「OGFオリガンリレー小説〜ケ・セラ・セラ〜」 第35回更新分
アリスたちは黙り込んでいた。
これからどうするかを考えなければならない。もちろん、どうするか、だけでは駄目だ。今後の行動に対するとりあえずの目標と、そのためにどういう行動を起こすべきか、というプロセスも重要だ。
ただ、アリスは今後のことよりもミュナについて考えていた。
ミュナを助け出したいと思う。きっと、ミュナが攫われたのはアリスたちが原因だ。イマジナリー・ナンバーとしてリュウエを送り込んだ人物が最大の敵なのだろう。
ラムダの話によれば、敵の目的は連盟のシステムを完全な状態で手に入れることだ。何故そうするのか、だとかその後どうするのか、といったことはアリスには判らない。ただ、連盟のシステムを奪うためにアリスとリンの二人が邪魔だったのだろう。だから、二人の存在を消そうとした。
そこから世界が分岐していったとすれば、ミュナが敵に捕まったという状況を作り出したのは、この世界に飛ばされたアリスの存在があったからだ。
何とかして助けたい。
しかし、ここでミュナを助けてもアリスが元の世界に戻ったら今あるこの世界は消えてしまうのだろうか。
「世界の分岐ってのもややこしいもんだな」
エプシロンが呟いた。
「結局さ、アリスが元の世界に戻って未来を変えても、そこでまた分岐するだけなんじゃねぇの?」
「この世界は消えないってこと?」
「実際にそういう状況になってみないと判んねぇけどな」
アリスの問いにエプシロンは肩を竦めて見せた。
「ただ、未来がどんなに分岐しても、ナンバーズは一人だ。敵を全滅させたら、同じような混乱はなくなるはずだな」
口元に笑みを浮かべ、エプシロンは言った。
今いる世界が消えないかもしれない。理屈としては通っているようにも聞こえる。
新たな方向に分岐を作るだけ、と考えるなら、今ある世界も元の世界も消えることはない。平行世界として存在し続けるのではないか。
ナンバーズやアンチナンバーズは時系列からはみ出した存在だ。彼らは分岐した未来全てにおいて一人きりしか存在しない。恐らく、別世界の自分自身を手にかけたリュウエも、全ての未来と過去において唯一人の存在になっているのだろう。
「ねぇ、ミュナはどこに連れていかれたの?」
「それは判らないな」
アリスの問いに、リューネルトが小さく首を横に振った。
「分散して追い込むか、一点突破で親玉を叩くか、ってとこだな」
顎に手を当ててエプシロンが呟く。
あえて連盟とは合流せずにナンバーズと戦うというのも一つの手だ。ナンバーズの数が少ないことを逆に利用して、戦力の分散を狙うのである。
だが、連盟に合流することにもメリットはある。戦力が集中するとを考えれば、連盟の防衛力は高くなるのだ。ゼロの目的が連盟のシステムなら、防衛に力を入れるべきだとも思う。加えて、リンやフェリオとも連絡を取り合うことができる。情報量の多さは戦いにおいても重要だ。
「ていうかさ、良く良く考えてみたら全員で連盟と合流した方がいいんじゃねーの?」
エプシロンは腕を組んで告げた。
「どういうこと?」
アリスは首を傾げた。
「ゼロがミュナを攫ったってのは、ミュナがゼロにとって重要だったからだろ?」
「うん」
エプシロンの返答にアリスは相槌を打つ。
「攫うってことは、自分の手元に置きたいってことだ。ってことは、ゼロを倒すことがミュナを助けることにもなる」
「それはそうだけど……」
「ゼロが連盟を狙ってるなら、いずれ連盟の前にゼロが現れるはずだろ?」
納得できないといった様子のアリスに、エプシロンは言葉を続ける。
「多分、ゼロはもうこの世界には干渉しないと思うんだな、俺は」
「……俺が、寝返ってもか?」
リュウエが口を挟んだ。
