ミニツーリング その26

日時 : 2001年 6月16日 土曜日
コース: 埼玉県/自宅→越生梅林→大楠→あじさい街道→自宅

数日前,ある人に「上谷の大楠」の話を聞いた。なんだか最近になってきちんと整備されたらしい。僕は整備がどうの以前に,大楠 のことすら知らなかったから,その話を聞いたとき大分興奮していた。「それで大楠ってどこにあるの?」と僕が聞くと,なんだ, 越生にあるとのこと。これは朝ツーで見に行かねばならない。しかし,これだけ朝にバイクで走りまわっているのに,そういった 見所を逃していたなんて,結構悔しい。明日は梅雨の中休みらしい。土曜日だし,ちょっと仕事をサボって行って来るかぁ!
当日の朝はまだ雨が降っていた。その雨も暫くすると止んだ。しかし,雲は相変わらず厚く, またいつ降り出してもおかしくない。もう少し様子を見て出かけよう。せっかく休みを取ったのに何処にもいかれないんじゃ意味 がないから,午前中いっぱい,ひたすら空を見上げて祈っていた。
午後になって,少し雲が薄くなったような気がした。雨は降りそうにないし,道の水溜りも大分減ったに違いないと思ったのでい よいよ出かけることにした。越生だからすぐ帰ってこれるし..
県道30を北に向かう。道には雨の後がなく,快適に走れていた。宮沢湖を過ぎ県道を下って いくと,向こうの越生方面にやや黒ずんだ雲が見えた。「あそこまでいって降ってないだろうなぁ」心配しながら進む。
幸い心配は当らず黒谷の交差点を左折した。今回は越生梅林入り口から入り,先に大楠を見て,その後あじさいを見ようと思った。 朝は暇だったので,この周辺の簡単な漫画地図を色鉛筆で作っておいた。それをタンクバックのマップ入れに入れておいた。 早速,それが役にたつだろう。越生梅林の方面はいつも人が多かったので近づき難く,あまりよく知らないのだ。その上,この辺 りは道が入り組んでいて,出掛けにちょっと地図を見てくる程度じゃ迷ってしまう...と思っていた。しかし,なんと大楠で町 を更に活性化させようというのか,案内表示が大きく,しかもステンレスで輝いていた。これはありがたい。
案内板に沿って林道に入った。林道名は「山入線」。曲がってすぐのところに最勝寺というお寺があった。その入り口がとても綺麗 に整理されていた。そのまま林道を進む。道は比較的なだらかなカーブを持って登って行く。しかし,前日からの雨のせいで未だ に濡れている所も多い。林道らしくなってきた道をどんどん進むと,「山入線支線」が現れた。左手には雨で水量が増えている沢が 音を立てながら流れている。大楠を示す看板はまだ濡れていて,周りの苔も綺麗に黄緑に輝いていた。
看板の示す方向にバイクを進めると,目の前に少し興奮気味の馬を発見した。バイクを止めて美しい馬を写真に撮る。馬は時々1点 を凝視し,その後体を左右にゆすったり軽く跳ねたりして興奮している。その視線をたどると..女性の方に引かれて別の馬がこち らに歩いて来ていた。お散歩が終わったのか?それとも馬屋から移す途中なのか?..きっと興奮していた馬にとって歩いてくる 馬は最愛の馬なんだろう。
お馬さんの歩いてきた方向に更に進む。犬が一匹,暇そうにあくびをしていた。道は更に薄暗くなり,地面もかなり湿ってきた。 時折,バンクさせるリアタイヤがぬるっと横に滑ることもある。今までの速度より更に遅く,ゆっくりゆっくりアイドリングのよう な速度で前に進んだ。
再び道は二股に分かれる。右は砂利のグラベル。左は民家の間を通る舗装路である。非情にも大楠の案内板はグラベル方面を指して いた。しょうがないので少しぐちゃぐちゃのグラベル方面にタイヤを向ける。スイングアームが汚れるのがいやなんだよなぁ〜とか つぶやきながら進む。やや登りである。100m位登ったであろうか?道はほぼ行き止まりになり,ややひろい場所に出た。 広場(というか駐車場なんだろう)には6〜8人の男女がお弁当を広げている。大楠はここから歩きで見に行くようである。
僕がバイクを止めてヘルメットを脱いでいると,お弁当をほうばっていた一人が僕に,「ここをお借りしています」と言ってきた。 最初なにを言われているのかわからなかったが,どうやら僕をここの人と間違えたらしい。ここからすぐのところに大きな家が見え ていた。僕は何と答えてよいやら分からず(非常にシャイなので)ちょっと微笑んでその場を離れた。女の人だったけど,気を使う 性格なのかも知れないな。そうゆう人は好きである。

