ミニツーリング その27

日時 : 2001年 6月18,19日 月,火曜日
コース: 埼玉県/自宅→東吾野→ユガテ→阿寺→鳩山

最近,わが町飯能市の林道に興味があって,特に見所のなさそうな場所を地図で探しては掘り出し物を 探そうなんてしている。以前から続けている滝見物も徐々に進めているが,だんだん距離が遠くなって きて朝ツーには重くなってきた。そこで考えた新たな趣向である。
これまで意識的に近所の林道をいくつか走って来たが,やはり,これといって見所は発見できなかった。 そう安々と発見できるわけがない。なんせ地元の人達が【なんにもないよ】って言っているような場所 にあえて目標を定めているんだから..でも,今回は違うような気がした。なんか面白いものに会えそ うな予感がしていた。その理由は不明であるが,日頃道に迷っても感だけでなんとか切り抜けてきた僕 の感が【なんかある】と言っているんだ。

今日は朝から天気がよい。今は梅雨の真っ只中だが何故か入梅と同時に梅雨の中休みに入ってしまって ,それ以来あまり雨が降らないのだ。やはり太陽の光は気持ち良い。良い気持ちでバイクに跨り,計画 しておいたルートを走り始めた。まず,西武池袋線の東吾野駅付近まで国道299で行く。そして市立 病院の前を通り過ぎてすぐの郵便局前を右折する。この右折ポイントが難しい。実際に目標物が次々と 現れるものの,右折ポイントはカーブを曲がってすぐの信号も無い所だから見落としやすいのだ。
【はっ!】っと気が付いてすかさず右折の合図と右折。対向車が来なくてよかった。曲がると以前どこ かで出くわしたような景色である。【あれ,同じ場所?】と思ってしまった。そうそう,【mini25】で 報告した林道,【原市場名栗線】の入り口に酷似した道なんだ。右手に用水路のような沢が流れ,道路 はまっすぐでやや広い。ちょっとびびったが我に帰り進む。少し進んだら見なれない風景が出てきて一 安心した。すぐに用水路は普通の沢のようになり,右側から左側に位置を変えた。
緩やかなカーブを1,2つ越えると右手に神社が見えた。感じよく整頓された入り口に感心し,カメラ に納めたい欲求が生まれた。本当は,神社やお地蔵さんや,そういった霊的なものにカメラを向けるの に僕は酷くためらいを覚える。なぜかと言えば,僕の親やおばあちゃんにそうゆうものを写真に撮って はいけないよ!と言われてきたからである。理由はよく分からないが,子供の頃からだめだと言われつ づけたことって大人になってもなかなかできないものでしょ?だから,神社って写真にとるときかなり の勇気がいる。逆に勇気を振り絞っても写真にして撮って置きたい価値がなければとらないというフィ ルターがかかる。今回は撮って残して置きたい欲求の方が強かった。しかし,僕の写真ってなんてちん けになってしまうんだろう。実物は朝日に輝いていたのに。

更にバイクを先に進めた。時間はそんなに潤沢にあるわけじゃない。しばらくは人里といった風景の中 を行く。僕はスピードをあまり出さないからよく分からないが,多分中速位のワインディングなんだろ う。道幅はそれほど広くないが,気持ち良いカーブが幾つか連なっていた。時間的に通学の子供達が列 を作って歩いていた。あまり脅かさないよう静かに走った。
幾つか,右手の山に登って行く小道があり,それを見つける度に,行けるんじゃないかとバイクを止め た。しかし,そのほとんどが民家の入り口のようであった。
ここも民家の入り口か?と思った所でバイクを止めた。でも少し様子が違う。看板が出ていてそっち方 向に曲がるとユガテに行けるようである。【おっしゃぁ!曲がるぜい】って感じで,今来た道の半分位 の小道にバイクを向けた。
入ってすぐ,周りが薄暗くなってきた。木々が生い茂り,右手には沢が流れ,深山の風景に変ったのだ。 空から光が筋状に落ちて来ていた。そこにバイクを止めてしばしオゾン浴と洒落込んだ。
なにか久しぶりの山奥って感じがすごく嬉しかった。エンジンを止めると沢を流れる水の音がひときわ 高鳴り,鳥の声とあいまって日頃のうっ憤を忘れさせてくれるようだ。
何日か前に降った雨の影響だろう,路面は僅かに湿り気を帯びていて,端に生える苔が輝いていた。し かし,このとき美しかった苔がこの後恐怖になろうとは,そのとき全くわからなかった。

