25回構成です。 #16〜#18までの3つは続き物です

#17
『天の川を…』
「うむ。いい天気じゃ」
「そうですねぇ。こんなに夜空に星が浮かぶのを見たのは久しぶりです」
「……さらさん、浮かぶって……」
「浮かぶものですよ。糸が裏にくっついてて」
「あ、さらさん、その……そういう系じゃない星ですから」
「まぁ。そうでしたか。」

「すっげーひさびさにみたー」
「まぁ、そんなにたやすく見れるものでもないからのぅ……」
「でもきょうはすっげーきれーにでてる!」
「……まぁ、いいんじゃないのかな。」

「頼み込んだかいはあったなぁ…透」
「そうですね。でも正直ここまでやってくれるとは思いもしませんでしたよ。」
「楸叔父さん、答えてくれましたよね……」
「まぁ、そうだと思うがなぁ」

「んー?何かあったの」
「いや、特には何もないですよ、時子さん」
「そう?……んー……ならいっか。」
「あ、時子さん待ってください」
「ん?どうしたの、透くん」

「じっちゃん。」
「む?」
「ちょっと、悪いけど……時子さん借りる」
「……人を借り物?」
「ちょっとお話がしたいから。」
「……まぁ、いいだろう。行ってこい」



「透君も何考えているか分からないよね。もう」
「……時子さん。この星々を見て……何も思わないんですか」
「……んー……昔を思い出そうにも思い出せないからね。」
「……あー……そうですかぁ……」

「透君。」
「はい」
「いつかは聞こうと思ってたこと、今聞いちゃう」
「いいですよ」

「もう……ここに永住する気なんでしょ」
「そうですね……僕はそれがいいかなと思います。」
「……なんでか理由を聞いていいかな。」
「理由って言う大げさなものではないですけど」
「……でも聞きたいなぁ。」
「んー……じゃあ、簡単に言うと。」
「うんうん」

「時子さんが居るから」
「……ちょっと待って」
「僕はそれだけでも十分です。」
「もっと別の理由を期待した私が馬鹿だったわ……」
「だって、みんながいて、みんなと楽しめるから。」
「それを最初に聞きたかったのに……もぅ」

「でもね、時子さん」
「ん?」
「正直、最初凄く不安だったんですよ。僕も」
「……そうなの?」
「でも……時子さんがいるからこうやって落ち着いたってのもあるんですから」
「……ふふ……」
「だから、最初の一言も事実なんですよ」
「透君……嬉しい事言ってくれるわ。むー……じゃあ、これは透君にその嬉しさのお返し」

(ちゅ)

「……お爺様以外したこと無いけど……」
「あ、ありがとうございます……(照」

こうして夜はさらに更けていくのだった。
-to be continued...

原作者様:水月とーこさん
このSSの執筆者:小松聖