どもたちから おひさまを うばわないで!!
朝市センター保育園 「おひさまを守る会」
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「朝市センター保育園」日照権問題の経過

2003年4/初め

マンション建設計画が判明
► 保育園南東側の駐車場に、14階建て(高さ44メートル)のマンション建設計画があることがわかる。
► 事業主の住友不動産へ連絡し、内容の説明を求める。

4/21

住友不動産から保育園への第1回説明会(急な日程のため、保育園側参加者は6名)。
► 建物の図面と日影図(平面)での説明。屋上園庭に午前8〜11時になんらかの日照被害があることがわかる。着工予定は8月1日、竣工予定は2004年12月16日。
► 園内の保育者、父母で「マンション問題プロジェクトチーム」の立ち上げを提案。

5/ 7

吉岡和弘弁護士を招いての学習会
► 事業者との話し合いと同時に、仙台市に対して要望を出して働きかけることが重要であることを学ぶ。

5/15

仙台市の保育課と建築指導課に要望書を提出。その後、記者会見。
► 運動母体を「朝市センター保育園おひさまを守る会」とする。
► 主な要望内容 … 「マンションが計画通り建設されると、春・秋分では午前10時の段階で園庭の85%、午前11時で園庭の30%が日影となり、子ども達が活発に活動する午前中に日があたらないことから、子どもたちに精神的・肉体的発達に重大な支障をきたすことになる」として、保育課へは「子どもの保育環境を守る立場で、今回の建設計画が日照阻害騒音・振動の被害をもたらすことのないように業者に対して適切な指導を行なうこと」。建築指導課へは、「周辺住民との話し合いを十分にした上で、建築確認をなされるよう業者に対して適切な指導を行なうこと」。

5/31

住友不動産から「守る会」への第2回説明会
► 守る会 … 午前10時に日があたるようにするには、建物をどうすればよいのか。
► 住友側 … 14戸削ることになり、事業としてなりたたないので、現実的に無理。
► 守る会 … 保育所の日影という問題をもう一度深く考えてほしい。
► 教育者 … 「子どもの権利条約」は国際法だから、国内法より優先しなければならない。この条約と支倉保育所の判例(1992年仙台地裁)を参考にしながら、再検討してほしい。

6/ 7
〜 8
無保協全国集会(熱海)にてチラシを配布し、支援を訴える。
6/18 子どもたちと共に、仙台市長(代理)へ手紙要望書を渡す。
保育課、待機児童ゼロ対策室、建築指導課と懇談。その後、記者会見。
► 主な要望内容 … 「今回の建設計画が日照阻害や騒音・振動の被害をもたらすことのないように業者に対して適切な指導を行なうこと」、「『仙台市中高層の建築物の建築に関する指導要綱』に、近隣の福祉施設・教育施設に対する具体的な影響を配慮した規定を盛り込むこと」
6/中旬 ► 保育園屋上に「子どもたちからおひさまをうばわないで」の横断幕
► 住友不動産の社長と東北事業部長に手紙を出す。
6/21
〜22
宮城保育団体合同研究集会(市民会館)でチラシ配布、支援を訴える。
6/24 住友不動産から「守る会」への第3回説明会
► 住友から「マンションの位置、高さ、形状について変更を検討」との回答。具体的には何も示さず。
6/26 仙台市議会の各会派に朝市センター保育園の日照権問題を取り上げてもらうよう要請。
6/27 仙台市議会 常任委員会
► 「健康福祉委員会」と「都市整備建設委員会」で朝市センター保育園の日照権問題が取り上げられる。
7/ 2 住友不動産から「守る会」への第4回説明会
► 住友が「改善案」を提示。@ マンションの位置を80センチ東側によせる、A 西側の6戸を削る、B 一階の高さを37センチ下げる、C 日影に影響のない範囲で15階建てにする。これで春・秋分の午前10時には、屋上園庭の日影が78%から63%に改善すると主張。
► 守る会 … 午前9時からのおひさまの重要性(朝日権)から、この案では十分でない、と更なる改善を求めた。
7/26 朝市センター保育園の臨時PTA(父母と保育士の会)総会。
► PTAとして「おひさまを守る会」の運動を全面的に支えることを決定。「守る会」の事務局を確認。
7/28 住友不動産に対し「要望書」を提出。
► 守る会…7月2日の「改善案」では不十分という観点から、使用可能な園庭部分の少なくとも半分以上及び保育園ホールへの午前9時からの日照確保のための設計の見直しを要望。

