イベント催事報告

笠間・悠友窯2003・6月本焼

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 去る6月27日夜半から30日にかけて、笠間市内のりろり舎敷地内悠友窯に於いて行われました本焼きは、今までに無いほど順調に行われ、最終日30日午後3時過ぎに予定通り終了致しました。今回ご協力頂きました皆様にはお礼の言葉もありません。ありがとうございました。
 さて、今回は丸三日間(60〜70時間)の焼成時間ということもあり、円滑な温度上昇と安定したねらしを目標にし、より効率的な窯焚きを目指しました。じつは前回の失敗を糧に、6月前半に窯の補修(捨間・煙道と内部の修理他)行っており、今回の焚きにはそれなりの期待がありました。窯詰めは事前(6月22日)に済ませて、本間の焚き口のみ残しておきましたので、火入れは28日午前1時と前回と同様早めでした。今回の作品は急遽制作した大物小物と前回で焼き切れなかった作品の焼き直しも含めると約百数十点あまりと少なめでしたが、短期間(前回の焚きから一月半)にしては頑張った方だと思います。

上画像左から、煙道口に置かれた作品、狭間穴に詰められた作品、捨間の棚組みの様子。

 今回も狭間穴と煙道口にも作品を詰めた。ほとんどが前回と同じ作品の焼き直しだが、棚板が足りなくなった為、鉢物や皿物を置くレイアウトは変更した。今回も捨間焚きはしないので作品数としては前回とほぼ同じとなった。
 本間の窯詰めでは小物と皿物が多く、最奥は2段・手前は3段の棚組みにった。その手前中央に、前回同様最大物の2点をおいた(ここしか置ける場所がない)。火道両サイドの転がしや灰かぶりには、左側に大皿他、右側には前回の焼き直しを配置した。又3箇所に薪止めのためのレンガ等を配置し、燠で作品が押されて移動するのを防ぐようにした。
 尚今回の脇焚きだが、焼成時間の関係と薪に余裕があるので早め(1000度くらいから)に実施する予定だ。

上画像左から焼成室最奥の作品と手前の棚組みの作品の一部。その手前の棚組みが完成したところ。燃焼部(火道)を塞ぐように2個の大物がそびえ立ち左側には大皿とその手前に薪止めが見える。火道の右の転がし部分。

 27日(金)午後11時過ぎに窯に到着し、火入れの準備が終わったのが28日(度)午前0時過ぎ、実際の火入れは0時半をまわっていた。初期はバーナーで焙リ焚き、10時間目に500度(天井温度715)を超えたところで約一時間薪と併用し、その後薪のみに切り替えて、22時間目に1000度(天井温度1120度)を越えたところで両脇くべ(温度上昇の為というより灰被りの面積を大きくするのがねらい)を開始した。29時間目の1100度超(天井温度1181度)までは順調に上昇したがここで温度上昇が停滞し始めた(脇くべの影響があるのだろう)。この後思い切って窯の雰囲気を変える試み(燠の量を増やし温度分布と雰囲気を変えてみた)をしたので、一時(5時間程度)温度は降下したが38時間目1100度に戻ってから比較的楽に1200(天井温度1242度)を突破(43時間目)した。その後は1220度前後を保つように焚き、ねらしに入った。この間灰かぶせを何度も行いつつも、燠の量の加減(多め⇒少なめ⇒多め…の繰り返し)をして自然釉の量を稼ぐ。
 最後の締めとしてバーナーを併用して自然釉を稼ごうかとも考えたが、酸化になることと、バーナー使用完了後、再度の温度上昇に時間がかかるので残りの薪と時間の兼ね合いで行わなかった。

 天井部分の温度は1305度がMAX、捨間の温度も1200〜1220と高温になり緋色窯変は全く期待できない状況になった。

上画像左から、焚き口を積んでいる平泉氏。バーナーで焙り焚き中の窯。温度計や状況を見て薪をくべる為、焚口前で窯と対峙する景山氏。最終日、風も無く、煙突からは煙がまっすぐに立ち昇る。窯焚きが終わり焚き口他穴という穴は全て塞ぎます。

 最終日は終日、1200度代で温度が安定しているので安心して休むことができた。煙突からは炎とともに煙が真直ぐに立ち昇り、今回の順調な窯焚きを象徴するかのごとくであった。午後3時(62時間半目)に薪の投入を終わりにして、終了処理に入る。約一時間で片付けや身支度を整えて4時半に福原を後にした。

 次週に予定している窯開けでははっきりするのだが、気持ちははやり、「さんぎりや緋色はどうか、自然釉がどの位かかったか」等など期待が膨らむ今回の窯焚きであった。(了)

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