ミニツーリング その19

日時 : 2000年10月1日日曜日 10:00〜14:00
所要時間,走行距離,走行中の平均速度 無し,無し,無し
コース: 埼玉県/自宅→秩父さくら湖→自宅

 女房と一緒の4度目のミニツーである。女房の免許のステップアップと共に新しく購入したバンディット250VZで最初のツーリングになる。と,いうより女房にとっては初めてバンディットに乗る日である。最初は,大滝村の秩父湖周辺に行くことを計画したが,朝起きて見ると生憎の雨,その雨は直ぐに止んだものの,今にも降りそうな空模様は相変わらずであった。ツーリング自体も諦め掛けていたが,朝7時の天気予報は窓から見える空模様と打って変わって晴れのマーク。これから晴れてくると言われても直ぐには信じられず,9時近くまでツーリング以外の今日の過ごし方を考えてしまった。
 天気予報は相変わらず「降水確率20%」と言っている。女房とも相談して取り合えず出発してみて,雨が落ちてきたら引き返そうということに決めた。他にすることも無いし,ぐずぐずしていれば大切なお休みが消えてしまう。
 様子を見ながらなので,近場から少しずつ遠くへと向かうことにした。取り合えず県道195号線を阿須に向かい,県道193,県道53号線で東京都青梅市を走る。この辺りはワインディングが気持ちよい。あんまり気持ち良く走っていると,時々奥でRが小さくなるカーブがあるから注意である。おーっとっとで僕に限界のバンクになる。バンク中にフロントブレーキはかけちゃいけない。なんとかリアブレーキを引きずってカーブを抜ける。この抜けたときの快感がたまらないので峠はやめられない。比較的低速でこの快感が楽しめる林道は特に好きだ。もちろん舗装されているのが前提。山の小石は鋭くとがっているのが多いので,林道のダートはいまの所あまり好きではない。小砂利の道だったら面白そうだと思うけど,埼玉県の林道でそうゆう所はまだ見たことがない。その内,オフ車でも買ったら考えも変わるだろう。
 ワインディングを幾つか抜けて行くと小沢トンネルが見えてくる。トンネル手前の最後のカーブを曲がり終えると直線の登りだ。その登りの先に小沢トンネルがぽっかりと口を開けて待っている。トンネルの中もそのまま直線が続くが,それを抜けると今度は下りのワインディングがすぐに現れる。いくつかのカーブを抜ければまたまっすぐになり,途中のT字路を左折(名栗湖方面)すると,広くて快適な平坦,直線路になる。ここで写真を撮った。
 ここは,山間の静かな道という感じで,右に名栗川が見え,左は山すそ。川と道路の隙間にログハウスがあったり,畑があったり,木が生えていたり,なんか整然と自然の情景が並んでいる。道も広いので,有りがちな薄暗さもなく清潔な感じがする。何かはまってしまったような気がした。
 「こうゆう気持ちのよい道を,落ち葉を飛ばしながら走りたいなぁ」,まだ紅葉に程遠いので叶わぬ願いだ。まっすぐ行くとT字路にぶつかり,それを右折する。名栗川を渡る橋を越えて県道73号線にぶつかり左折。県道73号線はここで県道53号線に吸収され,先は県道53号線となる。
 ちょっと行くと有間ダムの入り口にさしかかるが,やはり2輪車通行禁止になっていた。はやく解除して欲しい。ひょっとして看板撤去を忘れてるんじゃないの?たのみますよ。本当は少し名栗湖畔で一服したかったんだけど入れないんじゃしょうがない,先に進もう。
 県道53号線を進んで行くと,名郷のバス停を越えた辺りからワインディングがきつくなってくる。更に進むと県道とは名ばかりの狭くてくねくねした,まるで林道のような道が出てくる。でも,要所要所は2車線になったりしており,県道の威厳を僅かに保つ。
 県立名栗少年の家に差し掛かった。ここから正丸峠に向かう林道が分岐する。夏にここを通ったときは,背の丈ほどの草が路肩を埋めており,大変見通しが悪かったが,今は綺麗に伐採されており見通しも良くなっていた。林道との分岐点を越えて,少年の家の正面玄関と思われる場所で休憩を取った。休んでいると,正丸峠に向かう林道の方から複数のバイクと思われる排気音が聞こえてきた。暫くすると我々の前を4,5台のバイクが通り過ぎて行った。平均年齢はずいぶん若い様だ。正丸峠を楽しんできたんだろう。県道53号線は結構車が通るから気を付けないと危ないよ。
 我々も先を目指して出発した。協議の結果,引き返さず秩父のさくら湖に向かうことにしたのだ。このころお空は雲が無くなり,暖かい日差しが我々を照らすようになった。
 二子橋の交差点を左折して国道299号線に出た。広い国道をどんどん秩父市街に向かって走って行く。女房もぴったりと着いて来る。さすが250ccともなると発進加速も良好だし,巡航速度も高い。僕も安心してアクセルを開けられるようになった。
 秩父市街に突入し,国道299号線から国道140号線に乗り換えた。この道を荒川村に向けてまっすぐ進む。途中,コンビニでお菓子とジュースを買った。僕のタンクバックは大きいので,女房の分も一緒に僕が持った。
 長い直線を快適に進み,それが終わる所,椿森のバス停を左に折れる。折れると県道73号線だ。左右にうねる大きなカーブを曲がりながら登って行く。中二階のような平地が現れるとそこに浦山資料館があった。綺麗な建物だ。入場料にびびりながら恐る恐る入り口を覗いて見ると,ドアに入場無料と書かれていた。急に態度が大きくなって,そのまま中に踏み込んだ。
