イベント催事報告

笠間・悠友窯2002・2月本焼

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 去る2月8日夜半から11日にかけて、笠間市内のりろり舎敷地内悠友窯に於いて行われました本焼きは、皆様の多大なご協力により無事終了致しました。ご協力頂きました皆様には重ねて感謝いたします。ありがとうございました。
 さて、今回は今までの窯焚きより短めの焼成時間で自然釉を十分掛けるとともに捨間焚きという狙いがあり、薪の節約と焚き方の工夫により効率的な窯焚きを目指した。作業(窯詰め他)は8
日(金)の夜9時過ぎから行い、すべてが終わったのが午前4時過ぎ、火入れは5時とさくさくと進めていく。

上画像左から、窯詰を待つ作品群、棚組みが終わった焼成室、火道両サイドには棚板などを利用して斜めに作品を置いた、焼成室の全ての窯詰めが終了後の全景。

 今回の窯詰めでは作品数も少なく、少し贅沢なつめ方を試みてみた。まず棚組みであるが上下の隙間を大きめにし、一つ一つに余裕を持たせた。狭間穴の開放は50%とし、上から降り積もる灰を期待している。火道両サイドの転がしや灰かぶりとともに、大物は棚板や煉瓦を利用して斜めに設置してみた。これにより大胆な窯変を期待している。
 捨間には大物の
扁壺を中心に小物を数点転がし、焼き直しの湯飲みも置いた。煙道には3点を置き、狭間穴とそれに続く平らな場所に10数点を設置した。この部分は捨間焚きの時、薪(燠)がたまる部分でもある。前回の緋色窯変にも期待がかかるが、今回は前回より焼成時間が多いのでどのような窯変になるかは未知数。

上画像左から捨間内部の狭間穴付近に置かれた作品、煙道口に置かれた作品、捨間に置かれた作品。

 さて、実際の焚きでは燠の量を多めにするため、多少もったいないが初期から薪を大目にくべていった。そのため初期の温度上昇は順調だが、1000度以降の上昇が緩慢になったようだ。しかし時間的余裕と過去からの経験で1200度までは焦らずじっくりと薪くべをして、多少の温度変化は一切気にしないようにした。又、今回特に捨間の温度に注目したのだが、焚き方が悪いのか、燠の量と焼成時間のせいなのか判らないが、一時1200度以上になってしまい、緋色窯変は絶望的な状況になってしまった。

上画像左から、入り口を塞いだ後バーナーに点火し焙りを開始、800度前後の窯内部、灰掛け作業時の様子。

 1200度台で温度が安定したのを見計らって時間の許す限り灰掛け作業を実施した。今回は2時間おきに計5回あまりの作業であった。溜まった燠(灰)を引っかき棒で作品に振掛けるわけだが、今回特に奥の作品にも灰が降りかかりやすいように、バーナーの送風機能を利用して灰を舞い上げつつ灰掛け作業を行った。又、釉垂れが固着の原因となるため、あまり温度をあげることにこだわらず、最高温度は1230度台にして、その分時間を長く引くようにした。燠掛け作業の後は窯内部の雰囲気と温度分布の変化から20度前後温度が下がる。これを2時間位かけて元の温度と雰囲気に戻し、安定したのを見計らって又燠掛け作業に入るというのを繰り返していくわけである。

上画像左から、1100度前後で煙突から炎が出る、焚き当番の副窯元・佐藤氏、焚きを終了し燠が落ち着いてきた時点(1200度前後)の窯内部

 終了のタイミングだが、自然釉のかかり具合を確かめて、十分と判断できればその時点からねらしに入り終了することになる。具体的にはテストピースなどを引き出して確認するのが一番確かだが、今回テストピースは用意していないので、炎の落ち着いた時点で作品表面を観察して判断した。よく観察することである程度自然釉のかかり具合や垂れ具合は見て取れるようになる。

 今回、ねらしの段階で十分な温度維持(1240度前後で1時間程度は必要だったか?)が出来なかったように思うとともに還元が多少甘かったかとも感じられた。結果は次週の窯開けではっきりするのだが、自然釉がどの位かかったか、垂れが出ているのかどうか、さんぎりや緋色はどうか等など期待と不安が交錯しつつ笠間を後にした。

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