25回構成です。

#09
『夢人の再会』
-……えー……お久しぶりでございます。
-前々に透という少年をあっちの世に行かせようとした外人です。
-名前ですか……困りましたね。
-ザビエルだかマリエルだかそういう名前だって言うのは覚えているんですよ。
-いかんせん。完全に覚えていないのですね。
-
-あ、カタゴトはどうしましたって?
-私を舐めてもらっては困りますな。
-日本語をちゃんと完全制覇できる領域まで勉強しましたから
-今では日本語ぺらぺらですよ
-
-あ、名前でしたね。
-じゃあ、私をトニーと呼んでください
-
-あの世の案内人、トニーで。

「何この自己紹介。って、また俺ここか!」
「おひさーね!」
「てかあんた、地味に出演回数多いじゃん!」
「しーっ!それは禁句。某雪がかわいそうだから」
「あんたにだけは言われたくないだろうね、あの方たちも」
「おー…まいぐっ!」
「英語で言う部分まで日本語だよ……本当に日本語勉強したんだ……」
「私を舐めないでくださいな!ってか舌の感覚は嫌いね。ざらざらしてるし」
「そっちじゃねぇ」
「………おほん。さて。未練はないからこっちに着たんだよな。」
「しらねーよ。未練はたらたらだし、気づいたらまたここに着たんだよ」
「んだよ!いい加減死んどこうよ!」
「……あのな。弓であんた狙撃されて死ぬぞ」
「そんな事できる奴いんのか?笑わせるな!ははーっ!」

「……透……狙撃していいんだな。」
「いいぞ、遠慮なく。紫蘇さん」
「ほわっ?」
「……紹介しよう。うちの親戚で巫女の紫蘇さんだ。彼女の腕前ならあんたぐらい……」
「まって!まってまって!俺死にたくねぇから!勘弁してくれ!出番減るから!」
「……問答無用。」

(ヒュン)
「あ……ギャラが……あぁ……」

「……見事……紫蘇さん……」
「腕は衰えてなかったな。ふむ。」

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「……んーっ……ふぁ……」
「……なんだ……夢か……(むにっ)」

「え」

血の気が引いていく透。

……恐る恐る横を見る。

そこには。

寝間着を着ていて。

横になって起きている。


紫蘇の姿が。


しかも透が「むにっ」っと触ってしまったのはよりにもよって……

「……ほぅ……いい度胸じゃないか……透……」

起きていた紫蘇さんの胸をつかんでしまった透の姿がそこにあった。
そして紫蘇は枕元においてあったハリセンを握り締め……

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後日、透曰く。「修羅の面をして怖すぎた。もうあの日以来寝癖が治ったかのようです」とか。

-FIN

原作者様:水月とーこさん
このSSの執筆者:小松聖