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『いつも通りの日々。』
「かっちゃーん!はらへったー」
「まだ11時だが。我慢しろあんず」
「はらへったはらへったー!」
「……五月蠅い……」
「だってはらへったんだもーん。」
「んじゃこれでも食っとけ」
(ぱしっ)
「……えー。もずく!?」
「はらへってるんだろ。くっとけ。」
「この時期にもずくー?」
「はらへってるんだろ?」
「……わかったよぉ……」
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「さらさん、そこの胡椒とってくれませんか。」
「これですか?」
「それは黒糖です」
「あらあら。では、こちらですか?」
「それはそば粉です。」
「……あーさらさん。」
「はい?」
「……蟻さんは見なくて大丈夫ですか?」
「はい。大丈夫です。」
「…………そうかぁ…………」
「どうかしました?時子さん」
「いや……ね……」
「あ。この瓶ですね。」
「あ、そう!それ!」
(その瓶には一味唐辛子と表記されている。)
「これをどれくらい入れるんですか?」
「うーん。ちょこっと振るぐらい。」
「はーい。あ。」
「あ゙。」
(ドサッ)
一味唐辛子と書いてある瓶に満タンに入っていた粒子が、
調理中の鍋の中にすべて入ってしまった状況を見て時子が言った。
「……あー。この事は他の3人には他言無用ね。さら」
「……はい。」
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「…………透くん…………今頃何してるかな」
「きっとさ。勉強してると思うよ」
「……そ、そうかな……」
「だってさ。こんな日に体を壊してダウンなんてしようもないと思うし」
「……そうだよね。こんな寒い日に外に出ないよね……透くんは……」
「春田さん、そこは√を使うんですよ。」
「はわ、そうでしたか。森井さん。」
図書館で勉強している二人の女子校生の姿がそこにはあった。
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「外もあんま寒くねえっぺな。雪子」
「そうですね。……あれ。私達って忘れられてた……」
そんな2人も楽しく時を過ごしていた。
「おい、ちょっとまってくれだ。俺ら出番これだけか!?」
「そんな!殺生な!もっと多くてもいいじゃないのよ!」
(時間ないんですからここで割愛)
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ふと思い浮かべた思い出。
……そして僕は……
……さらさんの大切な樹に……大事な話をしに行こうと思った。
唯歩き続け
唯迷い続けたこの森
唯この気持ちを唯一伝えてなかった彼にも。
全てを話そうと思う。
……そんなことを思っていたらさらさんとの意思が疎通している樹の前についた。
「すー…………はぁー……」
「僕は今。あなたに報告をしにきました。」
「例えどんな運命であろうとも。それを彼女達とともに乗り切って生きたい。」
「どんな困難がこようとも。どんな苦しみがこようとも。それらを乗り切る自信がある。」
「……僕はあなたとさらさんとの意思疎通を聴く事は出来ない。でも」
「……僕は彼女を幸せにする自信がある。」
「あなたのような樹にタイマンであったのは初めてだけど。なんか……変な感覚がするんです。」
「でも、その感覚も嬉しいかな。うん」
-その言葉を発した直後。
-樹が何か嬉しそうに揺れているように見えた。
「祝福してくれているのですか。……ならば。」
「あなたのことを忘れず。みんなと共に。悔いの無い人生を歩む事を誓う。」
-樹は黙っているはずなのに。喜んでいると思えた僕がいた。
「……ありがとう。僕の大切な人を守ってくださって。そして。今度は僕が彼女を守る。」
-樹は嬉しそうに揺れて。透も嬉しそうに笑っていた。
そして透は自宅へと帰っていった。
……全ての思い出を樹に語りつくした後に。
……自分の今後の全てを語りきった後に。
ふと樹の下を見る。
……季節外れの蒲公英の花が咲いていた。
-FIN- |