想定されていなかった存在とは言え、リュウエは元ナンバーズだ。ゼロにとってもリュウエの存在は小さくない。始末のために追撃部隊を送り込んで来る可能性は十分にあるはずだ。
「ミュナを攫うってことは、ゼロがこの世界に干渉してたのはミュナのためってことになる」
アリスを始末するためにナンバーズを派遣していたのなら、この世界にアリスが飛ばされる前からヒュメドを送り込んでおく必要性は薄い。わざわざこの世界の技術力に干渉せずとも、アリスが飛ばされてきた直後に送り込まれても良いはずだ。最初からヒュメドがいたのは、何かの調査のためと考えるべきだ。
もちろん、アリスに関しての調査も行っていたかもしれない。
ただ、今までの情報を整理するとヒュメドの行動はアリスに向けられたものだけではない。
「概念であるハガルをベースに開発されたヴィングは、リュウエの手に渡っていたし、反政府軍と協定を結んでいたマカリアに調停者はいたわけだからな」
通常のモビルスーツとは異なる兵器であるハガルをベースに開発されたヴィングを扱えたのはリュウエだけだった。もちろん、イマジナリー・ナンバーのリュウエはヴィングに乗った経験はない。ただ、その代わりにヴィングの基になったハガルを扱えている。
加えて、ミュナはマカリアの学校へ行くことになっていた。
「だからさ、ゼロはミュナを重要視してたんじゃねぇか?」
アリスへの対処に関して言えば、Exeを持つ人物を一人配置してエプシロンたちの存在が侵入しないようにロックをかけておけばいい。そして、ナンバーズ自身はアリスに存在を知られぬように動いていればいいのだ。これだけで、アリスは他の世界に移動することもできない。
イマジナリー・ナンバーとしてのリュウエを送り込むまでの行動を起こしたのは、ミュナが確保できていなかったからではないだろうか。
「で、ミュナを確保したらこの世界は用済みなんじゃないかと思うわけよ」
そう言って、エプシロンはアリスに視線を向ける。
「ミュナがこの世界にいないなら、敵が攻めてくる可能性の高い連盟に向かうべきだ、ということか」
リューネルトが呟いた。
「……皆は、どうするの?」
アリスが言った。
これからの行動を皆はどう考えているのだろうか。エプシロンとリューネルトは連盟への合流を提案している。ラムダやリュウエはどう思っているのだろう。
「……俺は、行く」
ぽつりと、リュウエは告げた。
この世界でアリスが出会ったリュウエは、妹のことになると直情的だった。だが、目の前にいるリュウエは少し違っている。やはり、一度ミュナの死に直面したせいなのだろう。全てを捨てようとしても、捨て切れなかったに違いない。言葉や態度で自分自身に言い聞かせ続けてきたのだ。
実際にこの世界のミュナを目にし、アリスたちと出会い、少しずつ変わっているように思える。
「なら、ヴィング・Oを持って行くといい」
ラムダが言った。
ハガルは破壊されたも同然な状態だ。修理しようにも、この世界の技術でハガルを復元するのは難しい。劣化版のヴィングですら、メンタルサーキットが外部から提供されていたのだ。
同時に、ティル・ヴィングも破壊されてしまった。
現状で使用可能な機体はアリスのネクサスと、エプシロン、リューネルトのG・エボリューションとイブンブロウ、それにラムダが使っていたヴィング・Oぐらいだ。
「ティル・ヴィングのパーツをいくつか換装させれば少しは使えるだろう」
ラムダの表情にはどこか陰があった。
ヴィングはコクピットを貫かれている。それ以外のパーツはまだ使えるものがありそうだった。ベースが同じヴィング・Oとも互換性があるのかもしれない。
「パーツ換装は俺たちでやっとくから、その間に答えを出しといてくれ」
エプシロンはリューネルトを連れて部屋を出て行った。
「ラムダさんはどうするの?」
