| <ホーム> | 育児・教育 | 環境・生活 | オピニオン | 情報・話題 | 編集'雑'記 | 電網便利帖 |
| 日本経済はデフレの状態にあると言われ、特にそれ(物価の下落)が顕著に現れているのが、外食(ファーストフードやファミレス)業界だろう。各業界で大手と言われる会社は、デフレに対応して次々と商品・サービスの値下げをおこなえば、それに追随して2番手、3番手の会社も値下げ競争に励んでいる。 消費者の立場からは一見、値下げ競争はとても結構な現象のように見えるが、値段が下がって手軽に商品を利用できることで安易に消費→ゴミの排出という行動を取る人々が増えるのではないかと私は危惧する。 いわゆる”ベビーブーム”以降に生まれた人達には飢餓の経験がないため、食べ物の有難味を感じていないように私には見える。特に私が気になるのは、(身内や友達同士の)飲み会やパーティーなどで、テーブルに食べ切れないほどの料理が並べられることである。もちろん、栄養学の観点から多品種・品目の食物をまんべんなく摂取することは励行されて良いが、実際にはそうではなく「目の前に」「大量に」「カラフルに」並んでいることを重要視しているフシがある。物理的にすべてを食べきれるわけではないのに、料理が余ったときのことをあまり考えていない気がする。 確かにデフレのおかげで料理の単価は下がり、それに反比例して料理の選択肢は増えたが、私たちの胃袋の大きさはそんなには変わらない筈だ。しかし実際には「安いから」「あれもこれも」、である。まさに日本がまだ経済大国と呼ばれ、「グルメブーム」「飽食の時代」などと言われていた当時の名残ではないだろうか。 デフレ時代であっても、まだ我々の生活は食べ物に困るというところまでは行っていない。しかし、食べ物を粗末に扱ってはいけないということは、世界共通の当たりまえの感覚だと思うのだが、いかがだろうか。 (2002.05.15) |
目次へ