#04
『ant』
「あら?透さんですね……」
さらが外で蟻を見ていたとき、
透が外の散歩から帰ってきたところであったが。
「あー!ジョニーが」
「え?」
(ぷちっ)
「あ」
「あ」
「ジョニーが……あー……」
「え、いや、すいません……」
しかし、さらが何かおかしかった
「本当にすみません……」
「蟻さんだって命があるんですよ!」
「え……いやその……」
「透さんは蟻さんの気持ちがわからないんですか!」
「え」
「こうやって無様に踏まれて死んで行く蟻さんの気持ちがわからないんですか?」
「いや、その……すいません……本当」
「ジョニーは3人の子がいるシングルマザーだったんですよ!?」
「え、ジョニーって女性なの……?」
「とにかく責任を取ってください!」
「え、いや、どうやって(汗」
「……今夜から明日未明にかけて透さんは……」
「俺は……」
「……あ、ここで話したら意味がないですね……ふふ。」
「……な、何企んでるんですか(汗」
「大丈夫です♪ただ透さんには色々と知っておいてもらいたいだけですから。」
「え、いや、だから僕に何が……」
「……あはー……透さんがやった事が……ゲフゲホッ……何でもないですから」
「いや、思いっきり関連して……」
「あはは……透さん。今日一日は蟻さんの生命の重さを知ってください。」
「(笑顔で怒ってるよ……こ、怖えぇ……)」
しかし夕食も風呂も読書もテレビも、いつもと変わらない日々であった。
そしていつものように睡魔に襲われて
「……ねよう。」
と……透は寝た
が。ここが本番であった。
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そして、ここは透の夢の中。
━━唐突ですが。
━━人間によって踏まれる蟻の感覚ってどういうものか気になりませんか?
「え、何?これ夢?」
━━今から貴方は蟻の気持ちになる夢を見てもらいます
「え、ちょっと……これ何の試練?」
━━蟻さんの恨みですから……
「え、ちょっとやだ……やめて」
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「あ、あれ?俺蟻になってる!?」
「ふ〜んふん〜ふん」
「あ、さらさん!ちょっと……俺……あれ?」
「蟻です……潰します」
「え、ちょっと待って!踏まないで怖いから!」
(ぶちっ)
「あー…さらさんに踏まれちゃった……しかも今日はし……」
(ぶちぶちっ!)
(がばっ!)
「うわぁあああああ!」
ふと、大声で目が覚めた透
「……な、何だったんだろう……今の夢……って、あ」
『蟻さんの生命の重さを知ってください。』
「…蟻さんすいません!マジで僕が悪かったです!」
そんな風に言っている透を横で聞いている一人の女性
「ふふ……蟻さんを踏むとこうなるんです……ふふ……」
少しばかりにやけながら笑っていた。
-FIN
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