日時 : 2000年7月4日火曜日 午前5:50〜8:20
コース: 埼玉県/自宅→名栗村→正丸峠→刈場坂峠→黒山三滝→鳩山町
もう梅雨が開けたような天気の毎日で,朝のミニツーも日課になりつつあった。
今日は前に見つけた秩父さくら湖を名栗方面から行かれないものか調査するのを目的にした。地図では県道73号線を鳥首峠に向かって行くと鋼管鉱業という会社で行き止まりとなり,それ以降は徒歩で行くしかない。でも,行って見たら,ダートだとしても林道が続いていたりして。もしSV650で通れれば荒川村の秩父さくら湖が断然近くなるじゃないか。
今日は少し時間が必要と思われたので,いつもよりやや早く5:50に自宅を出発した。いつも名栗村に向かう道は決まっている。県道53号線を入間川沿いに進む。やはり原市場を過ぎる辺りから山間を走る気分になってきた。ずいぶん車が少ないので,有間ダムの入り口まで20分しか掛からなかった。今日は有間ダムには寄らない。このまま5kmほど進み,県道73号線に入る計画であるが,県道73号線の入り口が分からない。ここはどうかと停車したわき道の入り口にたまたまバス停があった。そのバス停には「名郷」行きと書いてある。そう言えば出掛けにちらっと見てきた地図に「名郷」のバス停のそばに県道73号線の入り口が書かれていたことを思い出した。
バス停を一つ一つ確認しながら「名郷」を目指した。あった。鋼管鉱業の看板,それと西山荘の看板も。そういえば西山荘というのも地図に出ていた。間違えないだろうが左折しても一向に県道73号線の道標が出てこなかった。やや不安になっている所へ,大型のトラックが現れた。積荷はセメントではないだろうか?鋼管鉱業から来たんだと思うが,そういえば鋼管鉱業って何してる会社なんだろう。
県道73号線は最も名が体を表さない道かも知れない。まず,県道に似つかわしくなく道が細くカーブが多くしかも暗くて湿っている。知らない人は十中八九林道と言うだろう。それから別名が秩父名栗線。名栗は理解できても,秩父に車で行けないじゃないか。
前からトラックが音も無く(下って来るので音がしない)来るかも知れないので,ブラインドコーナーは特に注意しながら進む。左手には沢が流れている。かなりの落差の砂防ダムが幾重にも作られており,水が白い糸となってつながっていた。まだ先は長い様だ。
急に,明らかに人の手で整備された河原が出現した。キャンプやバーベキューをするのに最適な環境である。更に少し遡ると,あった!キャンプ場の管理棟だ。駐車場も綺麗にしてあって,都会からちょっと来てキャンプをするっていう感じのレジャーをターゲットに作られたんだろう。地元の私には公園のようにしか見えなかったが,都会の人にとってはかなり本格的な自然を満喫出来るスポットになりうると思った。
空っぽのキャンプ場を通り過ぎ更に奥に進む。沢の水がやや灰色に濁ってきた。カーブを曲がると突然道が極端に広くなり,真正面に多分セメントだろう大きなサイロが見えた。鋼管鉱業だ。地図ではここから先の道が消えている。鳥首峠はこっち,と鋼管鉱業の裏手に向かう道標があったが,そこには階段しかない。もう少し奥は上に通じているのかな?と行って見るがやはり行き止まりであった。結局,ここでUターンを余儀なくされた。やはり県道73号線は秩父郡荒川村に通じてい
なかった。早くも結果が分かってしまって,やや時間を持て余した。そうだ,ここに来る少し手前に林道の入り口があったぞ。そこから秩父に抜けられないか?
