「OGFオリガンリレー小説〜ケ・セラ・セラ〜」 第5回更新分

「ちょっと起きて下さいよ〜」

そう呼ぶ声が聞こえてリンは目を覚ました、日はまだ高くは無いが、世界が動き出す時間となっている。
リンの目の前に現れた少女は不思議そうな顔で彼女の顔を覗き込む、髪は赤い空でもはっきり解る金髪で耳の辺りで両サイドで分けられ、格好は動きやすそうな格好ではあったが、本格的な野外活動向けとは言い難い、強いて言えば民間学校のジャージのような格好だった。
返答するのも忘れてその少女の顔を見つめるリン。
空の色で本当の顔色はわからないが、それでも彼女の瞳が左右で違うことが解った。
左がオレンジ、右がライトブルー。その表情を察したのか彼女が口を開いた

「ごめんね。驚くよね、左右で瞳の色が違うなんて」
「ううん、そんなことはないよ」
「隠さなくてもいいよ。自分の親にも驚かれたんだから」
「そ、そうなんだ・・・」

返す言葉も無くそう答えてしまう。

「あっ、自己紹介がまだだったね。私はオロール・エア、よろしくね。」
「私はリン、こちらこそよろしく」
「リンちゃんだね。うん、これからよろしく」

そう言って握手を求めてくるオロール、断る理由も無いので立ち上がりながら手を握り返した。
暖かい手だった。暫くその余韻に浸っていると。

「オロール!」

そう叫ぶ声が聞こえた。

「お姉ちゃん」

顔を声のしたほうに向けると走りながら近寄ってくる少女が見えた。
手に持った何かを地面に投げつけると、一直線に走ってくる。
冴える金髪は後ろでひとつにまとめられ、服装はオロールのそれとよく似ているが、散策をしていたのか所々敗れているところがある。
仔細がわかるにつれて彼女が目に見えて怒っているのがわかった。
不味いと感じてオロールの手を離して距離をとろうとする。が、手を離した時点で時間切れだった。

「ちょっと、そこのオマエ!」

オロールより一回り小柄だが、剣幕は充分で彼女以上だった。が、呼吸を整えようと一息ついたとたん、ズルッとコケた。

「お、お姉ちゃん・・・」

どうやら姉妹らしい。オロールの手助けを得てなんとか持ち直す少女。そしてリンの前に居直ると。

「私のオロールに何の用かしら!敵ね、そうなのね、わかったわ!」

と、全く支離滅裂なことを口走り



「必殺!愛!!姉妹拳!!!」



と、これまた顔の赤くなるような謎の技名を叫んだ後、リンに向かって大きく振りかぶる

「お姉ちゃん!!」

だが、正に殴りかかろうとした刹那オロールが割って入りリンの前に身構え手を真っ直ぐに前に伸ばすとピンッとデコピンを食らわせた。
それはまさにクリテイカルヒットと言える素晴らしい1撃で、直撃を受けた少女は斜め45度の方向へ1mほど飛ばされた後、墜落し
ズザザッーと凄まじい音を立てて、地面を更に1mほど滑走した。

「はぁぁー。お姉ちゃんったら、私のこととなると見境がなくっちゃうんだから。大丈夫、リンちゃん」

深いため息をついてそういうオロールに、大丈夫も何も自分の姉とやらは大丈夫なのかと
小一時間問い詰めたくなるような心境になるリン。そのことに気付いたのか。

「何時ものことだから、気にしないで。本当御免なさい、今襲い掛かってきたのが私の双子のお姉ちゃん、スキュル・エア」

物騒な台詞を普通に言うオロール。案外恐ろしいのかも知れないと思うリンであった。

「くうっ、オロール!、だから私を攻撃するなと言ってるだろうが全く毎回毎回吹っ飛ばされる私の身にもなれ」
「だってぇ、お姉ちゃんの攻撃結構痛いし」

「ど、どうも・・・」

何が何やら状況がサッパリわからない、目を見るとスキュルと言われた少女も左右で瞳の色が違った。
オロールと左右反転し、左がブルー、右がオレンジ。だが、よくよく見ると左目がやや曇った色をしている。

「オマエ、名前は」
「この子はね、リ」
「オロールは黙りなさい」
「リ、リンって言います」
「ふぅーん、リンね。で、私のオロールに何か用か」
「オロールさんの方から私に話しかけてくれて。それで、自己紹介を」
「オロール。コイツの言ってることは本当か」
「コイツ・・・・」

未だかつてこんな酷い呼ばれ方をされたことがないリンは深い絶望の海へ沈んでいく。
しかも自己紹介したのに全然相手にされてない!。

「本当だよ、お姉ちゃん。駄目だよ、私に寄ってくる人に対して悪い虫だと思って片っ端から殴りかかるの友達なくしちゃうよ?」
「私は・・・!」
「はいはい、オロールだけいればいいって言うんでしょう?」
「わかってるなら言わせるな」
「けど、そこがお姉ちゃんのいい所なんだけどね」
「本当か!?」


