25回構成です。

#11
『姉。』

━━ここは島村の家
この家に透の姉が住む━━

「あーぁ、かったるぃ。勉強がすきでもないってのに…」

━━彼女の名前は島村佐保子。
木隠の血が通ってはいないものの、透の姉である━━

「……はぁ。またあの家に逃げるか……」

━━彼女の家の決定的な弱点、それは

「真樹ちゃ〜ん♪」
「孝ちゃ〜ん♪」

夫婦がバカップル以上の熱々であった━━

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「つー訳で着たぞ。透と……義妹さん」
「あらあら、こんにちは義姉さん」

「二人してそういういい方はやめてください……」

「ま、それはいいよ。結婚おめでとう」
「え、いや、式はまだだし……」
「……お前もあの親の血筋だってよくわかった……」
「え」
「いや、なんでもない。それよりも……さらさん。」
「はい?」
「……ふふっ。ウチの弟はどうよ」
「な、何聞いてるんだよ!おい!」

「ふふ……透さんは野獣です」
「何言ってるのさらさん!ちょっと!」
「あらあら。ウチの弟が野獣ですか」
「はい。その通りです。」
「えー……(汗」
「いっつでもベタベタラブラブで獣ですー」
「け、獣って!さ、さらさん!?」
「ほぅ……獣ですかぁ……」
「いやね、これは……ふかーいふかーい理由が」

「まぁ、いいんじゃねぇの?愛するお二人さん」
「え……なんて珍しさだ……佐保姉が……」

「まぁ、子供に期待してるんでお二人さん」
「(ポッ)」
「な、何言ってるんだよ!ってかさらさんもそこで照れない!」
「……お前、本当弄りがいがあって面白いよな。」
「俺は面白くない!」
「いいか、透。あの両親だと弄った所で濃度が濃くなるだけなんだよ。」
「……いや、それはわかるけどさぁ……」
「あの夫婦、しまいには昼間っから酒入って乱闘だよ!」
「乱闘……」
「獣の血は親から来ているのですね……はわぁ〜なるほどです。」
「いやぁ、さらさん、それは納得して欲しくなかったなぁ……はぁ(泣」

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「とまぁ、お前らとからかう事ができたからアタシは帰るよ」
「お早いですねー。もうお帰りですか?」
「まぁ、な。」
「気をつけて帰れよ」
「……なんだかんだ言って優しいのが透なんで、よろしく頼みますね」
「……佐保姉……」

「って、おい、山の入り口までこいよ透。道あんまりわかんねぇんだから」
「はいはい行きますよ……はぁ」

「いってらっしゃいませー。あなたっ♪」
「…………あ、あぁ…………いってくる…………」
「あなたと言われていい気分か?透」
「……ま、まぁ……それは……ね。」

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「あ……(タイミング最悪だ……)」
「透か……って、誰だそこの女性は」
「ほぅ……透も隅に置けないな」
「な、ちょっと!」

「む。透の知り合いか?」
「姉の佐保子だ。透がいつもお世話になっている。」

「これはお義姉様。私、透の従姉の紫蘇と言うものです。」
「あー!親戚から言われてる紫蘇ちゃんね!」
「紫蘇ちゃん……」
「……親戚からどんな風に言われていますか……?」
「巫女さんとか……」
「……やはり……(ギリッ)」
「あと、獣透の教育係とか」
「いや、言ってないから」
「流石姉弟、突っ込みが早い。」
「漫才じゃないんだって」

「……まぁ、ぶっちゃげ透から話を聞いている。」
「ほぉー。」
「…………(汗」

「可愛い巫女さんとか言ってたな。私から聞いた情報は」
「か、可愛いと……」
「え……あ……」

「……透、今度私の家にこい。十分な御持て成しをしてやろう」
「イエ、エンリョシテオキマス」
「ふっ。あとは頼れて信頼のある方だとも聞いてるがな。」
「……そういう事は早く言おうよ……」
「(……透に同感だな。)」

「まぁ、またここに来るんでその時は紫蘇ちゃんちによらせてもらうよ」
「またの歓迎を心よりお待ちしておりますゆえ候。」
「あー……可愛いね。紫蘇ちゃん」
「は、は?」
「……ゴホン。なんでもない。」
「…………」
「…………」
「(秋乃よりたちが悪いかもな)」
「(それだけは言われたくなかったがな)」

「では、失礼する。」
「それでは。」
「またね、紫蘇さん」
「む。またな、透」

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「うーん。もう入り口かぁ。」
「なんだかんだで早かったなぁ……」

「透。」
「なによ」
「……家族と身内を大切にな。」
「……あぁ。」

「じゃあな」
「ああ」
「……別に来なくてもいいんだけど……な」
「ネタフリか」
「フリじゃないってーの!」

「ふっ、いい話を聞けてお姉ちゃんは満足だ。またな!」
「……ったく……………………また来ればいいじゃんかよ……」

-FIN

原作者様:水月とーこさん
このSSの執筆者:小松聖