PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは「強烈な外傷体験をきっかけ」に発症する精神障害です。心的外傷はトラウマと同じ意味で、小さい頃などに受けた心の傷が後々までに後遺症のように正常の心理判断を邪魔するような体験を伴った心の傷です。

PTSDの構成要因

ショックな出来事があったとしても、その人にとって「強烈な外傷」になるかは人それぞれです。その出来事に遭遇した全ての人が同じ反応を起こすわけではありません。PTSDは事件と被害者と心的外傷が絡み合って発症します。
■ストレッサー…個人のストレスに対する対処能力を破壊的に及ぼす外的力として、災害・戦闘・一般的災難・その他の特殊なものがあります。
  1. 災害:これは自然災害と人為災害とに分けられます。
  2. 戦闘:戦闘員だけではなく、後方支援の軍役従事者も砲弾などによる生命の脅威、衝撃、戦友の死、死体の目撃、その他暴行などにあいやすく、ストレスになりえます。
  3. 一般的災難:日常生活のなかで突然に襲われる災難。代表的なものが強姦です。殺傷事件などの犯罪・自動車事故などもこれにあたります。危険に身をさらす職業(警察官、消防士など)もPTSDの有力な危険因子です。
  4. その他の特殊なもの:人質や拷問など。ユダヤ人大虐殺・捕虜収容所・難民収容所での拘束・恐怖・飢えの体験・村八分などが含まれます。
■被害者…ストレッサーの直接の被害者だけでなく、現場に居合わせた目撃者も同じく心的外傷を体験していると言われています。また、被害者の家族や親しい友人も重要なPTSDの候補者です。
■心的外傷(トラウマ)…対処能力を超えた心的なものが歪んだり破壊されたときの感情として、恐怖感と無力感と戦慄があります。これらの感情への影響は、実際に客観的に見える身体的な外傷だけでなく、状況の不可抗力性、その後の予測できなさ、生命への脅威の強さなどによって決まってきます。また、これらが時間を超えて心的外傷を保ち続ける重要な要素となっています。外傷の性質を分類すると さらに、子供の頃から反復慢性的に外傷が蓄積されていき、それに悪意のある人為的なストレッサーがあるとPTSDとは違って、解離、自傷傾向、身体症状、慢性的抑うつなどのいろいろな精神症状を見せ、不安定な関係と強い社会適応の困難がみられてきます。

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