8/ 2

全国保育団体研究集会(京都)でチラシ配布、支援を訴える。
8/ 5 住友不動産より回答書が届く。
► 住友側 … 「保育園への日照確保のためには、1フロアー2戸の25階建て(高さ75メートル)の‘ペンシルビル’形状となる。構造的に不安定となるほか、建築コストが大幅に増額となるなど、大きなデメリットが生じることから、先回の変更案で事業を進めさせてほしい」。「マンション屋上に『展望台』を設置し、乳幼児の活動の場所として提供するよう提案」。
8/28 住友不動産から「守る会」への第5回説明会
► 住友側 … 許認可のスケジュールと8月5日付回答書の説明。
9月早々には確認申請を提出、10月初旬より工事に着工したい。(着工予定は10月1日、竣工予定は2005年3月20日)
► 守る会 … 日光が遮られることにより阻害される子どもたちの心身の発達をできる限り保障するため、太陽光採光システムの設置、屋上園庭への電気温水器、人工芝の設置など、13項目を要望。
9/12 住友不動産より、第5回説明会の回答書が届く
► 13項目の要望に対し、「できる」との回答は半数程度。特に、「太陽光採光システム」の設置、保育園南側の窓の改修費用など、「おひさま」にかわるものとして要望したものは断られる。

9/19

「朝市センター保育園おひさまを守る会」の考えと今後の活動について、『声明文』を発表。仙台市保育課との懇談。
9/28 第1回おひさまシンポジウム」を開催。
► 「子どもの権利条約は国際法であり、国内の建築基準法などよりずっと上位の法律である。権利条約には子どもの最善の利益を最優先せよとうたわれている。その立場に立ち続けよう」(中森孜郎さん:みやぎ文化教育研究センター所長、元宮城教育大学教授)
► 「建物の圧迫感を今は数値で示すことができる。一般の住宅の場合は8%、校庭や公園など公共施設は4%が受忍限度。朝市保育園の場合、住友のマンションだけで9.7%だから、いずれも受忍限度を超えている」(後藤 徹さん:一級建築士・名古屋市在住)
10/15 住友不動産と「おひさまを守る会」事務局との第1回懇談
► 守る会 … 「圧迫感について、問題ある数字が出てきた。健全に子どもたちを育てるために、もう少し計画を検討してほしい」
► 住友側 … 「圧迫感については研究中。しかし、保育園から見た前方の階数を減らしたことで圧迫感は緩和した」
► 守る会 … 「おひさまが大事、という原点に立ち戻りたい。何階まで下げれば日があたるのか、出してほしい」
11/14 住友不動産と「おひさまを守る会」事務局との第2回懇談
► 住友側 … 「屋上園庭の各地点で圧迫感を測定。設計変更前より後ではだいぶ改善されているので、これで容認してほしい」
► 守る会 … 「公益性のある施設の圧迫感の受忍限度は4%。それを超えているので認められない。日照についてもクリアしていない」
► 住友側 … 「日照、圧迫感をクリアするには、8階建てで約1/2、7階建てでほぼ完全にクリアできる。しかし事業として成り立たないので、現計画でやらせてほしい。」
► 守る会 … 「日照確保のためには最悪でも8階建てへ変更してほしい。」
12/ 3 「毎日新聞」が7日のシンポジウムの記事を掲載。
► 記事では「大手不動産業者」だが、写真中に「住友不動産」の文字。
12/ 4 住友不動産が「守る会」宛に「謝罪文」を持参。
► 3日付「毎日」の記事について、「当社の言葉足らずのせいもあり、… 協議の過程と相違する記事を掲載され」た、との内容。

12/ 7

第2回おひさまシンポジウム」を開催。
► 「『子どもの成長に必要なお日さまを奪うことはやめて』を主張し、業者と話し合い。平行線のまま長期化し動揺が出た時は、出発点に立ち返り『お日さまを守ることは、子どもたちの成長を願う親として当たり前。親が守らないで誰が守る!』と確認し合い進めてきた。」(春日井 洋さん:名古屋・めいほく保育園お日さまを守る会会長)
► 「ネパールでは『おしっこ』が言えるまで子どもは裸で過ごす。畑仕事の合間も裸でごろりと寝かされている。そのせいか、日本では黄疸の治療で光線療法をやるが、ネパールでは黄疸はない。食器も洗剤がないので、日光消毒ですませる。偉大なる太陽の力よ。」(奈良 隆寛先生:宮城県立こども病院リハビリテーション科医長)
夕方、「仙台放送」がニュースでシンポジウムのことを放映。
12/ 8 シンポジウムの記事が「河北新報」「毎日新聞」に掲載される。
住友の弁護士が「守る会」の弁護士を訪ね、17日に話し合いを要請。
12/10 「守る会」事務局会議。
► 今後の解決に向けての方針を議論するが、結論は出ず。園内の意見を聞くことにした。
► 仙台市議会に「中高層建築物等による紛争予防に関する条例」が出されていることから、それにおひさまを守る規定を盛り込ませる(おひさま条例)ために、市に働きかけることを確認。
12/15 午前、仙台市の都市整備局長らと話し合い。
► 仙台市長への要望書質問書を提出
「中高層建築物…紛争予防〜条例」に「保育所などへの日照に配慮」する規定を盛り込まなかった理由を尋ねると、「保育所の子どもだけでなく、市全体のことを考え、これがベストと思い提案した」との答え。
午後、市議会(都市整備建設委員会)を傍聴。
► 市側は、条例の中に「保育所等への日照の配慮」を盛り込むことは否定した上で、朝市保育園について「駅周辺(朝市保育園のこと)については、施工主との話し合いが相当進んでいると聞いた。要綱から条例にするだけでも施工者へはプレッシャーがかかる」。野党議員「プレッシャーがかかるなら、かかるなりの文言を入れるべき」。
12/17 ► 仙台市議会で、「中高層建築物等の建築に係る紛争の予防と調整に関する条例」が可決。子どもたちのおひさまを守る規定は盛り込まれず。
► 住友不動産の弁護士と「守る会」の弁護士が話し合い。
12/17
〜19
「園内の懇談会」開催。
► 経過の説明と今後の進め方について意見を聞く。
12/25 仙台市より、12/15の質問書への回答書が届く。
「仙台市中高層建築物等の建築に係る紛争の予防と調整に関する条例」の運用において、「建築する側が、計画にあたって、保育所などの施設を含めた近隣への日照などに配慮するとともに、また、近隣関係住民の方々と話し合いにより自主的な解決が図られますよう、市としても努めてまいりたい」との一文が盛り込まれる。
2004年
1/26
住友の弁護士から「守る会」の弁護士あてに回答がある。
► 住友側 … @ 太陽光採光システム「ひまわり」を設置する。台数については、明言なし、A 屋上園庭の整備B防音対策として南側と東側の窓を二重サッシにする。
► 守る会 … @の台数を8基16台とすること、Aの内容を充実させることで交渉を依頼。
2/ 3 住友不動産から「守る会」への第6回説明会
► 住友側 … 今回の回答の概要の説明、工事の内容について説明。
► 守る会 … 工事についての要望(10項目)を提出。
2/ 7
 
