| 大 谷 焼 |
大谷焼簡単入門
徳島を代表する焼物である大谷焼は安永9年(1780)徳島藩主から南京・唐津(磁器の焼成)をするよう命令がおり、九州より職人を多く雇い入れ、藩窯を造り、磁器の生産を開始したが、材料が地元にないため損失が大きく、短期間で閉窯した。その後、天明4年(1784年)納田平次平衛が信楽焼の職人を雇い陶業技術を習得し、大谷村(現在の鳴門市大麻町)に登り窯を築き、陶器(民窯)の生産を開始したことが大谷焼の創始とされている。明治時代には藍甕、大正時代には戦時景気と多様な変遷を経て、今日では大甕から日用雑器まで広範な製品が生産されている。最盛期には、数十軒の窯元が点在したといわれるが、現在作陶を続けているのは、8軒のみ。尚、現在県内では三番目となる経済産業省の伝統的工芸品に指定されている。
現在も、その昔阿波藍を寝かせるための大甕が盛んに焼かれていたころの伝統が息づいていて、身の丈ほどもある甕や睡蓮鉢の大物陶器の大きさとそれを焼く登り窯は、日本一と評されている。
藍甕のような大物陶器は「寝ろくろ」という技法を用いて作られる。二人一組で作業を行うこの技法は、大谷焼の特徴になっている。
「寝ろくろ」は、ひとりが地面に横たわって足でろくろを蹴って回し、もうひとりが台の上に立って粘土を成形する。
「本来は自分で蹴ってろくろを回すところを、作る物が大きくなると足が届かなくなって物理的に無理になる。そこで別の人間に補ってもらう。頭がふたつになると思考がふたつになる訳ですから、ろくろを回す人が形を作る人の思考を考えながら回さないと、息があわなくてだめなんです」という事だ。
大谷焼では甕や鉢など大物陶器を作る職人を荒物師と呼ぶ。酒器など日用雑器のような小さなものを作る職人は細工師と呼ばれ、互いに専門分野を確立している。荒物師を養成するには、細工師を養成するよりもずっと時間がかかる。「寝ろくろ」で製作するような大きなものを作ることができるようになるには、最低十年はかかるという。最近では、大物の需要は減ったが、この技法は今でもほとんどの窯元に残されており、大谷焼き独特の製法とうことで有名である。
近年では、生活雑器から芸術作品まで幅広い分野のやきものが製作されている。作品に用いられる土は、徳島から香川にかけて連なる讃岐山脈に沿った土地から採掘される。ざらりとした風合と僅かに金属的な光沢を感じさせる質感はこの土から生み出される。大谷焼は地元の土を使ってこそのもの。だからこそ「素材をいかに良く見せるかということに工夫をこらす」と言う事である。
毎年十一月上旬の土、日曜日には「大谷焼の里」近くの種蒔(まき)大師として知られる東林院境内で窯元合同の「大谷焼窯まつり」が開かれる。普段よりも二、三割安く販売され、多くの陶器ファンでにぎわう。
大谷焼きの里(鳴門市大麻町大谷)
◆徳島市中心部から東林院までは車で国道55号、県道鳴門−池田線を経て約30分。JR池谷駅から徒歩15分。
◆各窯元では、皿、湯呑み等の陶器の販売をはじめ、作陶、絵付けといった陶芸体験もできます。各窯元での体験料 絵付けは1,000円位から、作陶は2,000円位から(郵送料別)=まず陶業協会に問い合わせて予約を/詳細は各窯元にお問合せ下さい。
| 名称 | 電話 | 備考 |
| 大谷焼陶業協会 | (088)689−0204 | |
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大西陶園 |
(088)689−0179 |
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大西陶器製造所 |
(088)689−0414 |
作陶体験 |
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佳実窯 |
(088)689−0172 |
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(有)矢野陶苑 |
(088)689−0006 |
絵付け体験 |
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(株)森陶器 |
(088)689−0022 |
絵付け体験、手びねり体験 |
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春本陶業会館 |
(088)689−0048 |
作陶体験 |
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(株)田村商事 |
(088)689−4039 |
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壺庵陶房 |
(088)689−3795 |
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つつみ陶友会の凸凹コンビが矢野陶苑を訪問!
矢野陶苑は初代矢野万吉以来、大谷焼窯元として一番古い歴史を誇り、現在は4代目となる矢野款一氏が日本伝統工芸展作家として、民芸陶器作りに新しい感覚を盛り込んだ大谷新陶の製作に魂を打ち込んでいる。
(右画像は矢野陶苑入り口でポーズの山本氏)
大谷焼の大物作りで無くてはならない寝ろくろくは今も健在であり難点可の作りかけの作品が載っていた。又現在は特注の電動ろくろもその役割を担っているとの事。
(下画像左、寝ろくろに乗る作品。さすがにデカイ!。右は特注の電動ろくろ。決して扇風機の台ではありません)
敷地内には個人所有では日本一という規模の登り窯(8室)があり、現在も年一回、3室を使用して火が入れられているという事だ。
窯内部は百数十年の歴史が釉垂れとなり壁面に刻み付けられている。
この他にダルマ窯があり燻し(黒陶)に使用しているとの事。
水琴窟や水甕・藍甕他が無造作に置かれている敷地には様々な雑器も見られる。
以降制作中