時子。 座敷童子で、あんずの姉である。 これは島村透がこの家に来る前の物語。 「夏」 桂が外に行かず、和室でくつろいでいる頃 時子も外に出たがらずにぐったりと過ごしていた 暑いだけ。それだけで、二人が外に出ない理由は十分すぎるほど そんななか… あ「ちょっと外へ行ってくるー」 さ「私もついていきます」 二人が外へと、飛び出す その二人の反応に 時「いってらっしゃい。熱中症には気をつけるのよ、あんず」 じ「…わしらは、家の中でごろごろしとるからの」 …外に出る気すらない二人 じ「あー、なごむのぅ」 時「…あちぃ…」 じ「蝉時雨に、真南の太陽…まさに夏真っ盛りじゃな」 時「…本当、おじいさんくさくなりましたね」 じ「…それ、すごく気にしていることなんだが」 時「気にしなくてもいいんじゃないですか?いずれ、年はとるものですから」 じ「………それも、そうじゃな」 普通に家の中で和む二人 じ「おー、そうじゃ。久々にこれを天井につるすかのぅ」 時「…何、その茶色のでろでろした紙みたいな物」 じ「蝿取り紙というんじゃ」 時「…これを天井に貼り付けると蝿が捕まるっての?」 じ「いかにも」 時「…おもしろそう」 じ「…面白くはないと思うがのぅ、わしは」 時「……それさ、一個アタシに頂戴?」 じ「たくさんあるから、いくらでももっていってええぞ」 じ「……ふう。後は、蚊取り線香やのぅ」 時「なにこれー!べっとべとじゃないのー!」 じ「…触らないようにしてつるすのがコツなんじゃよ」 時「…ねぇ、やってー」 じ「こうやって…こうの……こう…」 時「…へぇ……」 じ「よし、できたぞい」 時「ありがとー。」 じ「気にするな。いつもやってた事じゃ」 時「…いつも、こういうことをやってるの?」 じ「…まぁ、昔はな」 時「へぇ〜。…不覚ながら、おじいさんが一瞬かっこよく見えました」 じ「…そ、そうか(照)」 時「で、そこにある豚の口から煙が出ているやつは」 じ「蚊取り線香か?」 時「蚊取り線香?これが!?」 じ「昔ながらのじゃな。最近のは機械の部品が多くて、よくわからんからな」 時「……なんだか、家にいても楽しい」 じ「そうかのぅ…わしは、これが普通やったからの…」 時「…暑すぎるから、水浴びしてきますね」 じ「いってらっしゃい。」 時「…おじいさんになら見られてもいいかも?」 じ「な、何を言って…」 時「…乙女のささやかなジョークです」 じ「…わしをからかうな」 時「あらら〜?その割には顔が赤かったような?」 じ「…さっさと浴びてこい」 時「ま、いってきますねー」 じ「…まったく…」 (時「…おじいさんになら見られてもいいかも?」) じ「………ずいぶん成長したのぅ…時子も」 じ「………む。急に腹部が痛い…」 じ「……ま、会わないじゃろうから、トイレにでも行ってくるかのぅ」 (がちゃ) 時「あ」 じ「あ」 時「………………」 じ「………………」 時「あの…その…」 じ「向こうに行ってる。」 時「あ、ありがと」 (ばたん) じ「なんだかなぁ…」 時「……………」 時「きゃああああああああーーーーーーーーっ!!!!!!」 じ「…まさか、時子の叫び声が聞こえるとは思わなかったな…」 −そして、夜 あ「ただいまー」 さ「帰りました」 じ「…おかえり」 時「お、おかえりー」 あ「?時子姉、顔赤いよ?」 時「な、なんでもない!」 さ「…桂さんも…赤い…」 じ「そんな事はなかろ…ぅ」 あ「?ま、いっか」 じ「さ、飯だ。今日はわしが作った」 さ「手を洗ってうがいして、食卓に行きます」 あ「あー、あんずもー」 −食事は終わり、二人が寝た時間の後 じ「…時子さん、おるかの」 時「な、なんでしょうか…おじいさん」 じ「…今日はすまなかった」 時「い、いいえ。気にすることはないです…」 時「…おじいさんなら…」 時「って、あははは…」 じ「…杞憂だったようじゃな。それでは、また明日」 時「あ…の……」 じ「………なんじゃ?」 時「あ……もしよろしければ……一緒に眠って……」 じ「!………あ、う、うむ」 時「……………」 じ「……………」 時「あ……ね、ねますね」 じ「……………時子さんや」 時「な、なんでしょう!」 じ「………わし、この先長くないかもしれんが、よろしく頼む」 時「は、はい!」 じ「では…………」 時「……え?」 じ「……すー……すー……すー……」 時「…疲れちゃったんですね…おじいさん…」 −気づけば、二人はいつの間にか夢の中 安らかで朗らかなそんな日がどたばた騒ぎになった けれども、二人の時間がたくさんあってちょっと嬉しいと思う最中 この状態では桂も疲れるのも無理はないと思った時子 自分の思っていたほどに成長していた時子を見て 全て変わってしまったのかと思っていたが、心はまったく幼き頃のまま そんな時子をみて安心した桂 二人の考えは違えど、二人はともにいる約束を果たし続ける とある少年がここにくる事によって 多少考えが二人とも変わっていくことも知らずに -FIN- ☆あとがき☆ 何書いているんだかわかんねー! そんなかんじでおはこんにちばんわ(えー SSの妄想力を総動員して執筆したこのSS、いかがでしたでしょうか …とりあえず言いたいことは、とーるに代弁させます では。 と「作者さんは、どうやら睡眠が欲しいようです。ま、ゆっくり寝かせてあげましょう…永遠に(違」 -FINISH-