならないのです。

             ――ネルー演説より/バンドン会議


877 :第6集 :04/03/11 20:32
ID:vKB/iKBj私は日本を利用出来ると考えていた。
黙っていても、ぼろをまとっていた我々インドネシア人が、
日本軍のおかげで勇敢な兵士に変えてもらえるからだ。

いかに敵を待ち伏せるか、いかに這った姿勢で銃を撃つか、
ガソリンを満たした椰子の殻からどうやって手榴弾を作るか。
全て日本軍が教えてくれるのだ。

                      ――スカルノ自伝より


878 :第6集 :04/03/11 20:33 ID:vKB/iKBj>
フランスは卑怯にも、我々の祖国を日本に引き渡した。
我が人民はこれまでフランスという海賊に水牛のように仕え、
今度は日本という海賊の奴隷になった。
ベトナムの二千万の人民は、このようなことに我慢出来ない。

革命の闘士よ、蜂起の旗を高く掲げよ。
祖国の聖なる呼びかけが、今、響き渡る。


427 :第6集 独立の旗の下に :04/06/07 21:03 ID:h7+o5eHk
戦いはまさに悪夢だった。
腰まで泥水に漬かった塹壕の中、我々は今すぐにでも攻め込んできそうなべトミンを待ち受けていた。
彼らはいつも同じやり方だ。
まず、若い兵士が爆弾を抱えたまま突っ込んでくる。
続いて、手榴弾の嵐の中を狂気に満ちた兵士たちがナタをもって襲い掛かる。
そして最後に、ベテランの兵士たちが機関銃を乱射する。
ベトミンの攻撃は、絶え間なく続いた。我々は、死を待つことしかできなかった。

                                 ──フランス軍兵士の証言より








Act7:The Victors Divide The World

199 :テンプレ :04/01/12 03:21 ID:G7tc8R3Z
世界の支配なんて簡単だ。
極東は蒋介石にやれば、アメリカの援助で中国を支配していくだろう。
太平洋? それは我がアメリカが頂く。
アフリカはインドルートの関係からイギリスにいく。
スターリンが欲しがっているのは、ソ連の安全保障だけだ。
もし私が彼に何でも与えて、その代償を求めずにおけば、
スターリンだって阿漕なことはしないはずだ。

                       ――ヤルタ会談前のルーズベルトの発言


224 :sage :04/01/14 18:47 ID:38vav6Av
スターリン「ドイツに賠償を支払わせるために
      工場、機械設備、鉄道車両をドイツから撤去すべきです。
      ソ連は、ドイツの重工業および生産財の80パーセントを徴収します。
      いずれにせよドイツを解体し、孤立した弱小の小国の寄り合い所帯にしてしまわなくてはならない。

チャーチル「イギリスの世論は賠償という考え方には反対です。
      第一次大戦後ドイツに巨額の賠償を課した結果、今度の戦争を引き起こしたことを
      忘れてはいないからです。

スターリン「なるほどヴェルサイユは失敗した。
      しかしあれは、あなた方が現金払いを要求したからだ。
      我々は生産財や原料といった現物を要求しているのだ。

チャーチル「そうかもしれん。が、しかしドイツという馬に
      馬車を引かせようと思ったら、馬草くらいは残してやらなくっちゃあ。
      空きっ腹じゃあ馬は動きませんぞ。

スターリン「いや、我々としちゃあ、その馬がくるりと向きを変えて
      こっちを蹴ったりしないように監視してなくちゃならないんでね。


409 :第7集 勝者の世界分割 :04/01/26 22:01 ID:QFhsw4zW
アメリカでは文学はサディズムと
ポルノを学ぶ場と化している

そして、こんな幼い時から
将来のギャングが養成されている

タクシーガールズは金のかかるパートナーだ
貧困が彼女たちをこういう行為にかりたてる

これらの生物も人類に属しているのだ
しかし、その動き方は、どんな動物とも異なっている

こういう文化はすべてアメリカから輸入されたものだ

                        ――「これがアメリカだ」ポーランド映画


643 :水先案名無い人 :04/02/16 00:19 ID:DSUwILx1
今度の戦争は、過去のどの戦争とも違った戦争なんだ。
どこの国であろうと、占領した領土に自分の社会体制を押しつける。
どこの国も、その軍隊が進撃出来る限りの範囲まで、その国の社会体制を押しつけるのだ。
その他の結果にはなりようもない。


