窯場の基礎知識・窯場巡り
笠 間 焼

「笠間焼」超簡単入門

 都内から常磐自動車道経由で約1時間半と意外と近郊にあるのが笠間。関東で最も歴史のある窯場であり近年は益子と並んで全国的にも知られてきている。現在は市内(市内MAP参照)に150件以上の窯元が散在する大窯業地域といっても過言ではなく、特に最近開園された「芸術の森公園」は、茨城県と笠間市、そして地元の組合などの協力により、陶芸に関する様々な施設が集合する、笠間焼の総合スペースとなっている。

笠間藩の主要産業として発展

 江戸時代・安永年間(1772〜81)に近江国・信楽から招かれた陶工・長右衛門に、箱田の久野半右衛門が教えを請い、窯を開いたのが始まり。笠間藩主・牧野貞喜の保護政策もあり、建ち並ぶ窯元から、大量の陶器が江戸などの大都市に出荷される一大産業となりました。
 現在の伝統美に現代の鋭い感覚を加えた笠間焼は,伝統工芸品から現代的クラフトまで,暮らしに根を下した生活用品を幅広く生み出しています。又笠間は,頑固なまでに手作り本位な制作姿勢をとり続ける産地として脚光を浴びています。
 平成4年には、国から伝統的工芸品(伝産法)の指定を受け継承技術の発展に力を注いでいます。

笠間焼の簡単歴史表
安永年中 信楽の陶工長右衛門の指導により、久野半右衛門登窯による陶業は開始する。
寛政年中 藩主牧野貞喜公自ら城内に於てお庭焼をされる。藩主は陶業者に資金を与え保護奨励をはじめる。
(百両を年5両ずつ20ケ年賦に返す)
文化年間 小野藤治平、山形県に行き、平清水焼の陶祖として活躍。
天保11年 山口勘右衛門は、斎藤栄三郎(越中砥波郡井波に生まれる)に製陶法を伝授天保年間に小砂焼(栃木県)
を始める。
嘉永6年 大塚啓三郎笠間焼の技法を学び益子焼を始める
文久元年 牧野貞直公、笠間焼の保護奨励をかね、仕法窯を6ヶ所に設け主取及び生産係を命じた。
明治2年 田中友三郎(美濃国)窯業を始める。
明治4年 廃藩置県、笠間藩を廃し茨城県となり茨城県に属す。
明治14年 陶器製造組合が設立される。
明治22年 水戸線開通にともない笠間駅開設される。
明治35年 郡立笠間陶器伝習所開設。
明治40年 窯元数……19軒
昭和25年 茨城県窯業指導所が下市毛に開設される。
昭和31年 笠間陶器協同組合が設立される。
昭和32年 製土工場が設立される。
昭和38年 窯業団地造成される。
昭和41年 笠間市下市毛地区に芸術村が開かれる。
昭和47年 窯業団地造成される。
昭和53年 笠間焼連合組合が結成される。
昭和54年 笠間焼窯元数……100余軒
昭和57年 第1回陶炎祭開かれる。
平成2年 笠間焼協同組合が設立される。
平成4年 笠間焼が伝統的工芸品産業に指定される。
平成10年 第1回笠間焼フェア開催。
平成12年 第1回彩初窯市開催。

独特の風合いは笠間粘土にあり

 鉄分を多く含んだ赤褐色の笠間粘土は、可塑性にすぐれているため、ろくろによる成形技術が発達した。昔は水がめ、茶壺、すり鉢、湯たんぽ、徳利などの日用雑器がつくられていたが、その後、笠間粘土の風合いを生かした花器、茶器など、芸術性の高い作品もつくられるようになりました。

伝統の技と新しい感性の調和と競合

 JR水戸線・笠間駅近くのやきもの通りには、江戸時代には笠間藩御用達であった老舗の窯元や、150人にものぼる「笠間焼」作家のやきものを販売する「笠間焼き窯元共販センター」などが軒を並べています。熟練職人の伝統が受け継がれる一方で、現代的センスの新進陶芸家も多く、新旧窯元が競い合うように、日用品から装飾品・オブジェまで、すぐれた作品を生みだしています。 笠間稲荷神社の参拝みやげなど、当時から全国で人気を博し、現在では欧米にも輸出されています。又 「笠間焼」は国の伝統的工芸品に指定されています。

参考:笠間焼協同組合による笠間焼紹介


現在の笠間焼

 江戸中期以来の伝統をもつ笠間焼の現在は ”伝統の再発見”というよりは ”自由で新しい個性の発現”によってもたらされたと言うことが出来る。笠間の町を焼き物を求めて歩くと、笠間焼きとは何なんだろうと疑問を持つ事になる。日本中のあらゆる作風が取り入れられ、作家自身のスタイルを既存の価値観にとらわれずに追及した作品が多く、又反面伝統にこだわったものもあるなど、多様性に富んだ数々の焼き物がみられる。
 この事からも、今日の笠間は日本で最も自由な窯場であるとも言えるし、又固定したイメージを持たないことに魅力があるともいえると思う。

主な窯元・販売店

笠間市周辺図

名  称

電 話

教 室

普通車

大型車

喫茶

食事

備考

かまげん 72-0039   50台 6台    
向山窯 プラザ店 72-0194 100名  6台      
向山窯 本店 72-0509   10台        
かつら陶芸 72-6688   10台        
桧佐陶工房 72-0198 400名 40台 8台     その2
大津晃窯 72-4323 300名 50台 10台      
常陸窯 いそべ陶苑 77-1024 200名 100台 10台      
柏陶園 72-1458   30台

5台

     
陶之助 73-0577   30台

5台

   
奥田製陶所 72-0717 200名 30台 7台      
製陶 ふくだ 72-0670 300名 50台 8台      
彩光園 72-5703   3台      
笠間民芸50号本店 72-6449   50台 6台      
笠間民芸芸術の森店 72-9280   50台 4台  
ギャラリー陶正 72-4007   10台      
BAGUS 72-0011          
共販センター 72-5665   30台 2台  
Topos 72-7788   40台 5台    
笠間さしろ磁器の店              
アートセラミック(株)