林道は山中林道という。県道73号線の大場戸橋を名栗からだと右折する。入ってみるとかなりキツイ昇りが続いていた。道にはどこから落ちてきたんだか,小さ目の岩の破片や腐った丸太が散乱している。それらを丁寧に避けながら更に道を進んだ。
本当に深山という感じがする。物の怪姫に出てくる木霊がすぐその辺でコキコキと首を鳴らしているようだ。時折,道端から飛び出したセキレイが,まるで道案内をするようにバイクの前を道なりに飛ぶ。
前方に分岐点が現れた。エンジンを止めてヘルメットを脱ぐ。涼しい風が川の流れに沿って吹いており,蒸れた頭をすっきりとさせてくれた。分岐点に立てられた真新しい看板には,林道の行き先が書かれている。どの道を行ってもその先は破線で示される,恐らく登山道である。ここまで来たんだから行けるとこまで行って見るか!気を取り直してバイクに跨った。
やはり行き止まりだった。もう一度分岐点に戻り,もう一方の道も行って見たがやはり行き止まり。登山道のようにもなっていないありさまであった。「ここはもうだめだ。まだ時間もあるから正丸峠を通って,黒山の方に向かおう」と県道73号線を戻り,県道53号線から正丸峠に向かった。
今日は対向車がやけに通る。時間は7:30位だ。通勤の車だろうか。ところで,先日正丸峠に向かったとき,道について間違った認識をしていた。県立少年自然の家の目の前で正丸峠に行く林道と,国道299号線と交わる二子橋に向かう県道53号線に分かれていたのである。もっと前から正丸峠への林道だと思っていた。今日は県道53号線で国道に出て見ようかと思い少し進んだが,背の丈ほどの草の壁のカーブを抜けたとたん広い2車線道路になってしまい興ざめしてしまった。直ぐにUターンして正丸峠に向かった。
2度目の正丸峠越えは気持ち良かった。初めて来たときより格段に早くワインディングをこなしている。ような気がする。峠のレストハウスは相変わらずで,やはり2階の窓から電灯の明かりが見えた。つけっぱなしで忘れて帰ってしまったんじゃないの?
途中で,大きな道路を上から見下ろすポイントを発見した。あれは国道299号線だ。ここで跨ぐんだな!するともうすぐ林道も終わりである。
前回間違えて国道に出てしまったので,今日は刈場坂峠を目指そうと分岐点を探した。すると,刈場坂峠方面が落石のため通行止めだ。今回も国道299号線を走るしかないのか〜。前回と同じように,途中から顔振峠に向かおう。
顔振峠に向かう県道61号線の入り口は,正丸トンネルの出口から10kmほど日高市の方へ戻った所にある。前回は顔振峠を間違えてしまった。分岐点の写真まで撮っておきながら,違う道を走ってしまったのだ。結果,前回のレポートは違う峠をレポートしていた。今日は分岐点ではっきりと顔振峠の方角を確認した。間違えない。しばらく行くと顔振峠と書かれた道標と顔振茶屋を発見した。まあまあの見晴らし。写真を一枚撮っておいたが,それほどの感激はなかった。

先へ進む。次の道標に気づいたのは黒山三滝方面と奥武蔵グリーンライン方面の分岐点だった。ここは花立松ノ峠という。前回失敗して黒山三滝に出られなかったので,今日はそちらに行くことにした。今回見送る関八州見晴台から飯盛峠,刈場坂峠,大野峠,高篠峠を経由して都幾川村の大野(オーム心理教で有名になった)に抜けるルートは以前から目をつけていた。次回是非走破したい。
花立松ノ峠からあ黒山まではずっと下りのワインディングだった。腰がタンクにへばり付きっぱなしで,タンクに凹みがつくかと思った。途中少し景色が良いとエンジンを切ってウグイスや名も知らぬ鳥の歌声に耳を傾けた。
もう大分麓に下りて来たようだ。民家の屋根がちらほらと見え隠れするようになった。そんな時通り過ぎた一軒の軒先から自転車に跨った少女が現れた。そしてそのまま坂の下へすべるように下って行った。こんな山の中腹から,こともあろうに自転車で通学するとは...全く恐れ入った。行きは下りでまだ良いが,帰りはかなりキツイ上り坂を登らなければならない。林道が終わり,先に分岐点に着いた私がどっちに行こうかキョロキョロしている所に,さっきの少女も降りて来た。そして川の流れと同じ方向に少女は走り去った。私の進路もそちらだろうと思ったが,直ぐに少女を追いかけず,しばらくそこに留まってから出発した。直ぐに追いかけるのが理由も無く恥ずかしかったからだ。
意を決して少女の走っていった県道61号線を越生町方面に向かった。途中,沢山の学生を追い越した。ちょうど通学時間帯に入っていたようだ。時間も8時に近かったので,私も観念して職場に向かうことにした。県道61号線が県道30号線にぶつかる位になると道も混雑し始め,横断歩道には警察官まで出て子供達のための交通整理までしていた。子供達は自主的に?もしくは先生に指導されているのか,おまわりさんに挨拶していた。端から見るとほのぼのしい風景であった。
職場到着は8:20。90kmを走った。平均時速は36km/hであった。今日は午後から所により雨が降るらしい。明日から梅雨が再開かな?