                         スターリンの発言
                   ――――――――――――――
                    シラス著「スターリンとの対話」より


410 :第7集 勝者の世界分割 :04/01/26 22:02 ID:QFhsw4zW
今日の午前中から、ソ連軍は西側地区への電力の供給を差し止めた。
私達はラジオも無く、灯りも無く、炊事用の電気も無く、
コーヒーのためのお湯を沸かすことも出来ず、家に座り込んでいる。
夕方までにぜひともロウソクを調達しなければならない。
でも、どうやって買えばいいのか。

                             ――ベルリン市民の日記より

不審の目で見られる一方だったドイツが、共産主義の犠牲者へと変わった。
ヒトラーのベルリンが自由の前哨基地ベルリンへと180度の転換をした。
そして、ドイツ人にとっては、アメリカを中心とする西側の占領軍が防衛軍に変わった。
ベルリン市民は、もはやアメリカ軍を占領軍といえる心境ではなくなったのである。
ついこの間まで、爆弾を雨あられと落としていたアメリカ空軍の飛行機が
食料や燃料や発電所まで運んできてくれたのだ。

                             ――ベルリン封鎖の記録より


642 :水先案名無い人 :04/02/16 00:11 ID:DSUwILx1
これがドレスデンだ。
街の80%は壊れたままだ。
市民は生活必需品に飢えている。 
ドレスデンにあるのは共産主義のポスターばかりである。

一方、こちらはシュツゥットガルト。
ここにはポスターは無い。
そのかわり、店には商品があふれている。
これが、本当に自由な建設の成果である。


                             ――映画「二つの都市」より


433 :久々テンプレ :04/06/08 11:44 ID:gLZsVIz+
大掃除をするにはもう少しの時間がかかるが、ドイツはもはや負けだ。
これからの問題はソ連だ。
口を酸っぱくして説明をしても、アメリカ人にはこのことが分かってもらえないのだ。

−−ヤルタ会談前 チャーチルの発言

434 :久々テンプレ :04/06/08 11:48 ID:gLZsVIz+
私はスターリンと上手く歩調を合わせてやっていけると信じている。
私は理想主義者のチャーチルとよりも、私同様に現実主義者のスターリンとの方が
馬が合うので、我々の間で現実主義的な基盤の上で合意が成立することについては、
まず問題がないと思う。


                     ――ヤルタ会談前 ルーズベルトの発言


435 :久々テンプレ :04/06/08 11:53 ID:gLZsVIz+
イギリスの同盟国となったからといって、イギリスの本質やチャーチルがどんな奴かを忘れてしまってはならない。
チャーチルというのは目を離したが最後、懐から1カペイカでも盗み取る男だ。
では、ルーズベルトはどうか。ルーズベルトはそんな男ではない。


                        ――ヤルタ会談前 スターリンの発言


436 :久々テンプレ :04/06/08 11:58 ID:gLZsVIz+
我々にとってのポーランドは生死に関わる問題です。
歴史を通じてポーランドは、ロシアを攻撃するための通り道となってきたからです。
我々は、独立したポーランドが誕生することを望んではいますが、
それはあくまで、ソ連を守ることに役立たせるためでなくちゃならない。


                          ――スターリンの発言より


437 :久々テンプレ(第7集) :04/06/08 12:06 ID:gLZsVIz+
蜂起当初の日々は、志願する兵士も続々とあり、高揚した雰囲気に満ちていました。
誰も彼も、憎き侵略者と断固戦うのだという気概で高まっていました。
子供から老人まで、みんな隊列に加わってきました。
主な武器は火炎瓶で、それを戦車に投げつけました。
武器は不足していましたが、それでもみんなドイツ軍の武器を奪いながら、激しく英雄的に戦いました。


                            ――ワルシャワ市民の回想より


438 :久々テンプレ(第7集) :04/06/08 12:14 ID:gLZsVIz+
今日は美しい天気。なのに、やっぱり、爆撃が始まった。
悔しいが、これには味方は手が出ない。高射砲がないのだ。
それをいいことに、あの恥知らずの鬼どもは高度をグッと下げ、好きなだけ機銃掃射する始末だ。
イギリスかソ連の飛行機を絶えずじりじりと待ち受けているのに、いっこうダメ……。
私達の上を飛び回っているのは、ただ、ドイツの黒いカラスばかりなのだ。


