エフフォーリア電撃引退!引退理由と種牡馬としての今後について徹底解説!

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皆様こんにちは。及川です。

今回は、電撃引退を発表し、ツイッターのトレンド入りも果たした『エフフォーリア』ですが、その引退理由は一体なんなのか。

まずは、エフフォーリアがどんな馬だったのか、基本的な情報から紹介していきます。

生年月日 2018年3月10日
産駒 エピファネイア
戦績 11戦6勝
主戦騎手 横山 武史
獲得賞金額 7億7,663万円
馬主 キャロットファーム
生産者 ノーザンファーム
産地 安平町
調教師 鹿戸雄一 (美浦)
主な勝鞍 2021年 有馬記念(G1)

2021年度の代表馬にも選ばれた実力馬。

これまで、数々の実力馬たちを差し置いて、G1レースを3度制するなど、力強い走りを見せてくれました。

ファンも多く、お笑いコンビであり、競馬好きで知られる霜降り明星の粗品もエフフォーリアが好きだと度々語っているなど、幅広く人気を集めていた馬です。

今回の引退を惜しむ声も多くあげられていますが、なぜこのタイミングで引退に至ったのか。

また、エピファネイア産駒初の種牡馬として今後活躍する子を残すことが出来るのか。

引退した理由やこれまでの実績、種牡馬としての今後を紹介していくので、最後までお付き合いいただけると幸いです。

監修者
競馬評論家・競馬ライター及川正治(48歳)

サラリーマンをしながら、競馬評論家として多方面で現在も活躍中。競馬予想サイトの検証・評価、競馬場の分析、競馬関連のコラムの執筆まで幅広く行う。及川の助力を経てプロになった馬券師も数多く存在している。

エフフォーリアってどんな馬?これまでの功績を紹介!

エフフォーリアがどんな馬だったのか知らない方のために、これまでの代表的な実績を紹介していきます。

代表馬となった2021年に制したG1が以下の3レース。

  • 皐月賞
  • 天皇賞(秋)
  • 有馬記念

エフフォーリアがどのように人気を集め、どういった走りを見せてくれたのか。

簡潔に解説していこうと思います。

初参加のG1にして圧倒的な走りを見せつけた皐月賞!

G1でも結果を残せるのかと疑いの目を晴らすこととなるレースがこの皐月賞(G1)。

皐月賞のフォトパドックでも、今回出場する馬の中でも1番の仕上がりを見せていました。

また、今を生きる現役最強ステイヤー、タイトルホルダーを負かした一戦。

レースは出遅れる馬もおらず揃ったスタートで、1番人気タイトルホルダーが引くような展開でしたが、エフフォーリアもしっかりと良いポジションを押さえていました。

残り400mほどで空いたインからの加速は、世代最強を象徴するレベルで、この馬なら「三冠も間違いない!」と感じた方も少なくないでしょう。

2着のタイトルホルダーとは0.5秒もの差を付けるなど、当時のエフフォーリアの強さは今見てもトップレベルです。

東京優駿での雪辱を果たした天皇賞(秋)

2021年5月30日の東京優駿(日本ダービー)では、僅差で2着。その悔しさを跳ね返す圧巻の走りを見せた天皇賞。

1番人気にコントレイル、2番人気にはグランアレグリアとG1常連の実力馬についでエフフォーリアは3番人気。

レース初動は3頭ともに好スタート、かなり緩めの流れの印象でした。

しかし、残り800m程からペースが上がり、直線に入り突然の勝負。

400mほどまで脚を残していたエフフォーリアも走り出し、上位3等が争う展開に!

