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**以前から作成していたのですが特に実用的でもないのでアップしていませんでした。
**せっかくなので今さらながらに公開してみます。 釘読みの一例としてハネモノでよくある「オトシ」を読むヒントについて少しお話します。 ご注意 ・以下、「イヤミのここで一発」を例として用います。 そのため、「左」「右」の表現は「ハカマ内ズレゲージ」のイヤミを基準として書いています(「ズレ」については後述)。 この「左」「右」については各機種ごとの「ズレ」の向きによって逆転することがありますのでご注意ください。 ・よくある調整、とは私が個人的に感じるものであって、機種によって、地域によって、店舗によって、釘調整担当者の年季・腕・役職等によってどこをどう叩くは大きく異なります。 ・オトシとは? これはイヤミの左オトシ(左の1チャッカー)部分です。 ![]() あいかわらずぞんざいなお絵かきではありますが、今回は色・柄付きです、ちょっと進化してます(笑)。 たいていのハネモノのチャッカーはこういう形をしているものです。 「風車」があって、その下に2本釘、ちょっと間があいて6連〜7連程度の「ハカマ釘」、最後にお馴染みの「命釘」、この一連の形を「オトシ(=アシ・ストレート等)」と言います。 ハネモノコーナーで熱心に釘を覗き込んでらっしゃるお客さんのほとんどは、この内「命釘」を集中的に狂信的にシゲシゲシゲシゲとご覧になってるようです。 紫のラインで示したこの部分は、「2本釘の間の通りやすさ」を見るべきところですから、当然チェックする必要はあります。 ところが、実際のところ、この「命釘」の調整具合はそれだけでは大して大きな意味はありません。 なぜなら、他のコーナーでも再三書いている通り、どれほど大事な「命釘」であっても、玉がそこに至るまでに影響されてきた多くの釘の存在を無視していては何にもならないからですね。 オトシに至るまでの他の部分の釘はここでは触れませんが、このオトシ部分だけでも命釘以外に考慮すべきポイントがたくさんあります。 それを順に見てみましょう。 |
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| ・風車とハカマ入口 風車とその下の2本釘は、よくよく見ると「3角釘」の形になっていることが分かります。 右図で言えば、紫の線で結ばれた部分ですね。 ここを抜けないことにはハカマ内部に進めませんし、その先の命釘にもチャレンジできません。 3角形が広がっていると通り抜けやすく、狭ければ通りにくい、という点は基本ですね。 <よくあるシメ調整例> a. 風車を下げる、風車を右に振る 風車を下げれば玉が風車に絡みにくくなりますし、3角形自体も狭くなるので通りにくくなるのは当然です。 また、盤面中央(ハカマから右方向)に重要なセンターチャッカーが待ち構えていることも多く、風車を右に振るのは、そちらに玉を送り出しにくいようにする調整です。 さらに、一般的な風車が右回り(時計回り)しやすいゲージ構成では、メインルートとなる3角釘右辺を狭くする意味もあります。 b. 2本釘を狭める、下げる、上げる、外に振る 「2本釘の間の通りやすさ」を悪くしようとする調整です。 こうやって絵で見るのとは違い、店では風車の影に隠れて見えにくい部分のため、シメられていても気付かない人が多いのではないでしょうか。 私の地域ではここを触る店がけっこう多いです。 |
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| ・ハカマ入口 続いて、ハカマへの進入口となる部分です。 ここを抜けなければハカマには入れません。 シンプルに「2本釘の間の通りやすさ」を考えましょう。 <よくあるシメ調整例> a. 2本釘を狭める、下げる、上げる、横に振る 狭かったら通らないのはそのまんまです。 下げは玉が跳ねますし、横に振ったら間隔自体も狭くなります。 また、この図には描かれていませんが、ハカマ脇の釘のサポートで横ルートからハカマに飛び込む玉もあります。 上げ調整は上からの「受け」が良くなる可能性と、横ルートを消す可能性の両面を持っています。 b. (この例では)右釘を外に振って、一見アケてあるように見える調整 次から触れる「ズレの補正」をごまかすための「騙し調整」の可能性があります(詳細はまたあとで)。 |
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| ・ハカマのズレ これまで使ってきたこの図をよく見るとハカマと命釘がズレていますが、これは私のマウスを持つ手がおぼつかないからではありませんし、私がアル中だからというわけでもありません(笑)。 イヤミは(に限らず、どんな機種でも)ハカマと命釘は元々ズレているものです。 イヤミの場合は、ハカマが右へ、命釘が左へズレている「(ハカマの)内ズレ」ゲージ、または「(命釘の)外ズレ」ゲージです。 大昔はこの内ズレゲージも多かったんですが、今ではほとんどがこれとは逆の外ズレです。 イヤミのメーカー「大一」だけはなぜか最近になっても内ズレゲージの機種を連発しています(なぜかは知りませんが)。 さらに、機種によってズレ幅は様々です(それ以前に2本釘間の距離もメーカーによって、機種によって、箇所によってぜんぜん違うんですよ)。 その中でもイヤミは比較的ズレの大きなゲージとなっています。 また、機種によって、ハカマ釘の本数やハカマから命釘までの距離も違います。 このことも念頭において釘読みをしていく必要がありますね。 |