気になっていたことを、アリスは訪ねた。
ハガルの代わりにヴィング・Oをリュウエへ託すということは、ラムダの乗る機体が無くなるということでもある。
「私も行きたいところだが……」
ラムダは渋い顔をして俯いた。
無力さを噛み締めているようにも見えた。
彼はアンチナンバーズからこの世界における彼らの協力者となった。だが、恐らく彼は世界を移動してはいない。あくまでもこの世界だけで情報収集や戦うための算段を考えていただけだ。コピーExeも、概念も持たず、ただアリスとリュウエの協力者としてのみ存在していたのだから。
彼にはリュウエほどのパイロットセンスはない。腕前だけなら、アリスはリュウエよりも格段に上らしい。アンチナンバーズと名乗るエプシロンやリューネルトの腕は中々に高いものだった。彼らの腕に見合う機体があれば、相当な強さを発揮するに違いない。
だが、ラムダはあくまでも一般人レベルなのだ。もちろん、パイロットとしてはそれなりに腕は立つのだろうが、リュウエやアリスたちと比べると能力差は大きい。
「なら、行こうぜ」
リュウエの言葉に、ラムダは顔を上げた。
「多分、このまま俺たちを見送ったら、後悔するんじゃないか?」
自分が無力だからとリュウエたちを見送っても、その後どうなったかは気になるだろう。ラムダは既にアリスたちと関わっているのだ。それを途中で放り出すことは難しい。誰しも、一度関わったことは最後まで見届けたいはずだ。
「向こうに着いたら、空いてる機体があるかもしれないしさ」
今、ラムダが乗り込む機体がなくとも連盟には空き機体があるかもしれない。
「戦力は多いに越したことはないだろ」
「そう、だな……」
ラムダは口元に小さく笑みを浮かべた。
「それに……」
リュウエが目を伏せた。
「それに?」
「いや、何でもない」
ラムダの問いを、リュウエは首を振ってはぐらかした。
何となく、アリスはリュウエの言いたいことが判った気がしていた。
リュウエが死んだ時、ミュナを預けられるのはラムダしかいない。だが、それを口にしてしまえば、リュウエが死ぬつもりで戦うと思わせてしまうかもしれない。もしかしたら本気なのかもしれないが、口にしたらラムダに叱られていただろう。ただ、自分が死ぬかもしれないことと、最後には命を落としてもミュナを助け出す覚悟はしていたに違いない。
「リュウエ……」
「で、アリスはどうするんだ?」
考えていたことを見透かされたかのような目で、リュウエはアリスを見つめていた。黙っていてくれ、とでも言いたげに。
きっと、アリスの想像は正しかったのだろう。
「この世界にいてミュナが助けられないなら、私も行くよ」
アリスはリュウエに頷いて、はっきりと告げた。
連盟に戻った方がミュナを助け出せる可能性が高いなら、そうしようと思う。
G・エボリューションとイブンブロウを使って、リュウエとリューネルトの二人はヴィング・Oを換装していた。
「さしずめ、ヴィング・OTってとこかな。ヴォットとかって言うのはどう?」
軽い口調で、通信回線の先にいるリューネルトに話し掛ける。
「好きに呼べばいいだろう」
リューネルトは小さく溜め息をついた。
ヴィング・Oにティル・ヴィングの強化パーツを換装する。可変型であるヴィング・Oにティル・パーツが合うかどうか疑問だったが、二人が思っている以上に強化パーツはぴったりだった。
シミュレーション上でも、変形に際して強化パーツが邪魔になることはないようだった。
「……エプシロン」
「ん?」
少し間を置いてリューネルトがエプシロンを呼んだ。
「お前、どれだけ本気だ?」
「何が?」
「この世界が存在し続けられると言ったことだ」
「さぁね、半々じゃない?」
リューネルトの言葉を、エプシロンは軽く流した。
「随分と適当だな」