坂上からはエフフォーリアとコントレイルの戦いとなりましたが、エフフォーリアが一歩抜け一気に駆け抜けていく様は今でも印象深いですね。

実力馬の交わる三つ巴を3歳馬のエフフォーリアと22歳の横山騎手という若手コンビで制した瞬間は圧巻でした。

この1勝で横山騎手は「初めて嬉し泣きをした」とコメントしています。

エフフォーリアを代表するレースとなった有馬記念(G1)

エフフォーリアファンが最も印象的に残っているレースといっても過言ではない有馬記念。

当時、現役最強と称されたクロノジェネシスから最強の名を受け渡されたレースといってもいいでしょう。

タフなレースになることは想定されていましたが、僅か1000mほどでペースが上がり始め、消耗戦になり、最後まで脚を残せるかが重要となるレース展開に。

ラストの急坂でも伸びの良いエフフォーリアが一歩抜けますが、空いたスペースをみてエンジン全開のクロノジェネシス。

一瞬抜けたかにも思えましたが、ディープボンドも強靭な体力で差し替えし、クロノジェネシスも詰めてくる展開となりましたが、残り僅かのところで、エフフォーリアが最後の力を振り絞り見事三冠を達成しました。

この瞬間に歓喜したファンの方も多いでしょう!

試合後に横山騎手は「天皇賞の時の比べると仕上がりは80%ほどだったが、十分勝てると確信していた」と語っていたのも印象的です。

3歳という若さにしてG1を3戦制覇することとなり、今後の競馬界を担う2021年度代表馬として選ばれる栄冠を手にすることになりました

苦い思いをする年となる2022年

2022年度は関西競馬に挑戦すると、大きく期待されていました。

期待を背負って挑んだ初戦の大阪杯は、人気1位にしてまさかの9着。

これまでの敗戦は、日本ダービーで鼻差2着になった一度のみ。単に大阪が合わなかった等といった単純な理由ではなく、エフフォーリア自身の気持ちや、闘争心が薄れてしまっていたのでは無いかとも考えられます。

マシーンとも称されるほど、表情に出さないエフフォーリアだからこそ、その心境は近くで見ている調教師・主戦騎手の横山騎手でも判断できないものだったのでしょう。

その後は宝塚記念、前回制した有馬記念と連続で結果を残すことはできず、不調の年で終わってしまいました。

エフフォーリアが電撃引退した決定的な理由は心房細動?真実に迫る

2021年度は代表馬にも選ばれ、今後を期待されていたエフフォーリアでしたが、翌年良い結果を一度も残すことが出来ませんでした。

そして2023年2月12日に開催された京都記念(G2)。前回の有馬で復活の兆しを見せていたこともあり、完全復活に期待していた方も多いでしょう。

レース序盤は快調な走りをみせ最終コーナーまで2番手のいい位置に付けていたエフフォーリアですが、最後の直線で突然の失速。

レース中に起こした心房細動によって競走中止を余儀なくされました。

ゴール直後には横山騎手が直ぐに下馬し、心配そうに寄り添う姿が目に焼き付いています。

SNSでも「エフフォーリア大丈夫」がトレンド入りするなど、ファンも心配の声を上げていました。

この直後、引退発表となったエフフォーリアですが、引退理由は果たして心房細動だけなのか?

詳しく解説していこうと思います。

心房細動とは

症状は、心臓に異常な電気信号が起こるというもの。これにより、正しいリズムを失う不整脈の一種。

発症すると血液が上手く送れなくなるため、急激に失速するとされています。

JRAは競走馬が心房細動に見舞われる確率は0.29%と発表していました。

また、治療を行わなくとも治癒する場合がほとんど。

心房細動は患ったからといって、走れなくなるほどの病気ではありません。

直近だと、ソ−ヴァリアントが2022年の9月に開催された産経賞オールカマー(G2)で心房細動を発症しましたが、直後に参加したチャレンジカップでは見事連覇を果たしています。

よって、競走馬にとってはそれほど重大な病では無いとも言えるでしょう。

本当の引退理由は心房細動だけではなかった?

