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子供の遊び場を汚す大人たち

 土曜や日曜の昼下がり。近所の公園は小さな子供たちの元気に遊ぶ姿でいっぱいだ。
 そして、そこで週末にだけ見られるのが、子供と一緒に遊ぶお父さんの姿である。
 週末や休日の公園では、子供と遊ぶお父さんの姿も珍しいものではなくなってきたようだが、これもまた理由はどうあれ、父親の育児に関わる時間が増えてきたということの証左ではないかと思ったりする。

 しかし、その一方で父親が公園に足を運ぶことによって起こってくる問題もあるようだ。

 小さな子供をブランコや、乗り物などの遊具に乗せてやっている若いパパ。そして、その手には何故か火の点いたタバコが一本。見ると、若いパパは子供の相手をしながらタバコを吸っているのだ。
 観察を続けると、若いパパは火の点いたタバコを持ったまま子供を抱きかかえたり、遊具を動かしたり、また周囲を子供たちが駆け回ったりと、見ていてかなり危ない。
 タバコを持った手の位置は、ちょうど子供たちの頭くらいの高さなので、子供がよそ見でもしたときに万一タバコの火が当たったりしたら、などと考えると、自然とその若いパパのそばに近寄らないように、自分の家の子供を誘導したりしてしまう。
 そして、若いパパは吸い終わったタバコの先端を地面にこすり付けると、そのまま放置して知らん顔である。マナーもへったくれもありゃあしない。子供の遊び場を汚す大人とは情けない。
 よくよく見れば、子供が砂遊びをする砂場にも、ブランコや滑り台、鉄棒といったあらゆる遊具の近辺には、必ずといって良いほどタバコの吸い殻が落ちている。もちろん、中には下校途中の不良学生が捨てていったのもあるだろうが、土日の公園でくわえタバコで子供と遊ぶ父親の数を見れば、それらのほとんどが大人の落とし物であることは確かだ。

 都会では、子供の遊び場となるような安全で、広々とした空間が少なくなってきている。その中で公園は、貴重な遊び場の一つだ。しかし、こうやって大人たちが、その子供たちの遊び場を汚しているというのは何とも理解に苦しむ。
 子供に模範を示す立場にある大人が、その子供たちの目の前で、実に情けない姿を晒しているということにまったく気付かないのも、この国の政治や社会の「現実」と諦めるほかないのかも知れない。

(2000.12.13)
(2001.01.09 Update)

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