太陽光採光システム「ひまわり」の業者が保育園の現地調査。どの仕様が保育園に最も適しているのか、意見交換。
3/ 1 住友から「『工事についての要望』に対しますご回答」が届く。
同時に合意書案と工事協定書案も届く。
回答の内容について、午睡時の「騒音・振動をあまり発生させない作業を行なう」時間が12:30から14:00までなっているなど、納得できない点がいくつかあったこと、また表現があいまいだったり専門的で理解できない点があったため、「質問書」と「再要望書」を提出することにした。
3/15 「守る会」として、住友に上記回答への質問書と「工事についての再要望書」を提出。
3/19 上記「再要望書」に対して、住友弁護士より口頭での回答ある。
3/23 「守る会」事務局会議。
「再要望書」への回答と、弁護士同士の交渉の経過について協議。
► 守る会 … 「住友側の回答(太陽光採光システム『ひまわり』8機、2カ所の窓を二重サッシにする、屋上園庭の整備)に対して、@ 2月3日の説明会の時、防音工事の調査にくるといっていたがいまだに来ていない、A 工事の音を出さない時間帯を14時までではなく、15時までにする、B コンクリート打設工事を土曜日に行なう可能性について、を再度確認することに。また、「防音カーテン」と、より防音効果の高い二重サッシがあることが判明。
3/31 住友の弁護士から「守る会」の弁護士に回答あり。
► 住友側 … 「住友本社の社長室まで行き詰めの議論をしてきたが、『守る会』側の要望を前進させることはできなかった。そこで、先に提出した『合意書』『工事協定書』の文言を動かさず合意できないか。」
► 守る会 … 「こちら側の要請事項について前進がみられず、納得できない。住友の譲歩がないと納得しないと思う。」
► 住友側 … 「これ以上、住友を譲歩させるのは至難のことではあるが、合意書にある『屋上への人工芝、温水器・・の補償で承認を頂けるなら、住友を説得してみる。しかし、せっかく住友を説得しても、みなさんが更になんらかの要望をするのでは弁護士として責任ある説得はできないので、みなさんの最後の意思確認をした上で住友を説得したい。4月12日には合意書調印とさせてほしい。」
4/ 5 「守る会」事務局会議。
上記の経過を聞いた上で、最終結論をどうするのか、協議。
► 「守る会」弁護士 … 「一般の事案と比べ、太陽光採光システムは普通あり得ない。」
► 事務局 … 「住友側は合意書と工事協定の文言を変えないというが、先日『再要望書』の電話での回答で確認した内容は盛り込んでほしい。その上で再度、住友に合意書と工事協定書を作ってもらい、その内容で納得できれば合意書に調印してもよい。」
4/ 7 住友の弁護士から連絡あり。「合意書調印の日程を延期してほしい。」
4/ 9 住友が保育園へ「事前の地質調査のご案内」を持参。
「ご近隣の皆様方への交通の安全確保と工事騒音の低減を図るため、建物構造の見直し(鉄骨鉄筋コンクリート造を高強度の鉄筋コンクリート造にする)のため」、再度地質調査を実施するという内容。
4/12 住友の弁護士から「合意書案」「工事協定書案」が出される。
4/20 住友側から「守る会」事務局へ内容の説明。
これまでの要望に対する回答が盛り込まれているのか確認。新たに合意書に盛り込む事項も出てきたため、修正したものを確認後に調印の運びとなった。
4/23 「守る会」事務局会議。
合意書、工事協定書の内容の確認。調印の日程、場所の確認。
4/27 合意書調印と、工事協定書の締結。
「守る会」が記者会見。

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