坂本知加良君のインドネシア日記
2003年3月


2003年3月5日
 活動開始
 場所 YogyakartaにあるKalibayamという聾学校
 子ども ZakkaHesti年齢 10歳
 zakkaは比較的大人しい印象だった。先生の話では頭が良いとのことである。
 hestiは興味関心が強そうな印象を受けた。しかし、基本的に2人の表情は暗く、こちらが発
した言葉を理解していないように思った。今日は軽いコミュニケーションをとっただけだった。


2003年3月6日
 今日はコミュニケーションをスムーズにしたいということで、日本の玩具を持っていき、紙風
船やコマなどで一緒に遊んだ。中でもだるま落としが気に入ったようで2人で何度も繰り返
していた。2人の笑顔が所々に見られ昨日よりは表情が和らいでいた。


2003年3月10日
 今日は休みを挟んで月曜日、30分BUNING先生の授業を拝見させていただいた。buan 
pisangバナナの絵というように文字と絵を組み合わせたものに子ども自身が黒板に絵を
描き、それをノートに写し取るという作業をしていた。
 その後、先生に提出し、先生が宿題を付け加えて返却するという方法を取っていた。zakka
hestiの表情はやはりみんなと居るときのほうがずっと良かった。他の3人が帰り、2人が残
り、すぐに絵本の読み聞かせに入った。良くないとは思いつつも、これしか出来なかった。hes
tiは比較的に絵本に対して反応するが、zakkaはほとんど反応せず、飽きているのがわか
った。どうしたら良いかわからず絵本を読み進めた。全くだめな授業であった。これからま
た考えながら子どものペースに合せながらやってみたいと思う。


2003年3月11日
 今日はディズニーのドナルドダックが玩具屋に行くという物語を読んだ。しかし、私の表情の
作り方とインドネシア語が下手なことも理由にあるかもしれ無いが、子どもが飽きているの
が分かる。私はこのような指導をするために日本から来たのではないと思いながら活動し
ている。
 絵本に拘りすぎているのではないかという気持ちがある。また絵本を読んでいるときの文字
(教えようとする)にも拘りすぎているのではないかという気持ちがある。担任の先生が近くに居
るということも彼等にとっていい環境ではないと感じている。
 一度絵本から離れる事も必要であり、子どもがもっと興味を持ちやすい本を探す必要があ
る。絵本の内容を文字に拘らず手話に直して表現した方が内容が把握しやすいのではな
いだろうか?


2003年3月13日
 今日は絵本の言葉に拘らず、大まかな内容を手話と補助教材を使って、より子どもが分かり
やすい状況を作ることにした。キャラクターの名前をカードに書き、絵も描いた。それを本を
読んでいるときに登場させて、今、誰が出て来ているのかの情報を整理できるようにした。ま
た、質問をするときも、カードにあらかじめ「これはだれ?」「これは何?」というのを書いてお
き、手話と一緒に表現した。

 少しずつであるが、zakkaも絵本の絵に指を指したりするようになった。hesti「あっ」と声
を上げるような反応をするようになった。

 この後、私は1週間visaの為にmalaysiaへ行くので2週間休みをいただいた。


2003年3月31日
 活動再開
 二人に私がmalaysia行っていたことを説明した。そしてmalaysiaで買った、お土産のお
菓子をあげた。時間が開いたこともあったので、今日は絵本を使う時間を短くした。しかし、何
をするにしても彼等とコミュニケーションがうまく取れない。担任の先生は恥ずかしがってい
ると言っているが、私にはそれだけの理由だとはどうしても思えなかった。活動の場所を教室
以外にしたいと思った。

(文章作成・坂本ちから=さかもと・ちから)



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