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『雪子と紅葉』
「雪子さん」
「どうかしました?さらさん」
「外の紅葉が素敵ですよ。見に行きませんか?」
「いいですねぇ。見に行きます」
「真っ赤ですねぇ…」
「毎年見てますけど、飽きない光景です」
「本当綺麗ですね……」
「あ。この紅葉の葉をちょこっと使って焚き火しませんか?」
「あ、それは名案ですね」
(ぱちぱち……)
「火の色と紅葉の色が……いい色ですね……」
「これにさりげなくですが焼き芋なんかを入れるととってもいいですよ」
「それはいい案ですけど……芋が有りません……」
「うーん残念です……」
「お、なにしてるんださら。」
「あ、桂さん。こんにちわ」
「え!?桂様ぁ……」
「……山中で狼煙を上げているのかと思ったぞ」
「いやですわ、芋無しの焼き芋ですよ?」
「焚き火と言った方が早いのではないのでしょうか」
「……そうともいいますね」
「……そうかと思って持ってきたぞ。こっそりと。」
「まぁ、お芋です」
「……2つある……」
「まぁ、さらが1つの雪子が1つと言う感じだ。」
「いえ、桂様!桂様も半分は食べてください!」
「え……その……」
「食べてください!」
「……うーむ……」
「……食べてあげてはいかがでしょう?」
「そ、そうだな……」
「ま、とりあえず、まずはその火の中に芋をぶち込むか」
「ラップに包んでぶち込んだほうがいいですよ」
「……ぶち込むって……」
(10分後)
「焼きあがったみたいだな」
「それでは取りましょうか」
「火の処理は任せてください」
「おぉ、頼もしい」
「(桂様に自分の活躍を見せる!)」
「だがその前に取らないとな」
「そ、そうですよね……」
「お芋はおいしいですか?雪子さん」
「は、はい!おいしいです」
「どれ、わしも……」
「(そこは私が食べた所……)」
「……うまいな。」
「(キャー!間接キス!ひゃー!わー!)」
「……雪子?どうした?顔赤いぞ?」
「(はっ……!)い、いえ、何でも有りません」
「そうか…」
「こういう秋の日には焚き火はいいですね」
「むしろ焼き芋だろ」
「でも、楽しかったですから」
「……む。そだな」
「そろそろ帰るか」
「はい、そうしましょう」
「そうですよね。外も夕焼けですから」
「あ、いい案があります。」
「「?」」
「みんなで手を繋いで帰りましょう」
「ふむ。悪くない」
「!!!!!」
「?どうかしたか、雪子」
「い、いえ!なんでもありません!」
「そうか」
「さらさん……ありがとうございます」
「うふふ。乙女心と秋の空って言いますから」
「……ありがとうございます」
「いえいえ」
「(桂様の手……あったかいです……)」
「(はあぁ……幸せぇ……)」
-FIN- |