| 25回構成です。 | #16〜#18までの3つは続き物です |
#16 『七夕』 「あ、お爺様……どうなさったんですか、笹の葉を持ってきて」 「今日は七夕だからな。飾っても悪くはないだろうと。」 「お爺様が動くなんて……」 「……む?」 「……天気が悪化します」 「それは流石に失礼じゃないだろうか」 「冗談ですよっ」 「む。」 「あ、短冊まで」 「冗談半分と言うのもあるが、まぁ書きたい事があれば書いてもよさそうじゃろ。」 「そうですねぇ……」 「とりあえず、わしは書かん」 「え」 「……書いたら見られるのが決まりじゃろ」 「それは……そうだけど……」 「何かふに落ちないようだな」 「お爺様の願いを見てみたいんですけど……」 「む。それほどたいした事はない。」 「えー……」 「夫婦円満……だからのぅ……」 「……お爺様……」 「透子には……少々厳しいがのぅ……」 「……大丈夫ですよ。透子さんだって忘れていませんって。」 そして夜は更けていく。 -to be continued... |