 入り口近くにカウンターのような所があって,自動ドアの開く音を聞きつけたのか係員の女性が姿を見せた。入場料か!またびびりながら「見て行ってもいいですか?」と尋ねると,「どうぞ。ごゆっくり!」と答えが帰ってきた。今度は本当に安心して中を見まわした。
 この資料館は,浦山ダムが出来ることで湖の下に埋もれてしまう部落の生活や風習,ダム建設前後の景観の違いなどを写真で見せてくれる。中は小さいがダムを作ることの難しさ,大変さが伝わってくる。また,浦山ダムでできた秩父さくら湖で行われる各種イベントの案内や,開催中の様子なども紹介している。この地区の情報源的存在である。この辺りに来たら一度は尋ねて見るとよいと思う。
 資料館を後にして,浦山ダムに向かった。大きな橋を越え,登りのきついカーブを曲がって行く。途中でZR−7に道を譲った。そのテールライトを少し恨めしく思いながら走る。トンネルの手前を右に折れて,ダムの上の休憩所に向かった。
 駐車場でさっき道を譲ったZR−7が止まっており,その横に荷物をまとめているオーナーがいた。その横に駐車することにした。ヘルメットを脱いで「こんにちは」と挨拶をした後,お互いのバイクを眺めながら暫く話し込んでしまった。僕もバイクを購入するときZR−7をターゲットの一つに選んでいたし,彼もSV650をターゲットに選んでいたらしい。こうゆう出会いは楽しい。つい相手を引きとめてしまって,申し訳ないと後で反省した。
 女房とダムの上を歩く。ダムを横断しようと企んだのだ。暫くきょろきょろしながら歩いて行くと,ダムの丁度中ほどにエレベータを見つけた。早速エレベータで133m下のダム底部へ。エレベータを降りると何やら展示物があった。水圧の実験装置のようだったが,説明を読んでも内容がよく理解できなかった。さらに奥に行くと階段があった。少し上の方に向かう。階段を登りきるとトンネル状になっており,その側壁にはダムの建設の様子が年ごとにパネルで示されていた。パネルを見ながら奥に進んで行くと出口になってしまった。ちょっと寂しいかな?!
 外に出るとそこはダムの下,川の源だ。振り返って見上げると,さっきまで歩いていたダムの上から太陽が降り注いでいる。ふと,横にステンレス製の手すりが付いた階段が見えた。目で先を追ってみるとダムの上の方まで続いている。近づくと,登って見れば?と挑発的な文句が並ぶ。つい上り始めてしまった。女房を巻き添えにして...
 つづら折れに作られた急な階段を登って行く。途中に20箇所くらい休憩の踊り場が作られている。踊り場につく毎に手すりにより掛かって,荒い息を静めようとした。もうすぐで終わりかな?と期待しながら,何度と無く上を見上げた。見上げるとダムの上からこちらを見下ろしている人達が見える。表情は逆光で分からなかった。我々の姿をどのように思って見下ろしているのだろう?悔しかったら登って見ろってんだ。
 階段の上から家族連れが下りて来た。すれ違うと,「登りは大変でしょう」と言われる。だから,「死にそうです」と答えた。するとすれ違う皆が笑った。本当に死にそうになりながら,何とかダムの上にたどり着いたのは,上り始めてから多分20分くらい後だと思う。これでさぞかし中性脂肪も燃えたことだろう。
 椅子を見つけて座り込んだ。途中で買ったジュースとお菓子を食べて疲れを癒す。朝と違って空はピーカン。暑くてTシャツ一枚まで脱いでしまった。さあ,すこしぶらぶらして帰ろう。
 時刻は11:00を少し過ぎていた。そろそろお腹も空いて来たし,帰りがけに食堂によって昼御飯にするつもりだ。国道140号線に戻り,秩父市街から国道299号線を飯能方向に戻った。
 秩父の市街地を抜けると途端に商店が少なくなる。行けども行けどもラーメン屋すら出てこない。そういえば吾野に「あじさい館」とやらがあったっけ。何を扱っているところかよく知らないが,何か食べるものがあるだろう。
 正丸トンネルを抜け,ワインディングをどんどんこなして行く。正丸トンネルを出てからあじさい館まで結構距離がある。やっとあじさい館に到着したときはお昼近くになっていた。
 あじさい館は,宿泊施設の様だった。もちろん本格的なレストランもあり,更にご休憩と入浴ができる。玄関を入るとプーンとホテルの匂いがした。
 中のレストランで昼食を取る。僕はカレーを注文した。考えて見たら昨日の夜もカレーだった。思い出したら急に食欲が減退した。でも,食べ始めると結構美味しくて,結局がつがつと全部食べてしまった。女房はスパゲティーを注文した。それも美味しかったそうだ。
 お腹も一杯になったし,後は帰ってお昼寝だ。3大欲求の一つを満たした我々は快適に家路についた。自宅には14:00に到着した。こんなに良い天気と分かっていれば,当初の計画通り大滝村で秩父湖や滝と遭遇できただろうに。少し残念な気もしたが,女房にとっては新しいバイクを買ってから初めてのツーリングだし,丁度良かったのかも知れない。大滝村へは次の機会に行こう。

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