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| ・21世紀の家計はデフレ対策から 日本全体が景気停滞していた01年初頭、私の勤め先もまたデフレの潮流に呑み込まれ、ベースアップ見送り、賞与のカットなどで賃金が増えなくなっていた。一方、下の子にあまり手が掛からなくなったお蔭で、育児のため時短をしていた妻がフルタイムで働けるようになったので、財務大臣(当時)の私は「今年の家計は去年より楽になるのでは」と期待していた。 しかし、私の収入減は妻の収入増をも上回っており、もう一度家計を見直した結果、このままでは大幅な赤字になることが年の半ば頃に判明してしまった。こうなってくると、去年まで通りのやり方では家計が成り立たなくなる(大幅な赤字になる)のが目に見えていたので、早急に支出を抑える作業をはじめた。 統計によれば、我が家と同じような家族構成(親と子の2世代が暮らす)の家では、通信費が増加する一方で食費や被服費などは減る傾向だという。しかし我が家でまず最初に問題とされたのは、まさにその通信費であった。そして次が遊興費だった。育ち盛りの子どものいる家庭では被服費などは増えることはあっても減らすことはなかなかできないのが実状だ。そこで、通信費をまず削って、それから順次いろいろなところの予算を削って、家計全体の支出を抑えることをまず第一の基本方針とした。 次に、私がこれまでやっていた家計管理の方法を少し変更した。具体的には、家計として管理するお金(キャッシュ=現金)の量を減らすことで、余分な出費がしにくくなるようにした。ダブルインカムの我が家では、これまでは家計へ入れる生活費については、各自一定額の小遣い(=各自の貢献度に比例)を給料から引いた残りの全額としていた。それを各自が一定額を入金するように変更し、残りを各自の取り分とするように改めた。現金が足りなくなったら、そのときに考えることにして、取りあえず手持ちの現金を少なくすることは意識改革になると考えたわけである。 ところで、こうすると必然的に収入の多いほう(我が家では妻)の取り分が増えることになるが、これまで少ない小遣いのために、仕事上の付き合いの場面などで不自由してきた妻も少しは楽になるだろうと考え、これでよしとすることにした。一方、私の方は実は小遣いがほとんどゼロになってしまうのだが、もともと普段はお金を使わないよう意識して生活しているので、すぐさま困窮することはないだろう。また、これまで家計への貢献度が低かった分、金がからむ議論などで妻から一段下に(なんとなく)見られていたのも、これからは私の貢献度が増した分くらいは改善するかもしれない。 (つづく) |