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マナーは「不携帯」のケータイ文化

 いまや、財布の次に大切な持ち物になったケータイ(携帯電話・PHS)。
 家庭で、職場で、街中で、もはや持っていない人を捜し出すのが困難であるくらいに、ケータイは人々の生活の中にすっかり溶け込んでいる。
 かくいう私も、共働き夫婦の必須アイテムとして、携帯電話を所持し、緊急時の連絡などに備えている。

 しかし、私たちにとって便利な携帯も、電車や病院のなかなどでの使用は迷惑であるだけでなく、時には他人の生命さえも脅かす道具であることを忘れてはならないだろう。
 携帯電話から出ている電波(電磁波)は、医療機器の誤作動を引き起こすという報告があり、病院などでは積極的に「使用禁止」の措置を取っている。
 実のところ、携帯電話の電磁波がどれくらい他の精密機器に影響を与えて、誤作動を引き起こすのかは正確に把握されているわけではないが、シロでもクロでもない”灰色”の状態まま、その便利さのために爆発的に普及し続けている現状は問題であろう。

 現在、特に問題となっているのは電車の中など人混みの中でのケータイ使用であるが、電車内での使用については、各鉄道会社ごとに対応が分かれているようである。
 例えば、JR東日本では混雑時の携帯利用に関しては「電源オフ」を呼びかけている。
一方、大手私鉄の東急では、車両を偶数車両と奇数車両に分けて、偶数車両では電源オフ、奇数車両ではマナーモードへの切り替えを呼びかけている。
 いずれにせよ、各社とも利用者の良心に訴える「お願い」の域を出ておらず、現場を見る限り、とてもその「お願い」が利用者の心に届いているようには思えない。
 とりわけ10代から20代の若者のマナーの悪さが目立つ。

 携帯電話のキャリア各社は、CMなどで申し訳程度に利用マナーを訴えるだけでなく、自社の製品が他人の迷惑になることがあるという事実を直視して、利用者のマナー向上のためになお一層の努力をして欲しいものだ。

(2000.12.22)

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