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宮城県大和町 船形山 ふながたやま 1500m 平成15年10月14日 晴れ
 船形山は奥羽山脈のほぼ中央、宮城と山形県にまたがる船形連峰の主峰で船底を伏せたようなドーム型の山頂が特徴的な山です。 かつては白神山地より広いブナの原生林が生い茂っていましたが度重なる伐採により激変してしまいました。 米どころ大崎平野に豊かな水をもたらす船形連峰のブナ林は宮城の遺産として後世まで残して行きたいものです。
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 ホームページに載せていただいた船形山の紅葉写真が綺麗で、船形山に紅葉見物に出かけました。 登山コースの中で最短の2時間あまりで山頂に到達する色麻コースもアプローチの岳山林道の約25kmにおよぶ未舗装路走行に閉口するのですが、今回、升沢手前から小荒沢林道を利用して色麻大滝に抜ける道を走ってみる事にしました。 

 大和町吉岡から升沢に向かい、内水面水産試験場の手前にある「ふるさとみやぎの道」の表示塔を右折すると小荒沢林道になります。 思っていたより走りやすく普通車でも大丈夫でした。 地元の人に良く利用されているらしく、仙台から一番近いのアプローチルートだったようです。 
 大滝キャンプ場には、すでに10台近い車が止まっており、三脚を立てて写真を撮っている人もチラホラ。 早速、準備をして歩き始めました。


小荒沢林道入り口
 登山口からグチャグチャのぬかるんだ道で、湯谷地と呼ばれる旧火口底の湿地帯はまるでタンボのような状態です。 何処に足を置くか気になって紅葉を眺めながらなんて歩けません。
 それでもカエデの赤や黄色が美しく早速デジカメを取り出します。 一番期待したブナの葉はほとんど茶色に変わっていました。 「ブナの紅葉は3日の命」と言いますが、少しタイミングが遅かったようです。 

 小野田コースと合流する鏡ヶ池分岐まで約45分、汗が滴ります。 ちょうど休んでいたご老人はもう下山するのだそうです。 いったい何時に登り始めたのでしょう?


登山口

  鏡ヶ池分岐から主尾根の御来光岩まで高低差300mの直登になります。 エグレた岩がゴロゴロする歩き難い道ですが、潅木帯に入るため前船形山や麓の景色を眺めつつ登ることが出来ました。
 高度を上げるに従い周囲の木々は葉を落とした枝が目立ち、紅葉の登山道は何処へ負ったの? コース間違えた? ・・と思うほど淋しい色になっていました。

 約45分で御来光岩到着、山形側から吹き上げる風が冷たい。 雨具を着こんで岩に上がると北端の薬師森までなだらかに伸びる尾根が綺麗に見えます。 曇り空で遠くの山々は見えませんが前船形山や薬莱山が見える気持ちの良い眺めです。      クリック⇒


紅葉の登山道
 船形山の山頂はもう目の前、なだらかな尾根道を山頂に向かいました。 岩がゴロゴロした吹きっさらしの山頂は本当に360度の眺望が広がります。 【クリック⇒】 来て良かったーと思う瞬間、でも風が強い。 小さな船形神社の祠に手を合わせ避難小屋に駆け込みました。
 避難小屋には2組のご夫婦が休んでいました。 まだ時間が早いので雑談をしながらオニギリ1個を食べ小休止、あまり休まず次の目的地の蛇ヶ岳を目指して出発です。
 

御来光岩

船形山頂の表示塔

山頂の祠(船の模型があります)
 
 船形山頂を後に尾根を下ると皮肉な事に青空が顔を出し始めます。 蛇ヶ岳へ向かう尾根道は山形側が切れ落ちる絶壁、風が強いのですが眺めも最高です。 尾根を外れ潅木帯に入れば風も届かずポカポカと汗ばんできます。
 約1時間で蛇ヶ岳に到着しました。 山頂自体は小ピークのような普通の山頂ですが日差しが温かく船形山で休まなかった分ノ〜ンビリ日向ぼっこをしてしまいました。

山頂避難小屋

山形側の紅葉
 
 30分も休んだでしょうか、そろそろ下山にかかります。 後白髪山に向かう縦走路を左折し三光の宮に向かうと湿原がありました。 小さな池塘の処でまたも休憩、まだ10分も歩いていません。 この後に現れた南斜面に広がる草紅葉も綺麗、好きだな〜こんな眺め。
 升沢コースに合流すると傾斜の緩いアップダウンの道を25分で三光の宮に到着、コーヒーを入れて休憩です。 松の木越しに船形山の山頂が望め、午後の天気回復に感謝の山歩きでした。

 ・・・と、本来なら山の記録が終わるはずなのですが、とんでもない『おまけ』が付きました。


蛇ヶ岳山頂

蛇ヶ岳の池塘

三光の宮
 
 大滝キャンプ場に到着後、奥にある鈴沼の写真を撮るべくザックを車において遊歩道に入りました。 念願の瑠璃色の沼と紅葉の写真が撮れると先を急ぐと、入り口から200mほど歩いた頃、右手の林でパキパキと枝を折る音が聞えます。 林業関係者が作業をしているのかと思い、音のする方をみると黒い物体が・・・
 『く、、くっ、、、熊だ〜っ!』  慌ててしゃがみ笹薮に身を隠します。
 ちょうど熊鈴をザックに付けたまま車に置いてきたので、まだ私には気付いていないようす。 夢中で枝を折っています。 木の実を食べているのでしょうか?
 ソ〜とカメラを取り出し、木の陰からパシャ!
 よし、写真は撮ったし、このまま鈴沼に向かうと熊に近付くので気付かれないように戻ることにしました。

カエデの紅葉

蛇ヶ岳南斜面の草紅葉
 途中で熊の写真を確認・・・ありゃー ホームページ用の小さいサイズで撮ってしまった! 
もう一度撮り直そうと、カメラの設定を変えて、さっきの場所に戻ったら・・? 
 『熊がいない!』 
 食事時間終了か、木から下りてしまったようです。
こうなると、何処にいるかわからない熊に、もうパニック寸前。 近くの笹薮がガサガサなった時は怖かったぁー、大慌てで逃げ帰りました。

顔面蒼白、冷や汗の熊・初体験。 現場に戻るもんじゃないと独りで猛反省!
でも、夢にまで見た熊との遭遇に、ちょっと焦りましたが大満足の船形山歩きでした。
もちろん、山の眺めも素晴らしかったですよ〜♪


ブナを見上げる

ツタの紅葉

色麻大滝

熊と遭遇

 

参考コースタイム  
大滝キャンプ場〜50分〜鏡ヶ池分岐〜50分〜御来光岩〜5分〜船形山頂

船形山頂〜60分〜蛇ヶ岳〜25分〜蛇ヶ岳分岐〜20分〜三光の宮〜50分〜大滝キャンプ場

参考コースタイムは休憩時間を含みません。
また、個人的な所要時間であり参考程度に留めてください。
コース状況、体調、同行人数、等により大幅に変化します。
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2003
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