それほど稀でもない精神症状です。自分が自分ではないような感覚になったり、自分の身に起こっている事が他人事のように感じます。体外離脱のように、自分の体の外に出て、自分を傍観するような形をとる事もあります。定義は 離人症患者は、不安・パニック・抑うつ症状を伴い受診することがあります。自己をロボットのように、またはまるで夢や映画の中で生きているかのように感じ、自己の精神過程・自己の身体・自己の身体部位について外部の傍観者のように感じたりします。様々な種類の感覚麻痺・感情反応の欠如・会話を含む自分の行動を制御できていないという感覚がしばしば存在していますが、無傷の現実吟味力を保持しています。そして、自分は実際にはロボットではないことに気がついてもいます。経過は慢性で、寛解と増悪により特徴づけられる傾向にあります。
離人性障害をもつ人は、しばしば自分の症状を説明するのに困難を感じ、こうした経験は自分が「気違い」なのではないかと怖れる傾向があります。現実感消失が存在して、外の世界が奇妙で非現実的な感じに体験されることもあります。ものの大きさや輪郭が不気味に変形しているように知覚することもあるといわれます(大視症・小視症)。また、他人を見慣れない機械のように感じることもあります。
この他によくみられる特徴として、不安症状・抑うつ症状・強迫的な反復思考・身体についての心配・時間感覚の障害があります。症例によっては離人症に特徴的な感情喪失がうつ病性障害に似ていることがあり、別の症例では離人症とうつ病性障害と共存していることもあります。心気症や物質関連障害が離人症と合併している場合もあり、離人症と現実感喪失はパニック発作で非常に頻繁に認められる症状です。このような発作中にだけ離人症と現実感喪失が生じる場合は、診断を下すべきではありません。患者は、標準化された検査で測定すると高い被催眠性と高い解離性傾向を示します。
離人性障害をもつ人は、通常、青年期・成人期に治療を受けにいきます。これが小児期に発症している可能性もありますが、はっきりはしていません。離人症が主訴である事はまれで、不安・パニック・抑うつといった別の症状を訴えます。持続期間はごく短いもの(数秒間)から持続性のもの(数年間)まで様々で、生命を脅かす状況(戦闘・外傷的な事故・暴力犯罪の犠牲になるなど)に続いて起こる離人症は通常、外傷にさらされた途端に生じます。悪化する場合のほとんどは、現実想像上のまたは想像上のストレスの強い出来事に関連して生じます。

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