あのころ、ぼくらは少年だった。
80年代アイドルレビュー

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1980年代。

大きな社会の変わり目。
アフガニスタン緊張を経て、米ソ冷戦が終わった。
今までにないいじめ事件も横行。
「新人類」という言葉が若者の代名詞となった。
日本においては、昭和の終わりをむかえる年代でもある。

生活では、集団の時代から個人嗜好の文化が進んだと言われるのもこのころ。

うたの世界を見てみると、
「スター」という言葉が影を潜め、フォークソングもメッセージ性を失い、
代わって現れたのが「アイドル」による「アイドルポップス」。

アイドルはあらゆるメディアを通して、ぼくらに夢を与えた。
アイドルポップスは、当時「歌謡曲」と呼ばれたが、
父親が聞いていた本来の歌謡曲の世界を遙かに超え、
フォークもロックもクラシックも、それらすべての要素を取り込んでいった。

その詞も今の時代の歌とはまったく違う。
せつなさが慎みやかに歌われたり、
男の子のストレートな気持ちを歌ったり。

そんな80年代の記憶をたどり、昔の記憶を思い起こしながら、
当時のきれいな気持ちを取り戻したい、と思う。

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                                   創刊準備号
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■21世紀になぜ80年代?

1980年代というのは、特別な世界のように思います。

家族みんなが揃ってテレビを見たり、友だちとドロドロになりながら遅くま
で遊んだのも80年代なら、部屋にこもってそれぞれの時間が中心になった
り、友だちと一緒にいながら一人用ゲームをする姿が見られたのも80年代。

歌番組が連日連夜放送されたのも80年代なら、まったく歌番組が放送され
なくなったのも80年代。

その変動の時期を、なつかしの歌とそのときの記憶を思い起こしながら振り
返りたいと思います。
そのなかで新しい発見や、ピュアな気持ちをもてたらいいなあ。


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■今日の一曲
「ゲアハハハハハハハ・・」 岩崎宏美「万華鏡」(1979)
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えー、今回は79年の「万華鏡」。80年代じゃないけれども、80年代前
史と言うことで、お許し下さいませ。
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先日、私は突然、
「♪夢だと言ってぇー 嘘だと言ってぇー まぼろしだよとぉぉぉー」
と口ずさんでしまった。

それはうちの子が手にしていた万華鏡のせいだ。

おじいちゃんに買ってもらった万華鏡をきれいきれい、とはしゃいで覗いて
いる子供の横で、私の口は突然「♪夢だと言ってぇー」と歌い出してしまっ
たのだ。

世のお父さんがたの中には、歌にあわせてついつい怪しい踊りをしてしまう
輩が多い(のか?)と思うが、私もその一人。
1979年、超日本的なコーラスに乗って車のCMで流れたこの岩崎宏美「万
華鏡」。久々に聞いたこの曲にあわせ、体中をくにゃくにゃと揺らせてしま
った。
気がつけば我が子も目の前で同じ踊りを踊っていた。
やるな、この5歳児。さすがわしの娘だ。

突然私を歌わせたり、くにゃくにゃと踊らせたものは・・・・やはり「万華
鏡」の呪いなのだろうか。

そう、呪いの「万華鏡」。

その昔、この曲の間奏でのバックコーラス中、とんでもない低い声で「ゲア
ハハハハハハハハ」と、うめき声にも似た声が聞こえるのが話題になった。

スタジオで死んだ女性の声だ、とか、作曲者へ恨みを持った人の叫びだ、と
か、いろんな噂が飛び交ったっけ。

当時、それを検証しようと友人たちがうちに集まった。そして「万華鏡」を
かけ、どきどきしながら、その問題の間奏を待った。

「ゲアハハハハ・・・」

「うわーっっっっっっ!」
「ぎゃーっっっっっっっっっっっっっ!」

一斉に部屋を飛び出し、抱き合ったものだ。


とはいえ、ありゃどう聞いてもコーラスだな。洋楽でよくあるもん、と固く
信じていた私。
でもね、やっぱり聞いたら怖かったの。

この「霊の声」騒動、全国展開だったようで、数年前「アンビリバボー」で
も紹介されてた。コーラスの消し忘れだったんだって。

しかし、この歌はいい歌。岩崎宏美の伸びる声が心地よい。
さ、今日も娘と踊るか。
「♪夢だと言ってぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜・・・・・・・・・・・・」



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発行 よっさん研究室
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