25回構成です。

#19
『タコ』
「ぉ、透」
「じいちゃん、どうしたの」
「いやな、お前の親から宅配物が届いてな」
「な、何が届いたの?」

「蛸だ」
「タコか」
「……時子に料理させたら吸盤まで赤くなるぞ」
「それは避けたいですね」
「だからと言ってわしじゃさばけないしのぅ」
「ですよね……え」

「透。任せた」
「なんでさ。俺料理なんて……できないのによー」
「さらとやればいいじゃないか……」
「じいちゃん、俺頑張るよ」
「変わり身早っ!」
「そう?」
「まぁ、いつもの事とはいえ……早すぎじゃ」
「さらさん。一緒に料理しませんか?」
「はい?いいですけど……」
「もう誘っとる……早いのぅ」

「気持ち悪い感覚ですね」
「まぁ、吸盤ってそういう感じですから」
「べたべたしてます……同じべたべたでも透さんのほうがいいですねvv」
「え…………」
「……あら?どうかしましたか?透さん」

(だきっ)
「きゃっ」
「あー、もー、さらさんは可愛いんだから」
「あら?透さんもう……タコみたいですよっ」
「いいんですよ。さらさんにタコって言われたら僕はきっとタコなんですよ」
「……あらあら」

-FIN

原作者様:水月とーこさん
このSSの執筆者:小松聖