#03
『24 anothers,at four times』
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- take1
「父様、父様ぁ……」
声が枯れているのにもかかわらず呼びかける紫蘇さん
対してうちのじいちゃんはその時
「……なぁ、秋乃」
「どうかされましたか?お爺様。」
「……猫耳になってくれないか」
「は、はい?」
「む。たまには面白くないと。こういう時でも。」
「……は、はぁ……」
「お爺様、秋乃に余計な事を呟かないで!」
「う……聞いていたか、紫蘇……」
「……はぁ。」
「……な、なんだかなぁ……」
楸さんが何かかわいそうな気がしてきた。
こんな空気できたってなんか悲しくなるの楸さんだけな気がするんだけど……
「(しくしく……)」
「(あ、やっぱり楸さん泣いてる)」
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- take2
「父様、父様ぁ……」
声が枯れているのにもかかわらず呼びかける紫蘇さん
秋乃さんとじいちゃんはずっとそこにある樹をずっと見ている。
ふと。影が大きく揺れ、影は蠢き、形を歪ませながら、かろうじて人……?
「……えー……」
なぜか出てきたのは妖怪としては有名な砂かけ婆。
秋乃とじいちゃんは呆れ、紫蘇さんに至っては。
「……透……殺していいな……?」
「え……えっと……」
紫蘇さん、殺気が凄かった。
まるで裏切られたかのように。
いや、これは裏切りという仕打ちよりも酷いだろうけども。
……とりあえず、砂かけさんにはただ祈っておきます。
「無事にあの世に向かってください……」と。
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- take3
「わたしを、ころせ」
一際低い声で紫蘇さんに訴えている楸さん
紫蘇さん……凄い目が点になって……あれ?
「……父様……すみません……」
「え?ちょ……」
(ヒュン)
(トスッ)
「「…………(呆然)」」
「え……そんなに早くて……よかったんですか……紫蘇さん」
「いいのではないか?」
「………」
「……」
あ、楸さんが何か言ってる
「フク……ざつ……だナ……この……しん……キョウ……」
……やっぱり、本人も予想外の早さに戸惑ってるみたいです。
で、あっさりと別れた紫蘇さんの目には
当然の如く涙が無かった。
「これでいいんですか……紫蘇さん……」
「当たり前じゃない」
「お姉様……冷徹で酷い……」
「……紫蘇を誘うべきではなかったのかもな……うむ。ちょっと失敗したかもしれぬ……」
あーあ。2人して凄い冷たげな視線を紫蘇さんに……。
「……な、何かまずい事でもしたか?」
「しましたよ!お姉さま!」
「流石に今のは楸も悲しむだろう。」
「そっかぁ……反省……。」
……そしてこの日、真っすぐお互いに自宅に帰りました。
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- take4
「ありがとう」
この言葉を聞いて……
紫蘇さんは膝の力が抜けてその場で座ってしまって……
思いっきり泣いてる紫蘇さんの姿があって……
だと言うのに……
「あぁ、紫蘇よ。言い忘れた。」
「え?えぇ!?父様!?」
「「えー!?」」
僕と秋乃さん凄く驚いて、
じいちゃんはちょっと「は?」って状態。
しかも紫蘇さんは混乱状態。
「紫蘇……しっかり結婚相手は見つけろ……ではな。」
その一言を残して楸さんは去っていきましたが。
紫蘇さんはもはや混乱していて今いわれた事が右耳から左耳へ抜けた状態で、
秋乃さんは「何故私の事は言われないの?」と困惑している状態で、
じいちゃんは気を失ってるし。
楸さんってある意味恐るべし。
-FIN
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