| 笠間・悠友窯2002・5月本焼 |
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去る5月2日夜半から6日にかけて、笠間市内のりろり舎敷地内悠友窯に於いて行われました本焼きは、数々の困難を乗り越えつつ無事終了致しました。今回ご協力頂きました皆様にはお礼の言葉もありません。ありがとうございました。
さて、今回は当初より燃料の薪が少なく短めの焼成時間で緋色と捨間焚きという狙いがあり、バーナーを多用することで薪の節約を行い合わせて焚き方の工夫により効率的な窯焚きを目指しました。作業(窯詰め他)は2日(木)の夜9時過ぎから行い、すべてが終わったのが午前7時過ぎ、火入れは7時半とじっくり進めていきました。
上画像左から、窯詰を待つ作品群、狭間穴に詰められた作品、捨間内部の様子、煙道口に置かれた作品。
今回の窯詰めでは作品数は150点程度だが小物が多く、緋色ねらいの作品を中心に奥の棚詰めをした。比較的大きなものや皿物は手前の棚と最上部に配置。狭間穴と煙道口にも作品を詰めた。捨間には鉢物を2個と小物数点を入れたが比較的スカスカ状態。火道両サイドの転がしや灰かぶりには、小物や中物を無造作に配置した。
尚今回は脇だきは予定しているが捨間焚きは予定していない。焼成時間には余裕があるが燃料が少ないのでどのような窯焚きになるかは未知数。
上画像左から焼成室奥の棚組み、焼成室手前の棚組み、燃焼部(火道)の薪止めの向こうには4本の大物が壁を作るように置かれている。
さて、実際の焚きでは薪を節約するためバーナーで300度までじっくり時間をかけて上げた。その後薪に切り替えて順調に1000度間では上昇したが1100度を超えるのにてこずった。この後1200度を超えることが出来ずあらゆる焚きを試したがだめ。そうこうしているうちに、一時捨間の温度が1200度以上に達し、捨間の緋色窯変は絶望的な状況になった。この後薪の残量も少なくなってきたので、バーナーを併用して温度上昇を試みて、悪戦苦闘の末どうにか1230度位に上げる事が出来た。
上画像左から、入り口を塞いだ後バーナーに点火し焙りを開始、800度前後の窯内部、灰掛け作業時の様子。
1200度台で温度が安定したのを見計らって時間の許す限り灰掛け作業を実施した。今回は1時間おきに計4回あまりの作業であった。溜まった燠(灰)を引っかき棒で作品に振掛けるわけだが、バーナーの送風機能を利用して灰を舞い上げつつ灰掛け作業を行った。又、釉垂れが固着の原因となるため、あまり温度をあげることにこだわらず、最高温度は1230度台にして、その分時間を長く引くようにした。
終了のタイミングだが、自然釉のかかり具合を確かめて、十分と判断できればその時点からねらしに入り終了することになる。具体的にはテストピースなどを引き出して確認するのが一番確かだが、今回もテストピースは用意していないので、炎の落ち着いた時点で作品表面を観察して判断した。よく観察することである程度自然釉のかかり具合や垂れ具合は見て取れるようになる。
今回、ねらしの段階でまあまあ温度維持(1225度前後で1時間程度)は出来たが、それで十分かどうかが気になる。結果は次週の窯開けではっきりするのだが、さんぎりや緋色はどうか、自然釉がどの位かかったか、垂れが出ているのかどうか、等など期待と不安が交錯しつつ笠間を後にした。