「実際にそうなってみないと判んねーじゃん」
咎めるような口調のリューネルトに、エプシロンは告げる。
「まぁ、間違ってるとは思ってねぇけどさ」
正しいとは限らない、と言外に含ませて、エプシロンはそう付け加えた。
黙々と作業をこなしていく。パーツを換装し、ヴィング・O側のシステムを確認する。基地などの施設で行っているわけではないため、手順や仕事の量が多い。
「にしても、エオローはいつ帰って来るんだ?」
「……さぁな」
適当な返事をしたリューネルトに苦笑して、エプシロンは作業を続けた。
*
「ちょっと待って、何がどうなってるの?」
フェリオは額に手を当てて呟いた。
ついさっきまで、自分はフィットと戦っていたはずだった。しかし、フィットと戦っていたのはいつからだったのだろうか。記憶がはっきりしない。
最初は月に向かっていたはずだ。
だが、途中でアグゼが気を失った。その後でフェリオも意識世界へと引きずり込まれた。その意識世界で、フェリオはフィットと対峙したのだ。しかし、戦うこと決意した次の瞬間にはストラテーゴスのコクピットに座っていた。
戦うという意思がモビルスーツを意識世界に具現化したのだろうか。だが、何故そんな状況に陥ったのだろうか。フィットにはそれだけの力があるとでも言うのだろうか。
そして気付いた時には連盟に戻って来ていた。
「私の方も良く判らないことばかりよ」
リンが溜め息をついた。
「どういうこと?」
眉根を寄せるフェリオを見て、リンは語り出した。
「あの時、私たちはナンバーズと戦っていたのよ」
G・グリッターのディスプレイに映った戦況を見てまず浮かんだのは、『仲間割れ』という単語だった。
戦場には二機の概念がいた。一方は概念らしくない感じではあったが、元々が概念であったことは間違いない。リンを狙い、スキュルの片腕を奪った男が乗っていた機体に酷似していたからだ。
もう一機は、リンの知らない機体だった。
リンたちが接近したのを察してか、二機は一時休戦したらしい。二機ともがリンたちへと攻撃の矛先を向けようとしているのが判った。
両腕を広げて、G・グリッターを待ち受けているようにも見えた。
「断絶者は任せろ」
エータはそう言って、断絶者と言うらしい敵の方へと向かっていく。
「なら、私の敵は、あいつか……!」
唇を舐め、リンは気を引き締める。
既に上空ではエータが断絶者と戦っていた。ウルに武器を使わせまいとするかのように、断絶者の概念は接近戦を挑んでいる。蹴りを下降してかわしたウルへ、断絶者がマシンキャノンを放つ。横へ回り込むように回避したウルへ、概念が腕からワイヤーを射出した。
ウルの腕から単分子ワイヤーが射出され、ワイヤー同士が絡み合う。動きの止まった概念に腰のアンカークローを打ち込み、間一髪でかわしたところへビームファングを展開させた蹴りを放つ。
概念がビームサーベルで攻撃を受け止めた。収束していないビームサーベルでワイヤーを切断する。腕が自由になった瞬間に、ウルは背部に搭載されたビームソードの柄を掴んでいた。機体の二倍以上のビームが刃を作り出し、ウルを背後から照らす。
「ちっ……」
断絶者の舌打ちが回線に混じった。
振るわれたビームソード『グラム』を、断絶者は上方へ逃れてかわす。
「――!」
その背後に、大きな影が生じた。
断絶者も気付いたのか、大きく距離を取った。
大きな影は、戦艦だった。
リンが対峙した概念はゆっくりと腕を下げた。白熱していた装甲は地のカラーリングであろう金色に戻り、リンの出方を窺っている。
「何だか、不気味な相手だな……」
口には出さずに呟いて、概念を見据える。
一対一の状況ではブレイカーは使い勝手が悪いかもしれない。そもそも、目の前の概念はブレイカーの直撃を受けたはずだ。だが、概念は破壊されるどころか無傷で存在している。
