白い

白い街の思い出
第5話
白い街にも、秋がやってきた。

天使は、小さな女の子を探した。

女の子はよちよち歩いている。
隣にはお母さん、女の子の前にはカメラを構えたお父さん。
家族は、近くの湖の紅葉を見に来たようだ。
湖岸で、女の子は砂遊び。どろんこになった手を笑いながら振っている。
お父さんとお母さんは女の子の横で、
ピクニックシートを広げてのんびりしている。

女の子の笑顔に家族、そして天使の顔もほころぶ。
「笑顔は、幸せを運ぶんだよ。」天使がささやく。
「君に教えてあげる。
どんな時にも笑顔を絶やさないことは、大変なことかもしれない。
でも、そんな女の子は幸せを運んでくるんだ。
君もたくさん、たくさん幸せ運ぼうね。」

天使は、微笑むと女の子の頭を優しくなでた。
女の子もにっこり笑い返す。

「あっ。今の顔特別可愛い!!はい、こっち向いてー。」
お父さんがカメラをのぞいた。カシャッ。
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