セクハラ・アーチェリークリニック





1979年、大林自然公園アーチェリー場において

  「ハーイ、みんな注目。こっち向いて。では今からアーチェリークリニックを 始めるヨ。こんなに沢山の選手が来て、私も嬉しいネ。あ、申し遅れましたが、私が今回皆さんの技術の向上のために来た、リー・ベンレンコーチでス。私、今までゴールドメダリストを20人育ててきタ。私に任せれば、何の間違いも無いネ。

  さ、それでは始めましょウ。さあ、みんなここに並んで、 引いてみテ。はい、なるほド。わかりましタ。あなたネ、肝心な部分がリラックスできてないヨ。
  アーチェリーで一番大事なのは、リラックス、判る?アーチェリーで力を入れてはいけないポイントは三つあるネ。はい、そうね、と、手首と、乳首ネ。どれ、アナタの乳首はリラックスしているのかどうか・・なんで殴るネ!

  これ、私やらしい気持ちで触ってるんではないヨ!アナタ達の技術の向上のために、これ、やってるのヨ!今日女子選手だけのクリニックにしたのも、この国のの女子を世界レベルまで持ってくるためのものなのヨ!そこを判って欲しいヨ!全く・・ブツブツ。

  さあ、あなたもう一回引いてみるね。はい、そう。ここでアンカーについて注意することがあるネ。アンカーで大事なのは一定であること。
  一定であるためにはチェックポイントを 作ること。はい、ここ注意。一定のアンカーにするためには、胸に弦を付けるのヨ。特に乳首に付けるのが最も良い方法ネ。どれ、ちゃんと乳首に付いているか・・なんで殴るネ!

  私、世界的なアーチェリーコーチヨ!20人メダリスト育ててるのヨ!判ってんノ、そこの所!これ、世界チャンピオンの八割が 実践して成功しているのヨ!繰り返し言うけど、私やらしい気持ちでやってるわけでは無いわけヨ。なにもアナタの胸を触ろうとしているわけでは無いのヨ。アナタの乳首をチェックしようとしているだけなのヨ!

  やれやれ、それでは皆さん、もう一回引いてみて下さーイ。ふんふん、なるほど。はい、もういいヨ。はい、そこの彼女。ちょっと体が反り気味ネ。こうやって、をもっと・・なんで殴るネ!

  私やらしい気持ちでを触ってるんでは無いのヨ!これは言葉で言って判るものでは無いネ。アーチェリーで一番大切なのは感覚ネ。逆にいうと、この国のアーチャーはフォームにこだわって大切な感覚をおろそかにしてるネ。それを効果的に意識させて、感覚を教えるには、メダリスト20人育てた世界的名コーチの私の指導が最も有効ネ。

  アナタ達、私は触ってあげてるのヨ。全く、そんなにを触られるのが嫌なら今度からを触る様にするヨ・・ブツブツ。」

―――Archery scope 1980年一月号より引用



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