「あのぅ・・・」

このままでは本当に自分の居場所がなくなってしまう。おずおずと声を出す。
すると、2人とも、姉妹だけの世界から帰ってきたのか、まず。

「申し訳ない!」

スキュルに大声で謝られた。

「大切な妹を思ってばかりの行動とはいえ、友達に危うく一撃必殺の天誅を本気で命中させようとした私(わたくし)は本当に駄目な姉です。以後、このような真似は決して致しませんのでどうかどうか、この愚かな私(わたくし)をお許し下さい。妹の友達を殴ろうとしたことは妹を殴ろうとしたことと同義です。どうか、どうか、この情けない私(わたくし)をお許し下さい、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します、お願い致します」

土下座して本気で謝られた、泣きながら。許さないわけにもいかず。

「は、はい。今度から気をつけてください」

表向きは許した。とりあえず

「感謝する。で、リン、こんなジャングルで何をしていたんだ」
「それが・・・」

やっと本筋に戻れる。そう思った。


今はオロールが朝御飯をつくっている。それを待つ間、こうしてお互いの状況を話し合っていると言うわけだ。


「ふーん、でこっち言葉は何処で習ったの」

漠然とした疑問をぶつけてみる。違う世界から来たなら言葉は通じないはず。

「ん、リンがあわせてくれているのではないか?」

噛み合わない。

「だって、え?、私は合わせてないよ?」

噛み合わない。お互いに顔を見合わせる。

「参ったな、どうやらわたし達は同じ世界から飛ばされてきたらしい」

「なるほど、ではわたし達と状況は同じと言う訳だ」
「え、そうなんですか?」
「まぁ、多少事情は違うが、元いた場所から飛ばされたと言う意味では同じだ。端的に言うと、宇宙空間にて新型システムの実験中に巻き込まれた。構造上、転移されていた時にネットワークを利用していたことが原因だな」

スキュルの口調は怒っているわけではないが、変な語尾だ
口調も何となくキツい。敵意をむけられているわけではないので、嫌だとは感じないが慣れない人には難しいだろう。
オロールの言うとおり、本当に友人はいないのかも知れない。

「そうなんだ」
「大体状況はわかった。しかしここが何処でどのような空間なのかわからん以上、動くに動けないな」
「ってことは」
「そういうことだ、ここが共通の転移先になっている可能性もある。現に私たち3人は場所は違うが共通の場所へ飛ばされている。他にも漂流者が来るかもしれない。まぁ、可能性は高くは無いだろうが見極める必要はある。最低でも2週間はここに留まる。助けも来るかも知れん。こう言う時は無闇に動かないのが鉄則だ」
「そんなぁ、2週間も野宿ぅ〜」
「なに、食料の調達は可能だ、天候が厄介といえば厄介だが今日のところは問題あるまい」
「そういうことじゃなくてぇ〜」
「さっぱりわからんな、わたしには。生きていくのに必要な条件は全て揃っていると思うのが」
「だからぁ〜」
「わかった、敵襲か。確かにそれは厄介だ、この時代の文化レベルにもよるが。これでも体術には自信が有る、本当だ。見せてはいないが刀剣もある、妹を守る為には必要だからな。仮にMSで襲われてもあったとしても奪取すればいい。む、しかしそうなると囮が必要だな、わたしのオロールをそんな危険に合わせるわけにはいかない。ああ、違うぞ、断じてリンに囮になってもらうと言う意味ではなくだな」
「違うよぉ〜」
「寝床か、ああ。確かになぁ、このような場所で野宿をすればどうなるかわからんしな、よく無事だったなジャングルで野宿することの危険性がわかっていない。だが安心しろ、作業中にノーマルスーツを着ていたからなそれを着込めばとりあえず安心だ」
「そこじゃないくて〜」
「料理の出来か、それも心配ない。リンの料理の腕はよくわからんが、オロールの腕は中々だ、味付けが少々薄いかもしれないがサヴァイヴァルにその程度のことはつきものだ」
「もうっ、どうしてわからないのかなぁ!」
「そう怒鳴るな、食事が準備が遅れているのは事実だがそうカッカしないでも。それとも何かわたしのオロールの手が遅いこと自体に怒りを感じているのか。だとしたら許せんな」

駄目だ、全然解ってない。お風呂はどうするのよー!。

「ああっ、お姉ちゃん駄目ですよ。そんなことしちゃ、料理できましたよ〜。なんだかよくわからない魚の塩焼きと、なんだかよくわからない植物のサラダでーす。」
「おおっ、出来たかオロール。いやぁ態々、狩ってきたことがあるよ」
「リンさんも頂きましょう?食事は皆で食べるとおいしいですから」
「はーい」