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| ・ハカマの絞りとズレの補正 ズレているものは直せばいいんです。 右図のようにハカマ右側の上から2,3番目あたりを矢印の方向へ叩くことで、ハカマを左に振りズレを補正してあるといいですね。 命釘が左側にズレているのだから、玉の通り道となるハカマもそれに合わせて左に向けようというわけです。 また、ハカマ2,3本目は「2本釘の間の通りやすさ」はもはや考慮する必要はありません。 ここまでやってきた玉が重力を無視して逆走し戻っていく、ってことはMr.マリック以外にはできない芸当ですから。 それよりも「2本釘の間を通った玉の行方」だけを考えればいいんです。 ズレをバッチリ補正して、命釘の真上に落ちる位置へと通り道を限定するよう「絞って」ある方がいいですね。 さらに、下げられていればより通り道が限定され、ブレが小さくなります。 何はともあれ、命釘なんかより断然こっちの方が重要な釘ですから、キチンと読みましょう。 <よくあるシメ調整> a. ハカマが絞れていない ハカマ内での玉の通り道がバラバラになり、ズレの補正ができずに命釘の真上に落ちません。 b. ハカマ入り口が右に叩いてあって、ハカマの補正がされていないのに補正されているように見える調整 釘を見るとき、どうしても他の釘を基準にして相対的な位置関係で把握しようとしてしまいがちです。 ハカマ2,3番目の釘はまったく左に叩かれていないのに、ハカマ入口が右を向いているとハカマ2,3番目が左を向いているように「錯覚」します。 まぁまぁ、よく見る騙し調整です。 c. ハカマ2,3番目の釘の高さが左右で違う 一見キレイに絞ってあるハカマと見せかけて、実は左の方が下がっているという調整です。 「ウンチク論」コーナーの釘の章でも触れましたが、左右の高さが違う2本釘の間を通った玉は高い釘の方へ流れます。 せっかく左に振ってあっても、右釘が高いと通った玉は右に流れてしまうことになります。 これはたまに見る騙し調整、またはズボラな人or美的センスのない人が叩いた調整です。 |
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| ・命釘 最後にやっと出てきました、「命釘」です。 まず「2本釘の間の通りやすさ」ということで、間隔が広い方がいいのは当り前のことですね。 ここまで触れてきた通り、「ズレ」があるわけですから、ハカマから落ちてくる方向に向かって広い必要があります。 この図の場合は右に広い方がいいですね。 また、上から落ちてくる玉を受け止めるために上げてある必要もあります。 <よくあるシメ調整> a. 狭い まんま、ですね。 ただし、単純に広い・狭いではなく、ハカマでのズレの補正の効き具合に対して十分な広さかどうかを判断しなければ意味がありません。 b. ズレの内側の釘がアケられていない この場合は命釘右側釘のことです。 命釘左釘だけ大きくアケられているのに、右釘はアケられていなかったらまったく入りません。 c. 下げられている 上からの玉を受け止める必要があるのに下げられていては跳ねてしまいます。 d. 左右で段差がある 特にズレの内側の釘(この場合は命右釘)が下げられていると大きく入賞率が下がります。 逆に、ズレの内側の釘が上げられていて段差になっている場合は(段差の程度にもよりますが)プラス調整と見て問題ありません。 ズレの内側の釘の上げ下げは日常、よく調整される点の一つです。 |
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| 以上、オトシチャッカーについて一通り見てきたわけですが、毎度書いているごとく「釘に公式はありません」ということに注意すべきです。 ここで示した矢印・説明の通りの台があればいい、のではなく前日よりもここで示した調整に近くなった台がその日の「アケ」だ、というだけです。 ハネモノのようにデキの差(固体差)が出玉に大きな影響を及ぼすジャンルでは、「シマでいちばん見た目の釘が良い台」なんて選んでも超高確率でその台はデキダメダメ台ですから。 その日の「アケ」台がその釘で足りるかどうかは別に考慮すべき問題ですし、逆にデキ優秀台がその日の「シメ」であってもまだまだ足りている台かもしれません。 最終的に求められることはごくシンプルなことで「この釘で足りるか否か(打つに値するかどうか)」という判断です。 しかし、いつ(何曜?週明け?週末?入替後?イベント時?)、どういう場合に(前日どれくらい出たら?出玉に関係なく?)、どこを(ヨリから?オトシから?命釘だけ?)、どんな風に(大きく?小さく?きれいに?汚く?)叩くのか、それは店によって千差万別です。 そういう点を無視して、毎日、全台、すべての釘を、上から順番に見ていく…と日が暮れます、打つ暇ないです、疲れます、他の人に座られちゃいます、打たなきゃ結果に結びつきません。 あくまでもデキに対して足りているかどうかを判断するのが釘読みですから、店ごとの調整のクセも把握した上で効率良く判断できるよう経験を積む以外に方法はありません。 |
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