先述したとおり、心房細動は一過性の病気で、後遺症が残ることもほぼありません。

よって、心房細動を起こしたから引退というのは、少し考えづらいというのが私の見解です。

実際に心房細動を発症しても活躍した馬は多く2018年を制したブラストワンピースや重賞2勝を上げたダンビュライトなど、データを集めると最終的には成績が落ち込んだことによる引退というケースがほとんど。

エフフォーリアも同様に、2021年から調子を上げることが出来ず伸び悩んでおり、復帰が期待されていたタイミングでの発症。

2021年の輝かしい走りを期待していたファンに、前のような姿を見せることは出来ないと判断した上で、引退に至ったのではないでしょうか。

若くして引退したエフフォーリアの今後はどうなる?

期待されていた分あまりに早い引退に衝撃を受けた方も多いでしょうが、気になるのはエフフォーリアの今後。

競走馬としては現役を引退しましたが、すでに種牡馬入りは決定しています。

競馬はブラッドスポーツと呼ばれるほど血統が大事だとされていますが、エフフォーリア産駒は今後どのような活躍を見せてくれるのか。

まずはエフフォーリアの血統から詳しく見ていきましょう。

エフフォーリアの育ちと血統について

まず、エフフォーリアの血統表を見ていきます。

エフフォーリア 血統

エフフォーリアは、父エピファネイアと母ケイティーズハートのもとに生まれました。

いわゆるエピファネイア産駒の馬になります。

父エピファネイアの基本情報と主な勝鞍がこちら。

成績 14勝6敗
獲得賞金 6億8779万5千円/800,000香港ドル
種付料 1800万円
  • 菊花賞
  • ジャパンカップ
  • 神戸新聞杯
  • ラジオNIKKEI杯

エピファネイア産駒には現在も活躍している馬が多く、2020年の優駿牝馬(オークス)を制した三冠馬のデアリングタクトや、キングカメハメハ産駒の母を持つイズジョーノキセキなどが有名です。

特徴としては、中距離〜長距離を得意とするタイプが多く、牡馬は距離が伸びる良い成績を出しています。

また、根幹距離(400mで割り切れる距離)が得意なのが特徴としてあげられられますね。

一方で、1400mや1800mでは数字を落しており、短距離ではあまり良い成績を残せていないのも事実。

この当たりを踏まえて、今後エフフォーリア産駒の馬がどう育っていくのかは気になるところです。

エフフォーリア種牡馬入り!相性の良い掛け合わせや種付料はどれくらい?

今回種牡馬入りが決定しているエフフォーリアですが、エピファネイア産駒の種牡馬は初。

どのような馬と掛け合わせるのが良いのかなど、すでに物議を醸しています。

まず、エフフォーリアは中長距離を得意とするエピファネイア産駒のため、スピードのあるドレフォン、アドマイヤムーンを父に持つ牝馬が良いのではないかと言われているようです。

また、今後いくらでシンジケートが組まれるのか、エピファネイアの1800万円を超えてくるのかなどは非常に気になるところ。

ちなみに、エフフォーリア産駒の馬が走り出すのは早くて2025年〜2026年頃になるかと思われます。

これから期待されるエフフォーリア産駒の馬は競馬界にどれだけの影響をあたえてくるのでしょうか。

また、有名馬は排出されるのかなどが気になるところです。

まだ確定していない情報が多いため、エフフォーリア産駒に関しての情報は、今後も追記していく予定です。

活躍するエフフォーリア産駒の馬を見つけるにはどうしたらいい?

今後エフフォーリア産駒から有力馬が出てくる可能性は十分にあるでしょう。

ただ、少ないデータから底力を秘めている馬を発掘するというのは非常に難易度が高く、競馬上級者でもこの選球眼を手にするのは至難の業。

実際にエフフォーリアが重賞を制すると分析できていなかった方も多いはず。

では、エフフォーリアのような有力馬を、注目される前の状態で見つけ出すにはどうすればいいのか。

それは、情報料を多く持っている競馬予想サイトが無難な選択だと私は考えます。

競馬予想サイトはチームで予想を組み立ているため、個人レベルでは不可能な莫大な情報を分析することが可能。

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