→歌
カタカタ震える箱の中で 語り合うのは思い出か感傷か フタを開ければ割れもせず 形がある 形が残る 食器とは残酷なものだ 浮かび上がる光景は あたたかくやわらかな光 二人だけの食卓 ほこりをかぶったダンボール 10年前の日付の新聞紙 るり色の涼しげなグラス たっぷり厚みのある大皿 僕はまた彼らとともに 下界に足を踏み出すところ 過去なのか未来なのか 何かをカタカタ震わせながら