みなさまに読んでもらいたい事

■最近多い「自称」○○病

『心の病気』と一口に言ってもたくさんの病気や症状があります。
俺達素人は、当たり前ですが専門家ではありません。
症状がちょっとでも当てはまるからと言って「その病気だ」と決め付けるほど危険な事はありません。
素人では、症状から病名を決めるような「逆引き」はできないんです。
知識を持っていない人が「○○病だ」「××病ではないか」と勝手に思い込み、
ネット上で「医者には行ってないけど○○病なんです」という事には賛成できません。

確かにネット上では誰もが「自称」です。
顔も見えないし、その人の生活の様子も知らないのですから。
だからこそ「自称」は余計に性質が悪いのです。
もし「自称」の人が掲示板などで○○病に対して偏見を招くような無知で無責任な発言をしたら、
それを読んだ人は「○○病ってこんなんなんだ〜?」と思う事もあります。
そして、そういう間違った考え方をされ、また間違った考えが広がる事で困り、苦しむのは
本当に病に悩んでいる当事者なんですよね。

症状があって苦しい気持ちもわかります。
ただ、自分で勝手に決めつけて、間違った見解を産まないようにしてほしいのです。

よく考えてみてください。
大事な事は「病名」ではなく「今ある症状を治すこと」なのではないでしょうか?


■「解離性同一性障害になりたい」??

「解離性同一性障害になりたい」という言葉を、たまにですがみかけます。
その理由は
「誰かがいたら楽になれそう」とか
「楽しそう」
「寂しくなさそう」
「なんとなくカッコイイ」
などといったものらしいのですが…

ちょっと、「楽しい仲間」や「ヒーロー」みたいな勘違いをしていませんか?
「解離性同一性障害」はそんなに楽しいものでも楽なものでもありません。
嫌な記憶を忘れられたとしても、大事な楽しい時間の記憶もなくなるかもしれないんですよ?
それに、パニックやフラッシュバックなどの発作時には、
本人の意識が強く、人格が交代できないので、結局は一人と変わりません。

それどころか、知らないうちに体に傷をつけられていたり、大事な友達にひどい事をしたり、
大金が使われていたり、大事な物がなくなったり…困る事もたくさんあります。

生まれた人格全てが自分の味方・仲間とは限らないんです。
というのも「耐えられないほどつらい事」があったからこそ、この障害を引き起こしているのです。
その記憶を任された人格は「私は辛い想いをしているのにあなたは逃げた」と思って、
悪意を持ったりするのです。

これを“普通の人間関係”に於いて考えたらわかりますかね?
あなたが今まで生きてきて、全ての人間があなたに対し好意的でしたか?
全ての人があなたの存在を尊重しましたか?
人によってはあなたを悪く言う人もいたかもしれませんし、
あなたにきつく当たる人もいたかもしれません。
人格もそうなのです。みんなが良くしてくれるとは限りません。

また、例えば、あなたが仲のいい友達と二人でいたとしましょう。
そこで何かとてつもなく怖い事や嫌な事が起こったとします。
友達は逃げ、あなただけが怖い想いをしたら、あなたは友達にムカついたりしませんか?
「何故、自分ばっかり…」と思ったりしませんか?
交代人格にもそういう思いでいる人がいるんだということを知っておいてください。


■なんちゃって多重人格の人

これは「解離性同一性障害になりたい」と言う人よりも多いのかも知れません。
ネット上で「フリ」をしている人もいれば、自分がそうだと思いこんでいる人もいるみたいです。

特に「病院に行ってない」と言いながら「解離性同一性障害」だという人。
一体何をもってそう思ったんでしょう…???
大抵、この病気を持っていると薬がないと辛いので、どうしても通わざるをえない人がほとんどです。
何かと理由をつけて病院に行かずにいるにもかかわらず「生活に支障がある」とか
「私の中に人格がいるのに医者はわかってくれない」とか…
他の病気も疑わず、何故「解離性同一性障害」だと言い切れるのでしょう?

この病気を抱えた本人は、普通なかなか受け入れられなかったり、
他の人に受け入れてもらえなかったりと、苦い経験があるので、
自分からひけらかすような態度は取れません。
自分が「解離性同一性障害」だなんて思ってもみなかった、というのが普通の対応ではないでしょうか。

もし、思いこんでいる人がいたら、俺はまず医者に診てもらう事を勧めます。
そして、本当にDIDだと診断されたら、名乗って欲しいと思います。

上の「自称○○病」に書いたように、
本当に解離性障害で困っている人を更に困らせるような事はしてほしくないです。


■「多重」と「多面」の違い

「解離性同一性障害(多重人格)」と「多面性」を勘違いしている人が多いようなので、一応書きます。

人間は誰でも「別の顔」を持っている、と言います。
わかり易い例を挙げると、
普段は静かなのに、お酒が入ると急に元気になってしまう人とか、
実生活とネット上では、うってかわって対応が違うような人とか、
偉そうにしている上司が、実は奥さんの前だと頭が上がらないとか。
これは「多面性」です。
俺の中では、自分で知らないうちに使い分けている、と解釈しています。

では「解離性同一性障害(多重人格)」とは?と聞かれたら…
俺達の場合、人格によって、性格・喋り方・好み・性別など全てが異なります。
多分、他の解離性同一性障害の人達もそうだと思うんですが、
まだまだ情報&勉強不足でスミマセン。

これは、本人(主人格)が使い分けているわけではないところと、
(「代わってしまう」というのがしっくり来る言い方かな?)
他の人格が出ているときの記憶がないというところが大きく違います。

「多面性」は病気ではないし、一つの才能(?)だとも思います。
その時その時に応じた臨機応変な態度が出来る、という事だと捉えたら、ですが。
でも、「多重人格」だったら、上にも書いたように、不都合なことも起こります。
これが病気である、ということです。

だから、相手によって態度が変わる人などを見て「2重人格」というのはおかしいんです。
そういう間違った解釈をして欲しくない、というのが俺の意見です。


■「多重人格」と「解離性同一性障害」の違い

これも勘違いされてる方が多いようなので、念のため書きます。

「解離性同一性障害とは」の項目にも書いている事なのですが、
「自分の中に自分じゃない誰かがいる=解離性同一性障害」ではありません。
この二つを安易にに結びつけて医師による診断もなしに自己判断するのは間違いです。

「解離性同一性障害」の主となる症状は、「別人格がいる」こと(多重人格症状)ではなく、
むしろ「記憶が欠落する」こと(解離性障害)です。
「多重人格症状」を示す障害には、他にも「自我状態異常」「総合失調症」なども考えられます。
俺ら素人が診断できるようなものではありません。
だから、医師も正しい診断を下すまでに多くの時間を費やすんですね。


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