#15
『ぬいぐるみとまくらと……』
「さらさんさらさん」
「はい?」
「あのー……ですね。これ買ってきたんです」
「まぁ……蟻のぬいぐるみと蛙のぬいぐるみですか」
「蛙のは枕です」
「まぁー……そうなのですか」
「…よろしければお受け取りください」
「はいー。では、遠慮なく。……透さん、ありがとうございますっ」
「いえいえー」
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その夜。
「今日は蛙さんの枕で寝てみましょう」
「早速使ってくれるんですね……何だか嬉しいなぁ……」
「あら?もう1つありました?」
「あ、蛙の枕は……その……お揃いで……はい」
「まぁ……。でも。これで一緒の枕ですねっ」
「は、はい……。」
「あら?透さんは緊張してますか?」
「いや、その……いつもよりドキドキが止まんなくて」
「では、そのドキドキを緩めてあげますねっ」
「え……」
(手を握るさら)
「……落ち着きました?」
「あ……はい……。」
「うふふ……えーっと……」
「??」
「あなたを窃盗罪で捕まえます。でしたでしょうか?」
「え……?」
「え、だって……私の心が透さんに盗まれましたから」
「………あ……その……何か嬉しいですね。」
「そうですか?」
「………だって………さらさんに捕まるのが嬉しくて。」
「まぁ♪」
「透さんっ」
「……はい」
「まだ起きてますか?」
「はい」
「私はそろそろ寝ます。」
「はい……」
「だから……おやすみのキスをお願いします。」
「はい……って、えっ!?」
「俗に言うおやチューです」
「あ……よし!は、はい。いきます。」
(ちゅ)
「………ほっぺ?」
「え…」
「………テイク2いきますねっ」
「………あ……もしかして……」
(ちゅ)
「はい。よくできました♪」
「あ……あぅ……」
「では。おやすみなさいです。」
「あ、はい……。」
「……すー……すー……」
「(寝るの早ぁっ!)」
この後、透はまだまだ目が冴えていながら、
心が未だにバクバクしてなかなか寝つけられなかったそうな。
-FIN
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