シューティングマシンの体現





ニコラス・ダグラス氏

――FITAラウンド史上初、前人未到の1440点満点達成おめでとうございます。
ニコラス・ダグラス(以下、ニコラス)ありがとうございます。
――本日は全世界のニコラスファンに、パーフェクトを達成したシューティングの秘密を明かしていただけるということなのですが・・。
ニコラス はい。何でも聞いてください。
――まず、ニコラス選手の射形の特徴となっている取りかけについて教えていただきます。普通アーチェリーは三本指での取りかけが基本ですが、あなたの場合は一本指、しかも小指で取りかけています。おまけにタブも使用していません。これはどういった理由からなのでしょうか?
ニコラス 普通のタブを使った三本指のリリースでは、コンパウンドで使うリリーサーのような正確なリリースは望むべくもありません。FITAのルールに沿ってリリースをリリーサーの精度に近づけるためには、あれがベストなのです。小指で取りかけるのは弦と指の接点を少しでも減らすためですし、指が平気ならタブなど使うべきではないでしょう。
――しかし、果たして本当にそんな方法が可能なのでしょうか?
ニコラス 筋力さえあれば可能です。
――失礼しました。次の質問ですが、あなたは他のアーチャーと違ってグリップを握ったまま射っています。これにも何か理由があるのでしょうか?
ニコラス もちろんあります。押し手の理想は弓を完璧に固定するだと僕は考えています。弓を握りしめているのは、サイトピンを的の中心に完全に合わし、射つまえと射ったあとでピンが0.1ミリたりともずれないように射つためです。固定が目的なら、弓を握るのは当然のことでしょう。
――しかし、果たして本当にそんな方法が可能なのでしょうか?
ニコラス 筋力さえあれば可能です。
――失礼しました。次の質問ですが、ニコラス選手はクリッカ―を使用していません。これにも今までと同様に理由があるのですか?
ニコラス もちろんあります。狙いが正しくて、かかる力が完全に一定なら矢は全く同じ所に飛ぶはずですから、僕は毎回矢を決まったところまで引きこんで、その位置が0.1ミリたりともズレ無いようにチェックしてから射っています。引きこむ過程で鳴らすクリッカ―はこの射ち方では無用です。
――しかし、果たして本当にそんな方法が可能なのでしょうか?
ニコラス 筋力さえあれば可能です。
――失礼しました。最後に全世界のニコラスファンに何かメッセージをお願いします。
ニコラス 今日言ったことを守れば君にもパーフェクトが射てる。頑張れ!





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