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| ・ファストフードの話 最近、キレやすい子どもは家庭での接し方に問題があって、過干渉や過保護や放任などが特にキレやすい子どもをつくるというような研究成果が発表された。さもありなん、という気がする(というか、あらためて言われなくても分かるようなことだ)が、ファストフードが子どもに悪影響を与えるという意見もまた目にすることがある。 それはつまり、食品添加物が問題とされているのだろうか? それとも咀嚼(そしゃく)せずに食事をすることなのか? いずれにしてもファストフードを使うという行為は、食事を作る手間を省略することになる。とすると世間は、ファストフードを多く使う親は育児や教育にかける手間もきっと惜しんでいる、と見なすのではないだろうか? 実際、子どもの食事の栄養バランスを考えるのは大変だから、忙しい家庭にとっては食事を作る手間は少ない方が好都合だ。しかし、それを親として当然の役割を怠っていると見るなら、子育てに対する姿勢もまた問われるという事態になる。 だが私は、食事の手抜き=子育ての手抜きと同一視することには異を唱えたい。 共働き家庭など、やむを得ず ファストフードの便利さを活用しながら、子どもに愛情を注いでいる家庭もあると思いたいのだ。 仮に、栄養や食欲が満たされていたとして、その一方で精神的に満たされていなかったとすれば、子どもはどういう風に育つであろうか。十分な栄養が与えられていたとしても、精神的な支えがなければ、おそらく子どもはまっすぐ育たぬであろう。 私はファストフードの利用を推奨しているのではない(むしろ”スローフード”を推進している)が、ファストフードを目の敵にする態度というのもまた大事な部分を忘れていると思うのである。 ちなみに我が家では、ファストフードのお世話になることは1ヶ月に1度くらいであるが、時々のファストフードは子供たちにとってはトリーツ(特別な食餌)となり、それ自体が立派なレジャーになるのである。 (2002.07.02) |