装甲が白熱していたのが理由なのだろう。エータの言うように、ビーム兵器は効果がないようだ。
どういう能力なのだろう。下手に突っ込んでは返り討ちに合うかもしれない。いくらG・グリッターに乗っているとはいえ、油断は禁物だ。
上空ではウルが戦っていた。ウル最大の攻撃力を持つビームソード『グラム』が振るわれた直後、影が落ちた。
「何だ!」
見上げて、リンは目を見張った。
Cヴィックが、そこにあった。
ゆっくりと落下を始めたCヴィックを見て、二機の概念は姿を消した。
「逃げた……いや、退いたのか?」
どこか納得し切れないような口調で、エータが呟く。
オートパイロットが機動しているのか、Cヴィックはゆっくりと着地した。
結局、何故ナンバーズたちが撤退したのかは判らなかった。ただ、断絶者とナンバー1が撤退した先は異なっているだろうことは判った。エータのコピーExeが二人の撤退先の違いを算出したのだ。明確にどこへ逃げたのかまでは判らなかったが、反応が異なっていたというのは事実だった。
ナンバーズの中でも動きがあるらしい。ただ、それをリンたちが推測するには情報が圧倒的に足りない。現状でも、ナンバーズに関する情報はほとんどないのだ。
「Cヴィックの中にいたのはフェリオだけだった」
リンはそう締め括った。
不時着したCヴィックのブリッジで、フェリオは気絶していた。リンはCヴィックを連盟まで運んだ後、フェリオを自室まで連れてきたのである。
「アグゼは、いなかったのね……」
フェリオは目を伏せた。
もしかしたら、アグゼはどこかに飛ばされてしまったのかもしれない。フィットはアグゼに対して憎悪に近い感情を抱いている。フェリオと引き離すことで、アグゼによって生じる問題をなくそうとしているのだろうか。
「問題は今後のことだ」
エータが口を挟んだ。
「あなたは、誰?」
「エータ。ナンバーズを倒すのが目的だから、協力してくれてる」
フェリオの問いに、リンはエータを味方だとは言わなかった。今は協力関係にあるが、いつ崩れるかは判らない。
戦力としてのエータは優秀だ。パイロットセンスも高く、ウルの性能を十分に引き出している。情報力も高い。もしかしたらリンたちが知らない情報もまだあるのかもしれない。
「アリスも近いうちに戻ってくるはずだ」
エータはそう言った。
連盟に戻る仮定で、エプシロンやリューネルトといった彼の仲間を見ていたリンには、その言葉は信用できるものだった。エプシロンとリューネルトはアリスを連盟に帰すために向かったようなものだからだ。
フェリオも最初は不審げな様子だったが、リンの説明を聞いて事情が飲み込めて来たようだった。
アリスやリンが飛ばされた世界が、いずれも連盟の未来の姿であったことも話した。その未来で溢れた者たちがナンバーズを組織して連盟を狙っているということも。
ナンバーズという存在についてはフェリオも情報を持っていた。ゼカリアに出会い、ある程度の事情は知っていたつもりだった。だが、リンの話を聞いてフェリオは認識を改めた。
「じゃあ、アリスの方は心配ないのね?」
「そのはずだ」
フェリオの確認に、エータは迷うことなく頷いていた。仲間を信頼しているのだろう。
とりあえず、問題の一つは片付いたと考えて良い。
アリスとリンの不在という問題は半分解決した。リンは連盟に戻って来れたのだ。そして、アリスも近日中には連盟に戻って来れると言う。なら、この問題は解決したも同然だ。
だとすれば、次に考えなければならないのは連盟のシステムに関することだろう。
キセアの捜索も途中だった。
「じゃあ、私たちがこれからすべきなのは……」
「キセアとアグゼの捜索に、連盟の防衛、ね」
リンの言葉を引き継いで、フェリオが告げた。