階段のような坂道を徒歩で登っていくと,ヒノキか杉か,よく分からないけどまだ作りたて,出来たての木の渡り廊下が見えてきた。 何だろうって感じでそこだけ新しい。そして大楠の説明が。
【上谷の大楠】県指定の天然記念物である。昭和63年,環境庁の「みどりの国勢調査」で全国巨木ランキング16位に挙げられた。 埼玉県内では1位の大木であるらしい。幹周りは15m,高さは30m,樹齢はなんと千年以上と言われる。
そんな古木にこの渡り廊下は合わないなぁとかなんとか言いながら,やっぱり大きな楠の木には驚いていた。迫力がある。僕の写真 の腕ではこの巨木の全容を写すことはできなかった。右側の写真でいっぱいいっぱいである。
上から垂れてくる水滴と戦いながらなんとか巨木を写真に収めた後,すぐさま次のあじさい街道に向かった。少し戻って「山入支線」 から行く予定である。支線の入り口はとうとうと流れる沢沿いにありちょっと立ち止まりたくなるような風景の所だ。道は支線の方が 更に細いかも知れない。あまりハードなカーブはないが,路面がぬかるんだ感じで暗いので走り難い。ちょっとアクセルを雑に扱うと つるっと滑りそうである。あまり好きではない道をゆっくりゆっくり登って行くと急に辺りが開けた。そして「あじさい山」の看板が 出現した。あじさい山?あじさい街道ではないのか?とちょっと思ったが,あじさい山というのもあることは知っていたので,そっち 方面に街道もあるのだろうと予想できた。そちら方面は林道の名前が違っていた。今度は「妙ヶ沢線」というらしい。そしてここは峠の ようだ。民家が一軒だけ建っている。山の仕事をしているんだろう。ここの見晴らしはまあまあである。写真に撮ろうと思ったが, 上手くいかなかった。

とにかく今度は妙ヶ沢線を下る。途中,道の左右にあじさいが並んでいた。でも,どれもまだ白か緑である。少し早かったのかなぁ。 それと徒歩で登って来る人が後を絶たない。暫くいくと住吉神社が見えた。そして今度は大量の車。
どうやらこの辺りは僕の知らないハイキングの名所なのかも知れない。多くの人がこの辺りで車を降り,徒歩でその辺を歩きまわる。 そういえば,越生駅付近でもリュックを背負った多くのハイカーが歩いている。その人達はこの辺を目指しているのかも知れない。
右手に沢を見ながら,緩やかなワインディングを走った。道端には時々あじさいが咲いていたが,所々なのであまり素晴らしいとは 言えなかった。
しかし,この道は車や歩行者がいなかったら飛ばせるだろうなぁ。僕は今下っているけど,登りからだとブラインドにならないし, カーブはきつくないし,路面の状態もすごく良いし,2車線もあるし。とにかくブラインドにならないというのは飛ばせる大きな条件 で,それが満足される林道は本当に少ないから...。
こんなこと書いて暴走するひとが出ては大変なのでこのへんにしておきます。くれぐれもぶっ飛ばさないようにお願いします。 暴走が原因で「2輪車進入禁止」なんてなったら大変ですもの。

そうそう車でお越しの場合,駐車場は結構高くて,一日500円くらいです。砂利の平地でです。あじさい街道の入り口は県道61号線 の麦原入り口バス停傍にあります。入ってすぐ沢を越える橋を渡って,左に行きます。今回の僕のツーはこれを逆走してきましたので, 橋を渡って県道61に出ました。
1周で何kmあったんでしょう?走行距離を測り忘れたのではっきりしませんが,写真を撮りながらで小一時間の旅でした。
今回の朝ツーは,天気こそ不満でしたが,内容は結構濃かったので,全体として満足でした。次はどこに行こうかなぁ。また,噂話を 聞いて回らねばなりません。

P.S.こんなものが田んぼの中に建っていました。古の水車小屋を再現した御茶屋でした。
営業は..まだ時期ではないようで荒んだ状態でした。夏ごろにはOPENするのだろうか?

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