                            ――ワルシャワ市民の日記より


439 :久々テンプレ(第7集) :04/06/08 12:27 ID:gLZsVIz+
私はスターリンに向かって切り出した。
「我々のバルカン問題を片づけましょう。
 ソ連の軍隊は既にルーマニアとブルガリアに入っている。
一方、イギリスもバルカンの国々に利害関係を持っている。
 我々がぶつかり合うことは避けましょう。

 そこで提案しますが、
 ルーマニアはソ連の優先権90%、一方、ギリシャはイギリスの優先権90%
 と、したならば、貴方の意見はいかがですか?」

 私は紙に書き留めて、スターリンの前へ押しやった。

 ……しばしの時間が過ぎた。
 スターリンは青い鉛筆を取ると、「承認」というように、そこに一本の太い線を引いて返してよこした。


                            ――チャーチルの発言
                            「第二次世界大戦回顧録」より


442 :久々テンプレ(第7集) :04/06/08 20:08 ID:hHQoiBJw
私は、機密の書類を読んで事態の全貌が分かった。
ソ連は完全にポーランドを軍事占領しており、
いわゆるルブリン政権―ソ連側が作った傀儡政権に全面的支持を与えていたのだ。
ソ連はヤルタでの協定に従って行動していなかった。
これは、直ちに片づけなければならない問題だと、私は考えた。


                                 ――トルーマン回顧録より


443 :久々テンプレ(第7集) :04/06/08 20:15 ID:hHQoiBJw
トルーマン米大統領
「ロシア人は、ヤルタでの取り決めの一字一句を尊重しなくてはならない。
 アメリカとソ連の関係においては、今後は、一方通行の恩恵はまかり通ることを許さないであろう」

モロトフ露外相
「私はこれまで、人からかかる口調で物を言われたことはありません」

トルーマン米大統領
「とにかく、約束を守ることだ。そうすれば、誰もこのように言う者はいなくなる」


                          ――ポーランド問題についての会談


444 :久々テンプレ(第7集) :04/06/08 20:20 ID:hHQoiBJw
ポツダムで、スターリンと直に会って私はソ連は無情な取引者であって、
常に自分だけ利益を得ようとするものであることを見抜いた。
ソ連の外交政策は、我が方の行き詰まりに乗じて利益を得ようと企むものであると明白となったのだ。


                        ――ポツダム会談後 トルーマンの発言


445 :久々テンプレ(第7集) :04/06/08 20:30 ID:hHQoiBJw
私達は、恐れ続けてきた。
最初はゲシュタポ、その次にソ連軍に占領されたドイツでソ連に反対する言葉を喋ることを。
平和の笛から吹き鳴らされる音色は、私達の耳にはあまりに疑わしく聞こえる。
私達をどこか牢獄に閉じこめるための音楽にように聞こえる。
ソ連の影響下にある国々は皆、西側世界から切り離されている。
そして、この牢獄の扉の背後でそれらの国々の権力者と別の意見を持つ人々が次々に姿を消している……。



                             ――ベルリン市民の日記より


446 :久々テンプレ(第7集) :04/06/08 20:40 ID:hHQoiBJw
我々連合国の勝利の上に、暗い影が落ちている。
バルト海のシュテッテンから、アドリア海のトリエステまで
大陸を横切って鉄のカーテンが下りている。

                  ――チャーチル「鉄のカーテン」演説


チャーチルの演説は、アメリカ、イギリスとソ連との間に不和の種をまき、
協力を一段と困難にする危険な行動だ。
チャーチルは戦争屋だ。彼は一人ではない。
イギリスだけではなく、アメリカにも彼の友人がいる。
チャーチルとその友人達は、不思議なほどヒトラーとその一味に似通っているではないか。


                             ――スターリンの論文
                             「ソ連共産党機関紙より」


447 :久々テンプレ(第7集) :04/06/08 21:09 ID:hHQoiBJw
私はロナルド・レーガンです。
去年は1600万人が「自由十字軍」に参加しました。
「自由十字軍」は、あなたが共産主義者と戦うためのチャンスです。
今すぐ、ニューヨークのエンパイアステートビルか、地域の「自由十字軍」に募金して下さい。


                         ――宣伝映画「自由十字軍」より


448 :久々テンプレ(第7集) :04/06/08 21:16 ID:hHQoiBJw
査問官「いつどこで生まれたか?」
ゲーリー・クーパー「1901年、モンタナの生まれです」
査問官「職業は?」
ゲーリー「……俳優です」
査問官「共産主義を非合法とする案をどう思うか?」
ゲーリー「いい考えだとは思いますが、よくは分かりません。
     私はマルクスなど読んだこともありません。
     共産主義については、人から聞いた以外のことは分かりません。
     しかし、好きにはなれませんでした」


