日時 : 2001年 6月 1日 金曜日 6:35〜8:35
所要時間,走行距離 76km
コース: 埼玉県/自宅→名栗村(原市場名栗線)→飯能市(坂石町分)→顔振峠→黒山三滝→鳩山
飯能市にも結構走れる場所がある。面白そうな林道がまだまだ発掘できる。それが分かって我町飯能市周辺の地図をじっくり 見るようになった。そして発見したのが名栗村から入って竹寺をかすめ,大高山の裾野を1/4周回ってR299に出るルート だ。R299に出たら県道61がすぐ傍だから,そこから顔振峠,奥武蔵グリーンラインを通って都幾川村まで行ける。 名栗村から都幾川村まで縦走できるなんて素晴らしいじゃないか!って感じで今日そのルートを走って見ることにした。
昨日午後まで降っていた雨は夕方には止んでいて,今日は朝から天気が良さそうな予感がしていた。そして起きて見ると
やはり晴天。これは行くっきゃない。布団を飛び出て6:35にはバイクに跨って家の傍を走るR299を飯能駅の方向に
走っていた。この時間だと車も少ない。まだ朝のラッシュには早いのだ。もう30分もすると長い車の列ができる。
R299を折れ(R299が勝手に折れているのだが..),飯能図書館前を右折して極めて順調に県道70に入った。
そのまま名栗村まで走る。今日は気を付けていることが一つあった。最近バイクに乗るとすごく目が疲れるのだ。その理由
は長い間分からないでいたが,先日車に乗るときに目が疲れないことに気付き,バイクと車の運転について十分考えたあげく
乗車中の目線が違うことに気が付いた。車では割合そっくり返って運転しているので目線が高く遠くを見ながら乗っている。
しかし,バイクの場合,割合前傾になるので目線が低くやや下を見ながら乗っている。だから車に乗る時のように目線を高く
保つように乗れば疲れないんじゃないか?
こいつに気を付けながら運転している。しばらく気を付けながら走っているが,いいん
じゃないかい?これ。ただ,首が少々辛い感じである。そんな実験をしながら順調に走る。途中,原市場で良い雰囲気の橋を
通過したので写真に撮った。「山」,「川」,「道」これらが同居する風景は大抵良い景色を作る。流れる川は入間川。この後道は
太くなったり細くなったりしながら,やや高速のワインディングを伴って名栗村まで続いて行く。
もうすぐ夏が来るんだよ!というものの空気が乾燥し,太陽もまだ照りつけない早朝は,バイクで走っているとやや寒くなる
ことがある。今朝もそうだ。名栗村が近づき,道端に多くの木や草が生い茂るようになると木々の出す冷気でひんやりする。
もう一枚羽織って来ればよかったかなぁなどと考えながら,歯を噛み締めて走っている。名栗湖の入り口はもうすぐ。まだ2
輪車通行止めか?..ああやっぱり通行止めだ。そんな交通規制を敷くほど2輪車が悪さをするんだろうか?僕には納得でき
ない。まあいい。今日は通り過ぎるんだ。
さて,そろそろ林道の入り口を探さなければならない。名栗湖入り口の信号の次の
信号,鍛冶屋橋のバス停を越えてすぐのT字路を右折である。名栗湖入り口の信号は覚えていたが,その次の信号なんてあっ
たっけ?..あった!ここを右折だ。
右折してすぐに林道の看板があるかと思ったが全くない。道は2車線にしてもおかしく
ないくらい広く,右手には大きな排水路がどんとくっついていた。朝日が真正面から来るのでとっても眩しい。道の先は光線
に光ってどうなっているのか全くわからない状態だった。本当に林道か?と少々疑いながら進んで行く。深いS字(つぶれた
ようなS字)を曲がって行くと林道の看板が現れた。看板には「原市場名栗線」と書かれているが,写真のようにグラベル(未
舗装)林道との分岐点に立っており,どちらのことを指しているのか,そのときは分からなかった。
まあいいか,この道は間違いじゃない。構わず舗装路を走る。高度が徐々に増し,景色
が開けてくる。気持ちの良い日差しが道いっぱいに降り注いでくる。こういう道は好きだ。しっとりと湿った道も嫌いじゃ
ないけど,僕の気持ち的には明るい方が落ちつく。そんな僕にとっても有りがたい道。抜群の景観というわけではないけれど,
ほどほどに遠方が見通せる。バイクを下りて見まわすと,向こうに鳥居観音が見渡せた。写真に撮ったのだが,観音様は
確認できるだろうか?(一部を拡大しておきました。)
道はまだまだ続く。更に登って行くと,ひょっと広場に出た。ぱっと見まわしたが何も無
いし,特にこれはってものが何にも無い。と思ってもう一度見まわすと,なんと草に覆われ自然に帰ろうとしている鳥居が目に
入って来た。荒れ果てて,朽ちて行く途中の鳥居。そこに至るための上り口も既に無く,その上に有るかもしれない建造物も
見えなくなってしまっている。少し悲しい感じだった。そして,薄暗かったら怖かったかも知れない。幸い今朝は良い天気で
助かった。そんな鳥居を通り過ぎて更に道は続く。
気持ち良くカーブをこなして行くが,実はカーブミラーが全然ない。どっちにしろ今日は初めての道だからスピードを出す気に
ならないから良いけど,やっぱりカーブが普通よりキツイのでカーブミラーは欲しいところだ。道は比較的平坦で新しい感じ
の舗装だから,もう少し道端の管理がよいと飛ばせるだろうなぁ(良し悪しは別にして..)。って安心していたらフロント
