「心の病」…精神病と神経症の違い


一口に「心の病」と言っても、おおまかにわけて「精神病」と「神経症」の2種類に区別されます。
とは言っても、一括りに「精神障害」と言われ始めている状況ではありますが、
精神病と神経症には大きな違いがありますので、ここではそれについて説明します。
(『解離とは』のページにも少し書いてあります。)


■精神病について

精神病には、統合失調症・躁鬱病(躁病・鬱病)が当てはまります。
また他の身体的要因(身体疾患)で現れる「症状精神病」というのもあります。

精神病とは脳の仕組みや神経伝達物質(神経間で信号を伝える物質)に異常があるもので、
(=『身体的要因によって生じる心的障害』本人に精神病という意識はないor薄い)
神経症などの病気に比べると、遺伝との関係が深いと言われています。
遺伝病というわけではありませんが、近親者に精神病患者がいると患う確率が高くなります。
病気そのものが遺伝するのではなく、病気になりやすい体質・性格が遺伝すると言えます。
統合失調症の場合、不治の病ではありませんが、再発の可能性もないとは言えないため
一生付き合う覚悟が必要な病気だとも言えます。
うつ病の場合は、本人が苦しんだうえで受診することが多いのですが、
統合失調症や躁状態の人は客観的に物事を見れないため、治療への理解が得られないこともあります。
その場合、本人や周囲の人を「守る」ために、法に基づき強制的な入院となることも考えられます。
「医療保護入院」「措置入院」がこれに相当します。
また、精神病の治療は薬物療法が中心となり、
神経症で多く使われる心理療法は二次的なものになることが多いようです。


■神経症について

神経症は、「精神病以外の心の病気」といっていい程幅が広いものです。
精神病と違い、脳に物理的な異常はなく、脳(心)の働き方に問題があります。
(『心的要因によって生じた心的障害』「苦しい」という意識が強くカウンセリングで治る)
社会構造の複雑化によって近年増えているのは神経症のほうです。
どんな人でも、一時的に不安になったり、同じことがどうしても気になってしまったり、
ちょっとしたことが恐くて仕方なくなったりすることがあります。
神経症はこうした「こころの揺れ」が固定化してしまうことで、その苦痛が続き、
日常生活に支障をきたしている状態のことを言います。
人の欲望は一般社会には受け入れられ難く、欲望を抑えることにより発生する不満や葛藤を解決する
一つの方法として自ら神経症症状を作り出し、自分の心を防衛しているのが神経症と考えられています。
しかし、このような心の働きは健常人にもごく普通にみられ、
神経症か否かの判断は、えてして微妙なものです。

欲求を長い間抑圧すると、意識下に緊張や無力感が生じて環境への不適応に悩むことになります。
公衆の場に出ると息が苦しくなるパニック障害や、
ばかげた考えだとわかっていても抑えることのできない思考に自ら苦しむ強迫性障害など、
さまざまな神経症に悩む患者さんがいらっしゃるとは思いますが、
共通しているのは、そうした症状が自分の気持ちから出ている症状だと認識されていることで、
この点でも精神病と区別できます。



検索で来た人はこちらから↓
彼女と俺達の事。Entrance