皇居のお堀に作られている遊歩道にある。近くには気象庁,丸紅,毎日新聞社がある。
とくに巨木でも古木でもないが,この木は関東大震災で生き残った貴重ないちょうであるという。
痛々しい回復の跡がすぐにわかる。木の隣に説明書きがあった。そこには,
| 震災いちょう この木は震災いちょうと呼ばれています。 樹齢は150年を超えると思われるこのイチョウは,かつて文部省の跡地である一ツ橋一丁目一番地一帯 (現在のパレスサイドビル,住友商事竹橋ビル,一橋総合ビル一帯)にありました。 大正十二年(1923)九月の関東大震災によって一面焼け野原となった都心にあって奇跡的に生き残り, このイチョウは当時の人々に復興への希望を与えました。 その後,復興事業に伴う区画整理によって切り倒されることになった際, 当時の中央気象台長岡田武松氏がこれを惜しみ,なんとか後世に残したいと思い帝都復興局長清野長太郎氏に申し入れたところ, 長官もその意義を理解しこの地に移植されたという由緒をもっています。 |
と書かれていた。
当時の焼け野原は今となって想像しがたいが,そんな悲惨な時代を生き延びてきた木だと思うと,
なんだか,妙に親しみというか,同情というか,不思議な気持ちがしてくる。
木には新しい芽が沢山でていた。木の途中から切られてしまっていて,
なんだか殺風景になってしまっているが,命の炎は消えていない。
これからも元気に暮らして欲しいと思った。
僕が行こうとしたら,一人のご婦人が僕がさっきまで読んでいた看板に見入っていた。
みたところご近所の方のようだったが..