さて,再びエンジンを掛け前に進む。長居している余裕は無いんだった。少し進むと道はアスファルト からコンクリートに変り,それと共に勾配がきつくなった。道にはすべり止めの横線が入るようになっ てきた。このルートを車やバイクで通る頻度が少ないのだろう。道のわだち以外の場所には苔が生え, 今にも滑りそうな様子になった。傾斜はバイクを止めるにもローギアに入れないと転がり落ちてしまう のではないか?と心配させるほどである。
傾斜にかなりびびりながらも,証拠写真を撮らなければという一心でバイクを止めた。森林の薄暗さや 暫く前に降った雨の余韻が雰囲気を一層盛り上げていた。

この後,この急坂を登りきって一日目の取材は終わった。奥武蔵グリーンラインにつながる林道に出た のだ(権現堂支線だろう)。出た時はほっとしたが,なにかあっけなさが残ってしまった。翌日の天気 次第だが,雨でなければもう1度来て,残りのルートを探ろう。

..............2日目..................

今朝は気持ち良い天気とは言えない。梅雨前線がまた関東の方に戻ってきそうだ。しかし,今日はなん とかもちそうということで,昨日の残りを取材することにした。今日は昨日折れた場所から更に奥に向 かって行く予定である。

昨日の右折ポイントを過ぎ,更に奥に進む。ワインディングを軽くこなして軽快に進む。また幾つかの 右左折ポイントではバイクを止めて道の先を目で追った。そうんな風に進んで行くと,今度は明らかな 進入路があった。一つは右折で入る【間野線】,もう一つはほぼ直進で入る【阿寺線】である。まずは 間野線の方に進んでみる。入り口近くに一軒の家が建っており,住人はまだ活動をはじめていないのか ひっそりしていた。ひとごとで余計なお世話だけど,日陰になっていて少し寂しい感じがした。

入ってすぐに面白そうなダートの入り口を発見である。ダートの奥を覗き込むとまだまだ道は奥に奥に 続いているようだった。こういうときオフ車が欲しくなる。近い将来購入したらここをもう一度訪ねて みよう!

その後暫くは何の変哲もない林道が続く。そして途中で2股に分かれていた。一方はアスファルトから コンクリートに変り,急坂を登っている。そしてその先を目で辿ると民家が一軒見えた。多分私道でそ の家で行き止まりじゃないか。もう一方はまだアスファルトで先に進めそうだ。どこにでるのか,ここ まできたら付き止めたい。そちらに進むと間もなく広場。林業関係の作業場のような感じで行き止まり であった。ダートの広場でUターンである。
つまり,間野線は行き止まりであることが分かった。正確にはまだ行っていない道があるので完全に行 き止まりかどうか分からないが,ほぼ行き止まりでしょう!もとの分岐点に戻り,今度は【阿寺線】へ 踏み込んだ。

こちらは最初なんでもない林道だった。ただ,木々でよく見えないが崖状の場所はかなり落差があるよ うである。途中涌き水の通り道が作られている所があり,崖に向けて滝のようになっていた。ふと止ま って写真に撮ってしまった。まあ,大した景色でもない。
こんなもんかなぁ〜とやや落胆気味でいたら右の写真のような【いろは坂】のミニチュアを思わせる超 過激なワインディングに遭遇した。今回のミニツーで最高の場所だ。なにしろカーブの見通しがよい。 だから結構な速度で進入できる。そして180°以上に回り込むカーブの連続。連続といっても2回く らいだけど,もう一度降りて何回か遊びたくなる。車も来ないし,最高だね!

この後,道は阿寺というところで林道権現堂線にぶつかった。この分岐点は鎌北湖方面と顔振峠方面を 結ぶ。僕は今のワインディングに刺激されてしまったので,少し遠回りな顔振峠方面を選んで走り出し た。

今回のミニツーは最近珍しいおもしろスポットを幾つか発見できた。レポートを書いていても,「こんな 面白い場所がありましたよ〜」って報告する方が嬉しい。「このルートはあまり面白いと思いません」って 報告も本当は貴重なんだけど,やっぱりそれは書く方もつまんない。
だから今回はかなり満足している。

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