                    ――共産主義非合法化議案の公聴会記録より








Act8:Peace Under Fear

91 :テンプレ :03/12/29 17:07 ID:pTWU4qgF
爆発の瞬間、辺りは真空状態の様に感じられた。
全てが死に絶えたように静まり返った。
そして猛烈に明るい光。
僕はとっさに手で目を覆った。
だがまるでX線を浴びた様に指の骨が白く透けて見えた。
その後大音響と共に地面が激しく振動した。
耳を塞いでも轟音が響き、頭が破裂しそうだった。
空を見上げると巨大な火の玉が僕達ちょうどの真上にあった。
原爆を知るまで僕は健康的で無邪気な17歳の若者だった。
しかし爆発の瞬間、僕は悪魔の存在を想い以前の自分では無くなってしまった。
この世は死の世界と幸福の世界からできている。それらは薄い膜で隔てられている。
僕はその膜を突き破り、死の世界を覗いてしまったのだ。

僕達は爆発の後前進し、強い放射能の中に入っていった。
この演習からまもなくして、僕の髪は抜け始めた。

                        ――原爆演習参加兵士の回想より


217 :214じゃないが :04/01/13 22:56 ID:QEHd7SmT
ニューヨークはバカでかくて、やかましくて、ネオンサインや自動車がやたら多くて、
熱気がムンムンしていて息がつまりそうな街だった。
巨大な富と贅沢。その一方に恐るべき貧困が同居していた。
観光客が必ず見物するという世界一高いビルにも行ったが、
摩天楼などというものはどれも同じようなものだった。

カンカンという、この特殊な踊りについては何と言ったらよいだろう。
はっきり言ってしまえば、まったく淫らなものだ。
言い換えれば、
成人向け映画のようなものだった。

                             ――フルシチョフの回想より


226 :水先案名無い人 :04/01/14 22:56 ID:3ltLgae/
ニクソン「あなた達の方が優れているものも確かにある。
例えばロケット開発がそうです。宇宙探査のね。
しかし、例えばこのカラーテレビ。
これは我々の勝ちです。でも、とにかく我々双方のためには…

フルシチョフ「いやいや。いずれにせよ我々はあなた達を完全に追い抜いたんです。ロケットでね。
ロケットの開発技術でね。これは譲れません。

ニクソン「いやぁ、ちょっと待ってください。これなんですよ。私が言いたいのは。
おわかりですか?ここで使っているビデオテープというものは、
今ここで話している会話を即座に録画し、他に伝えることができるんです。
つまり、コミュニケーションが増える。
コミュニケーションが増えれば我々が学ぶこともあるだろうし、あなた達が学ぶこともあるでしょう。
あなたは何でも知ってますか?

フルシチョフ「私に知らないことがあるとすれば、あなたはどうなんです。
共産主義について何もご存知ない。ただ恐れているだけです。
我々の国ができてまだ42年も経っていない。
しかし、あと7年もしたら我々はアメリカと肩を並べることになるでしょう。
そしてアメリカを追い抜いていきますからね。
追い抜く時にはこうやってね、挨拶しようではありませんか。
バイバ〜イ。


306 :『恐怖の中の平和』より1 :04/01/21 11:34 ID:PS4cMFxC
「西側の軍隊がいつ攻撃してくるのか、とても心配でした。
 だから、自分たちの役割は平和のための救済者だと確信していました。
 壁の向うから酷い言葉で罵る西側のデモ隊を見ると、それは正に
 『階級の敵』
 という言葉がぴったりでした。
 彼らが汚い手足で、我々の清潔な街に来ることは、
 何としてでも阻止せねばなりませんでした。」

                      ――東ドイツ国境警備隊員の回想より


310 :『恐怖の中の平和』より2修正 :04/01/21 14:32 ID:PS4cMFxC
「…大統領の表情はひきつり、目は苦悩のため、ほとんど灰色に見えた。
 彼は、戦争を引き起こす色々な誤算について語った。
 
 我々が戦いたくないのと同様、ソビエトも戦いたくないのだ。
 彼らは我々との戦争を望まないし、我々も彼らとの戦争を望まない。

 しかもなお、ここ数日来の出来事が今後も続けば、
 戦いは全人類を巻き込み、世界を破壊してしまうだろう。

 大統領を一番悩ませ、戦争の見通しを恐ろしい物にしたのは、
 アメリカと