火を起こして暖をとりつつ、やや遅めの朝食を取る女3人。女三人寄ればかしましいと言う言葉の通りおしゃべりも弾む、住んでいる場所は違えど、同じ故郷を持つ者達だ、世間的な状況はあまり変わらない。スキュルがツッコミ、オロールがフォローし、そしてリンが返答する
そんな感じで会話は続いていた。


「へぇー、それで」「昨日のことなんだけど」「しかしまぁ、不思議なものだ」「それで、お姉ちゃんってばその時も凄い剣幕で」「嗚呼、それなら私も見た」「けど、これからどうしよっか」「その時だな、失明しかけたのは。せっかくの色が少し変わってしまった」「えー」「私、自信ないよ」「それって大事じゃん!」「システム的には?自爆するかも知れないと思って中までは」「気弱になるな、私がついている」「案ずるな、本物の兵士でなければ悟られないだろう」「用心深いからね、お姉ちゃん」「お姉ちゃんは、友達いないけど、友達は絶対守るもんねー」「だから、射撃はどうしても苦手だ」「見たことなかった」「別に、オロールの友人だから守るだけだ、オロールの友人は同格に扱うのが筋だろう」「その時からわたしは、より強くなることを決めた」「しかし、それだけでは情報不足だ」「リンにもそういう友人はいるのか?」「でも、その後も一回コテンパンにやられたんだよねー」「だよねー」「あなた達の相思相愛ぶりには勝てないけどね」「言うな。あの時はその、油断していただけだ。相手を見くびり過ぎていた」「どうして?」「それはどう意味だ。まるで、私がブラコンだとでも言いたそうだな」「それを油断って言うんじゃない」「未知のテクノロジー自体は、住んでいた時代にも充分あると言うことだ」「えー、お姉ちゃんはブラコンだよー」「違う!!」「うーん、わかったような、わからないような」「オロールがそういうなら」「嘘ダッ!!!」「どちらにしろ、何が得られるかわからないが、アレを調べてみてもよさそうだ」「スキュル弱すぎ〜」「そうじゃなくってさ」


だが、彼女らはまだ実感できていなかった。ここは既に自分たちの住んでいた場所ではないと言うことを。


***


「冗談じゃない!」

毒づきながら画面を再確認する。やはり妹だ、だが隣にいる奴は何者だ。
見た所女のようだがこんな所にいる理由がわからない。敵に捕らえられているとすればあそこにいるのは不自然だ。グッとペダルを踏み込んで接近しようと試みる。
だが、その時に彼の脳裏に自分の父親とも言える存在の声が響いてきた。

『君は自分のことに関しては無鉄砲だが、自分に近い者がそれに巻き込まれると思考が暴走する傾向がある。そのことはよく覚えておいた方がいい。一時的な暴走は結局の所、自分ばかりでなく、君の想いの相手も巻き込むことになる』

スッと息を落ち着け、その次に言っていた言葉を思い出す。

『特に君の一番の弱点は妹だ、戦闘は広範囲で同時多発的に起こっている。戦場で仮に君の妹に出会ったとしてもそれが本当に自分の妹であるという可能性は高くない。仮に本物の妹であったとしようその時君は、まず激昂するだろうから、その気を落ち着けて周囲の状況を把握し、その上で行動に移すべきだ。怒りは自分の視野を狭める。戦場で本当に役立つのは運や味方、MSの性能でもなんでもなく、常日頃から身に着けた自分の能力だけだ、だから自分のことを常に知ろうと努力すべきだ。しかし、君は…』

後にも重要なことを言っていた気がするが思い出せない。
リュウエの上官の任を解かれた今は何処にいるかもわからない、そんな彼の言葉を反芻する。
時々存在を忘れそうになっているのは、それだけの時間が経過したからか、そもそも役に立つことは言っていなかったか
そこらへんは判然としない。とりあえずボヤケタ存在であることは間違いない。時々ミスをおかした後にフッと出てくることがある。
そのどれもが、的を射た言葉であり、それはつまり、彼の訓練を受けていた時から彼は何も変わっていないと言うことを示している。

「わぁっーたよ」

カメラを上下左右に動かし周囲の状況を観測する。目に見える範囲に敵はいない、完全に沈黙している。
行っても問題ないと判断し、味方に対して何かあっても攻撃するなと言う指示を出し、ゆっくりと接近する。
充分に接近した所でハッチを開放しウインチを使い2人の正面に立ち、銃を構える。2人とも驚いた顔をしている、無理もないが。
出来うる限り落ち着いて、その言葉を言う。