がずずっっと滑ってひやっとした。何だ?!砂のようなものが堆積していたんだ。林道はこれがあるから気が抜けないし,また
楽しい。傍の崖から雨水と一緒に流れてくるんだろう細かい岩のかけらが道端に,所によっては道の真中までうっすらと覆って
いる。一緒に水が流れているとすぐわかるんだが,砂がうっすらでは気が付かないこともある。気をつけようと気を引き締めた。
暫くすすんだら峠のような所に出た。周りの木が伐採されており,非常に見通しがよい。
思わずバイクを降り,景観を楽しんだ。といってもうんと遠くが見渡せるわけでもない。綺麗に伐採され,下草がよく見える山肌
に所々大きな岩が顔を出すと言ったレイアウトが興味を引いたのだ。そして上空にはトンビが一羽,大きな円を書きながら飛んで
いる。山の傾斜がもう少し緩ければ,ちょっとシートを引いて空を見ながら寝っころびたいような感じがする。ちょっとピクニック
気分にさせる所だ。
少し気分を楽しんでからまた出発した。今度は下りである。山仕事の人が時折車で上ってくる。こっち側は結構使われている道
のようだ。道端も急に綺麗になって道幅が広がっていた。
気持ち良く下っていったらT字路にぶつかった。左は竹寺という看板があった。場所は山中
という辺りだと思う。竹寺に向かう林道は新たに八王寺線の札が立てられていた。僕はここを右折して県道350まで戻って,
今度は栃屋谷線を目指すのだ。途中の猿五郎神社にお参りしてから。
小さな橋を渡ると栃屋谷線の起点を示す看板があった。それを過ぎて民家の横を静かに走っていったら猿五郎神社があった。
この道はずいぶん前に女房と子の権現に寄り道しようとした時,女房が間違えてトコトコ行ってしまった道だ。そんなことを思い出
しながら僕にとって初めての林道に分け入った。
この林道は埼玉県西部によくある林道と同じような感じだ。つまり,道幅は狭く,見通しは悪く,周囲は木が生い茂っている。
途中から下りになり,道幅が広がった。山の北側に来たのだろう,日が遮られ涼しく
なった。風も少々強くなって付近の背の高い草が大きく揺れている。木は少なくなって見通しが少し良くなった。
なんか取り残されたような感じを受ける場所だ。そして急に道が倍以上に広がった,というか広場が現れた。雑然としたその場所
から向こうの方に泥の表面だけどかなり広い道が見えた。誰もいないし車も無い。新しい道路ができるのかなぁ?と見まわすと
看板があった。そこには【発破実施注意】と書かれていた。発破が破裂するところは見てみたい。実施時間は10時,12時,
3時の1日3回らしい。そしてここは吾野鉱山と言うらしい。これは面白そうだが現在は午前7時を回ったところ。今度時間に合
わせて来たら爆発が見れるかな?
時間が合わなくて残念だが,先に進む。道は急に下りがきつくなり,路面もアスファルトからコンクリートに変った。なんか嫌な 予感がした。この先が未舗装なんて困るぞ。この急勾配じゃUターンも大変だぞ。とビビッていたら普通のT字路にぶつかった。 ほっと一安心とともにどっちに行くべきかという困惑がやってきた。右は下り,左は上りである。そして下りの右を選んだ。 そしてこれが大きな間違えであることに暫くしてから気づくことになる。
実はこのレポートは2日間の行程を書くことになった。前の段落までが一日目,そしてこれからが二日目である。一日目はその後 もう一度県道350に戻ってしまって失敗だったのだ。あそこのT字路は左折で上るのが正解だった。翌日,間違えた地点まで 行ってそこからリベンジである。
さて,T字路を左折して道を登って行く。ちょっと広がって気持ち良くなった道は再び狭
くて見晴らしが悪くなってしまった。そして今度はカーブがかなりキツイ。カーブミラーも無い所が多い。道には砂利が浮いて
いたり湧き水が流れていたり,よい環境とは言えないな。ぐりぐりとカーブをこなして行ったが一向に見晴らしはよくならない。
道はいつしか下りになり,そして,ここにも土砂崩れが出現。バイクなら十分通り過ぎれるが車だとかなりぎりぎりかも。
もうずいぶん下まで下りて来たような気がする。相変わらず殺人カーブは続いているが民家がやっと見えてきた。そしてシャー
とかなりの速度で走る車の音も聞こえるようになった。いよいよR299かな?って思うか思わないかの内にR299が見えた。
ここで高麗川を渡る。高麗川に掛かる橋の上からR299を写してやろうと思ってカメラを用意していたらヘルメットをかぶって
学校に向かう自転車の女子中生が2人。なんか可愛らしかった。さて,写そうと思ったら大きいバイクが目の前を通過して行った。
どこまでいくんだろう?並んで走る自転車の女子中生を撮った。
問題のT字路からここまで7km。たったこれだけの距離のために2日を要してしまうとは
。ゆっくり出来るツーリングなら昨日の内に戻って走り直しただろうな。
とにかく今回のミニツーの目的は達成した。後は県道61を顔振峠まで走り,黒山まで下りて鳩山の職場に向かうだけだ。
黒山三滝を流れる水は,滝の下流で別の支流と合流して越辺川となる。僕は今,黒山三滝
の更に上流の沢を覗いている。その横にはホースが出ていて水がいきよいよく流れている。きっと美味しい水なんだろう。山
上りで乾いた喉には最高の水に違いない。今回,僕は飲まなかったけど,暑い夏にもう一度ここを通ったら間違いなく飲んじゃ
うんだろうと思った。