睡眠障害
睡眠障害は、様々な精神・身体疾患の患者さんによくみられる症状です。
睡眠障害を分類すると以下のように分けられます。
- 入眠障害・睡眠持続障害(不眠症)
- 睡眠過剰障害(過眠症)
- 睡眠・覚醒リズムの障害
- 睡眠段階、部分的覚醒に関した機能障害(睡眠時異常行動)
- 不眠症
一般的に最もよく見られる睡眠障害です。
中には、3時間の睡眠でも平気という方もいますが、ほとんどの人は6〜8時間の睡眠が必要です。
それくらいとらないと、休息はとれないものです。したがって、一般にはそれより短い時間しか眠れない場合を「睡眠障害」と呼びます。
【不眠症の型の分類】
- 入眠障害
寝つきは悪いのですが、入眠すれば朝までぐっすり眠れるタイプです。このタイプには、速効で短時間作用型の薬を選びます。
- 熟眠障害
夢ばかり見てすぐ覚醒して熟眠感がないと訴えます。睡眠作用の強い薬または、就眠薬を増量します。
- 中断型睡眠障害
老人やうつ病の患者に多く、朝早く目が覚めたり、夜中に目が覚めたりして、それ以降は眠れないと言ったような状態になります。
遅効性で持続性のある催眠薬が有効です。入眠熟眠作用だけではなく、睡眠時間の延長作用があるものが効果的です。
- 過眠症
「眠りすぎる」と言うものです。それほど体が疲れてるというわけでもないのに、毎日のように過眠してしまう状態です。
- 睡眠時異常行動
- 夢中遊行
いわゆる「夢遊病」です。小児期によく見られる現象で、成人では少ないです。
多くは入眠後1〜3時間で出現し、ベットを降りてゆっくりと歩き回り、茫然としていて無目的です。
動作は単調で、人の問いかけに答えはしますが、自分から質問はしません。
持続時間は数分から数十分で、朝起きても覚えてません。
多くは成人するとともに消失します。脳が発達するにしたがってなくなっていきます。
- 夜驚
睡眠中に見られる強い怯えで、叫び・激しい体動・高度の自律神経変動(発汗・呼吸や心拍の増加)があります。持続時間は数分です。
錯乱状態で、次の朝そのことについて思い出せません。
夢中遊行と同じように脳が発達するにしたがって減っていきます。
成人の場合は精神的な原因が多く、ストレスを発散させるのが苦手、内向的になりやすい、抑うつ傾向の人に多いようです。
- 悪夢
夜間に見られる生々しい夢と関連した非常な不安と怖れで、たびたび叫びと自律神経の変動を伴い、目覚めてしまいます。
目覚めたとき、その夢の内容を詳細に思い起こすことができ、意識ははっきりとしており、すぐ周囲に適応することができます。
思春期以降の発症や成人での悪夢は、精神病理学的な要因が関与していることが多々あります。
不信感、疎遠感を持ちやすい傾向の人に多いです。精神的なストレスが原因で、それを発散できないため悪夢という形になって出てくると考えられます。
- 睡眠麻痺
いわゆる「金縛り」です。入眠時や目覚めの時自分の手足を動かしたり、話しかけたりしようとしてもできず、目を開けることさえできない状態のことです。
たまに幻覚を見ることもあり、意識はしっかりしています。持続時間は数秒から数分で、呼吸障害はありません。
目覚めたときに手足のしびれや痛みを訴えることがあります。
睡眠麻痺から抜け出そうと努力したり、触れられたり話しかけられたりすると突然消失します。
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