「本当にミュナなのか。そして後ろにいるお前は何者だ?」


***


「出撃だ、スライダー」

スライダーと言うのは彼の本名ではない、コードネームみたいなものだ。
本名は別にあるがその名で呼ばれることは今や、ほとんど無い。
そして、彼は敵味方問わず様々な呼び名で呼ばれる。だから彼は別に何と呼ばれようが気にしない。
少し前の呼び名はセイバーだった。
仕官服を着用こそしているが、着方はかなりラフだ、通信相手もそのことを気にとめることはないようだ。
専属の傭兵と言ったところだろう。

「またか。今度は少しは楽しませてもらえるんだろうな?」
「それは私の知ることじゃない」
「ったく、お前らは何時もそれだ。まぁ、こっちはそうなるようにやるだけだが」

今回呼ばれているスライダーと言う呼び名は、彼が破壊したMSが全て的確に操縦系統を一閃されていることに由来するものだ。接近戦が射撃に比べて得意なわけではなく、狙撃系の機体を使用しているときはスナイパー、アーチャーと呼ばれることもある。
倒し方自体に彼は別に特別な執着はしていない。敵が一番本気になるであろう攻撃を追求した結果、こうなってしまったのだ。
別の方法を見つけたらそれに変えるつもりだが、今のところはそれで通している。

「行くのか、行かないのか?」
「行くに決まってるだろう。どんな相手か、それ位は知ってるだろう?」

実際のところ彼の所属している組織も彼には手を妬いている。特に性格面において彼は問題がある。
だが、彼を敵に回すことの怖さも逆に知っているので、手離すに手離せないのだ。

「突然我が軍の管轄下に現れたと言うこと意外、不明だ」
「なんだよそれは」
「怒りたくなるのもわかる。だが、事実だ」
「ふざけた相手だな」

彼は戦闘狂とも言いるかも知れない。彼はこれまでの実戦で撃墜されたことが無い。
それは彼に特殊な才能があるせいかもしれないが、そんなことは彼自身は問題にしていない。
事実として無被弾というものがあればそれでいいのだ。そして、そういう状況なので彼は戦闘に少々飽きている。
だが、だからと言って戦闘において手を抜くと言う真似はしない。そうでなくては相手の本気を見ることが出来ないからだ。
彼は何時も戦闘に期待しているのだ。あるいは自分に匹敵する技能を持った相手がいるのではないか、と。

「ってことは何か、俺が普段戦っているやつと、少なくとも技術的には優れていると言うわけだな?」
「そういうことになるな」
「少しは楽しめそうだ。で、あんたらとしてはどうして欲しいわけだ?」
「出来れば無傷で捉えてもらいたい」
「却下だ」

一蹴する。彼の頭の中では戦闘とは相手を叩き潰すと言う意味しか持たない。殺さないと言う選択肢は頭から無いのだ。

「自ら望んで戦場に立った者は等しく戦士だ、そこに女も子供も、若者も老人も存在しない。故に俺は敵を殺す」

と自分の戦闘哲学を呟く。この後には「もし、殺さない相手が現れたなら、俺はそいつを後ろから刺す」と続く。
勿論投稿も許さない、自ら戦うことを志願しておいて逃げると言う姿勢に転じることは許せない。
真偽のほどは定かでないが、少女の姿をした暗殺者もいると聞いたことがある。戦場とはそういう場所だ。
だから手を抜く真似はしない、出来ないのだ。

「どうかしたか」
「いや、なんでもない」
「そうか、とにかく撃墜と言う事態は避けてもらいたい」
「わかった。相手にそれだけの力が無ければそうしてやる」
「僚機は?」
「必要だと判断したらつけろ、俺は別にどうでもいい」

彼の障害とならなら、例え味方であろうと容赦なく斬り付け、打ち抜く。
そういう事情なので、彼が出撃する戦場に、僚機はあまり出撃しない。基本的に単独行動の任務に就く。
それが彼の撃墜スコアを更にあげる要因になっている。

「わかった。では、格納庫へ行きたまえ。輸送機の手配は出来ている」
「何分位で着くんだ」
「40分程度を予想してくれ」
「意外と速いな」
「また何処かへ消えてもらっては困る。どのような敵が出てくるかわからない以上、状況に即応出来るバランス型の機体に乗ってもらう。無論、既に早期警戒機を回した。今頃は接触している筈だ」
「わかった。じゃあな」
「健闘を祈る」

通信が切れると、そのまま彼は立ち上がり、普段着からノーマルスーツに着替える。
それは彼の戦闘服であり、死に装束である。

「自殺志願者かも知れないな」

あえて相手を本気にさせる自分の戦法のことを指して小さく呟く。
彼は戦場へ歩みを進める。