早朝のケアンズ空港にひとり降り立った、まいの姿があった。
「まい、待ってたわよ。」
真知子が手を振っている。
「なんで、あんたがいるんだよ。」
「いいでしょ。もう3日も前に来て待っていたんだから。」
「お金持ちなんでね。」
「細かいことは言いっこなし。ホテルに行きましょうよ。」
「まだホテルきめてないし。」
「まいの分もホテル取っといておいたよ。」
「なんでー?」
「私とツインということで。」
「えーーーっ。安いとこにしようと思ってたのに。」
「いいのいいの。その代わり。」
「その代わり?」
「一緒に観光してくれる?」
「えーーーっ。どうしようかな。」
「いいでしょ。いいって言って。」
「あんたには、負けたわ。」
「じゃ、いいの?」
「いいよ。ここまで来られちゃね。」
まいは苦笑いして言った。
「じゃあ行きましょうよ。」
二人は空港を後にした。 |