精神障害の分類


【アメリカ精神医学会(APA)による分類】
最新版はDSM-IVです(DSM=Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)
日本でもこの分類に基づいて診断名のつけられることがしばしばあります。
ICD(後述)とは異なり、精神疾患のみの分類です。
従来診断やICDとの大きな違いのひとつは「神経症」という言葉が使われていないことです。
DSM−IVの大分類としては以下の項目があげられています。
通常幼児期・小児期・青年期に初めて診断される障害
(精神遅滞、広汎性発達障害(=自閉症)、特異的発達障害(=LD)等を含む)
せん妄,痴呆,健忘性障害,および他の認知障害
(せん妄、痴呆等のいわゆる外因性精神障害の一部を含む)
他のどこにも分類されない一般身体疾患による精神疾患
(2に含まれない外因性精神障害を含む)
物質関連障害
(アルコール・麻薬・覚醒剤等に関連した障害を含む)
精神分裂病および他の精神病性障害
(精神分裂病(=統合失調症)やその類縁疾患を含む)
気分障害(双極性障害(=躁うつ病)、うつ病等を含む)
不安障害(パニック障害や恐怖症、強迫性障害等を含む)
身体表現性障害
(身体化障害・転換性障害・心気症等、身体症状を呈する神経症の一部を含む)
虚偽性障害
(意図的に症状を作り出すいわゆる詐病の一種)
10 解離性障害
(解離性健忘・解離性とん走・解離性同一性障害等、いわゆる解離ヒステリーの一部を含む)
11 性障害および性同一性障害(性機能・性嗜好等の障害)
12 摂食障害(拒食症・過食症を含む)
13 睡眠障害
(不眠・過眠等の睡眠異常と、睡眠随伴症等を含む)
14 他のどこにも分類されない衝動制御の障害
(窃盗癖・放火癖・抜毛癖・病的賭博等を含む)
15 適応障害
(ストレスに対する不適応反応で、精神病的でないいわゆる心因反応の一部を含む)
16 人格障害(様々な人格の障害を含む)
17 臨床的関与の対象となることになる他の状態
(精神科臨床で遭遇する雑多な状況を含む)
18 追加コード番号


【WHOによる国際疾患分類】
最新版はICD-10と呼ばれます。(ICD=International Classification of Disease)
世界各国の統計を比較するために用いられます。厚生労働省の統計も基本的にはこれに準じます。
全ての疾患を含みますが、精神疾患は以下の様に分類されています。(詳しくはココ
F0 症状性を含む器質性精神障害
(痴呆症その他のいわゆる脳器質性精神障害を含む)
F1 精神作用物質使用による精神および行動の障害
(アルコールや麻薬・覚醒剤等に関連した障害を含む)
F2 精神分裂病、分裂病型障害および妄想性障害
(精神分裂病(統合失調症)やその類縁疾患を含む)
F3 気分障害(感情障害)
(双極性感情障害(=躁うつ病)・うつ病等を含む)
F4 神経症性障害、ストレス関連障害および身体表現性障害
(恐怖症、パニック障害、強迫性障害、PTSD等を含む)
F5 生理的障害および身体的要因に関連した行動症候群
(摂食障害、睡眠障害、性機能不全等を含む)
F6 成人の人格および行動の障害
(人格障害や性行動に関する問題などを含む)
F7 精神遅滞
(精神発達遅滞です)
F8 心理発達の障害
(学習能力の特異的発達障害(=LD)や広汎性発達障害(=自閉症)等を含む)
F9 小児期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害
(多動性障害や行為障害、チック障害等を含む)
F99 特定不能の精神障害
(以上の分類に当てはまらないもの全て)



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