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『紫蘇の心情』
「桂様の頼みで薬草を取りに着たのか。」
「そうだって言ってんじゃない。」
「それならそうと早く申せばよかったものを」
「あんたが容赦なく矢を放つからいけないんでしょ」
「透に刺さるとは……申し訳ないことをした。」
「あんた自分のやったことがどんだけの悪いことか……」
「本当に申し訳ない。反省してます。」
「いやさ、謝るなら彼が気を取り戻した後に謝りなって。」
「そうだな……それまでは何も出来ないし……」
━透がいるのは……
━……あの懐かしき外人のいる所であった
「hey!オヒサ」
「でたよ、ザビエル」
「oh!アイムのーザビエル」
「いんちき外国人め」
「うっせー。しゃらっぷ。」
「しゃらっぷと言われて誰が黙るか。このいんちき外国人」
(ごすっ!)
「ごはぁ!」
「ノーノー。人間暴力反対ね。」
「あんたが殴ったんだろうが……」
「人間は平等ですよ。あんた以外」
「お前が人間じゃないのにか」
(げしっ!)
「げはぁ!」
「あなた私を差別してるよ。だから足の精がカッテニウゴクンダヨ」
「日本語バリバリ喋るじゃねーか、いんちきザビエル」
「oh!あんた日本人じゃないんですか?」
「もう黙れ、いんザビ」
「あんたぶっ殺すぞ!」
「ここ生と死の狭間だろうが。殺せる訳ないだろ!」
「キー!イラつくねあんた。」
「俺がイラつくわ……あれ。体が……」
「oh!イッツミラクール!私の振るった暴力でアナタイキカエリマース」
「……おまえ、うざい。もう2度と顔を見せるな。」
「アンタコソー」
━透が意識を取り戻した。
━透の横にはぼろ泣きしている紫蘇の姿が。
「うぇ…ひっく……」
「……ぁ……んぁ……」
「「!!」」
「ん……ここどこ……」
「私の家の中だ。毒消し草を体に塗ったからもう問題はないだろう。」
「……ど、毒消し草?」
「知ってる?紫蘇って人はあんたを……」
「やめろ!私が言う……」
「……?」
「……時子とやら。透に謝るから2人きりにさせて欲しい。」
「はいはい、わかったわよぉ。全く。……あんたも素直じゃないんだから。」
「っ!!!」
「はいはーい。終わったら言ってねー」
━透を看病する紫蘇がそこにいた。
━そして二人っきりになる。
「すまなかった透。死にそうな思いをさせてしまって」
「…………」
「私も反省している。」
「………それならさ。もう、時子さんに攻撃するのをやめてほしいんだ。」
「……ぅ……」
「……それもできないなら……いいよもう……」
「や、やめる!時子とやらに攻撃をするのはやめる。」
「……わかった。なら……今日の事は忘れるよ。」
「あ、ありがとう……透」
「まーいーよ。あんまり気にしてないから。」
「…………本当にすまない。」
「だから気にするなって。命があるだけでもまだましだから。」
「そうか……」
「(本当は違うんだ……透を死なせたくなかったんだ……透に嫌われるのが怖くて……)」
「……?どしたの、紫蘇さん」
「い、いや!なんでもない……」
「……そ、そっかぁ……」
━自分の思いに透が気づくのはいつの頃だろうと思う紫蘇。
━とりあえず、命の大切さを知った透。
━2人の気持ちはいまだに交差する事がない…。
「もういい。」
「あっら?こく……もごもご」
「言うな!それ以上言うな!(照」
「どしたの?」
「なんでもない!なんでもないんだ!薬草貰ったろ!もういいだろ!」
「ははーん。……なるほど。まだまだチキンですなぁ………ほほほ」
「っ!!!!!」
「????」
「あら、透くん分からない?」
「はい」
「「…………」」
━今日のこの事件で紫蘇と時子の中では透の事を愚鈍と少し思った。
━しかし、等の本人はその事をまだ知る由もなかった……
-FIN- |